笹本稜平著「未踏峰」読了 | BOOGIEなイーブニング!

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先日、登山仲間から加賀屋で呑んでいる時にいただいた本を読み終えた。正直、もらった瞬間に内心は本のタイトルが重かったので読むのが億劫だったが、読み始めるとこれがまっこと読みやすくサラリと読み終えた。

内容はこんなだ。
3人の若者がヒマラヤの6000m級の中サイズで穴場なまだ未踏峰の山を目指す。主人公以外は障害者だが、障害者ならではの特殊な能力を活かして、それぞれが助け合い。難関を次々と突破してゆくという感じ。この特殊な能力をもっとハデに演出して欲しかったが、あんまりやりすぎるとファンタスティック4になってしまうからこんな塩梅が丁度いいだろう。この3人の心の支えとなっている人物、元は有名なアルピニストで現在は八ヶ岳の山小屋のオヤジのパウロさんってのがいい味出している。

通常山岳モノは歯を食いしばって読むことが多いのだが、この「未踏峰」は爽やかに読める作品だった。軽いっちゃ軽いが、山岳モノビギナーにはオススメである。