そんな場合じゃないけど ひとつふざけてひと笑い
ひとりくすっとひと笑い

そういやその昔先生に「ふざけている場合じゃないだろ」言われた
先生それはちょっと違うな 笑って泣くのを堪えていたのさ
あれは夕暮れ帰り道 口笛で悔しさを追っ払った

そんな場合じゃないけど ひとつふざけてひと笑い
ひとりくすっとひと笑い

どうにもならない事もあるが 絶望だけじゃ生きれない
やる事をやるだけやった後は 命の水を流し込むのさ
五臓六腑にしみわたれ 俺はまだきっと大丈夫

悔しさは時として 馬鹿力をくれるけど
寂しさだきゃ ありゃダメだ

ひと笑いの後は 四の五の言わずに
やる事をやれるだけやるだけだ
後は マルでもバツでも好きに付けてくれ
そして夕暮れに肩を抱かれ 命の水を流し込むのさ
五臓六腑にしみわたれ 俺はまだきっと大丈夫
やる事をやれるだけやるだけだ
後は マルでもバツでも好きに付けてくれ
俺ならまだきっと大丈夫

SION / ひと笑い
飛び乗った最終電車で 間に合ったと息をついたら
行き先が違っている ガックリ体中重くなる

窓の外は似たりよったり ただ反対に向かっているだけ
次の駅で降りたところで 今更どうにもならないと思っても

違う誰かを 迎えにいけないや

少し遅れるかもしれない またしても遅れるかもしれない
東の空が明るくなるまでに お前をもっと好きになってるぜ

こんなにも愛してるや

一人きりじゃ嬉しくない
二人で喜びたい
抱き合って笑いころげたい
最後の最後でも
最後の最後まで

こんなにも愛してるや

負けなきゃいいと思ってた 負けなきゃいいと思ってた
勝ちにいかなきゃ 勝てるはずがない ツマラナイ試合に誰が手を叩く

足ならある 切符はいらんや

少し遅れるかもしれない またしても遅れるかもしれない
東の空が明るくなるまでに お前をもっと好きになってるぜ

こんなにも愛してるや

一人きりじゃ嬉しくない
お前と喜びたい
抱き合って笑いころげたい
最後の最後でも
最後の最後まで

こんなにも愛してるや
こんなにも愛してるや

SION/愛してるや
レールに耳を ぴったりくっつけて
近づく汽車の 近づく汽車の唄を
どきどきしながら 聴いていたさ

小さい白い花と いっぱいの雑草と
目の前は海 目の前の海だけで
じゅうぶん 楽しかったさ

寂しくはない
時々突然に
胸のあたりが
ぎゅうっと泣きだしたぐらいで

ビルの谷間で 道に迷っている
あふれる人の あふれる人込みの中で
いつかとよく似た 風にさわられ

寂しくはない
時々突然に
胸のあたりが
ぎゅうっと泣きだしたぐらいで

また夏がやって来て
また影を大きくする

笑うお前の後ろ 夕日が沈んでいく
雑草の中に ビルの谷間に
幕がおりるように 消えていく

寂しくはない
時々突然に
胸のあたりが
ぎゅうっと泣きだしたぐらいで

また夏がやって来て
また影を大きくする
また夏がやって来て
また影を大きくする

SION/影
あの人に会いたい。会ったところで別に何もない…何もないどころか。
かじかんだ心に息を吹きかけようとするが
自分の胸は自分ではうまく
温められない困った生き物さ
だからといって甘える歳じゃない

ほんとはもうダメだと叫んで
朝日でも夕日でもいい 抱きしめて欲しいのさ

泣いちゃいけん 言われて育ってきた
子供だった俺もそう思ったから
何があっても平気な顔をして
笑ってもらおうとおどけていた

ほんとはもうダメだと叫んで
あなたにぎゅっと 抱きしめて欲しかった

かじかんだ心に息を吹きかけようとするが
自分の胸は自分ではうまく
温められない困った生き物さ
だから前へ踏み出すしかないのさ

ほんとはもうダメだと叫んで
朝日でも夕日でもいい 抱きしめて欲しいのさ
ほんとはもうダメだと叫んで
月でも星でもいい 抱きしめて欲しいのさ
褒められたことばかりやって生きちゃいないが
ここまでお笑いぐさが続けてくると泣けてくる

もう後はないのに まだ先は長いぜ
張り付く惨々を 惨々を 剥がしながら
凍てつくしんしんを しんしんを 捨てられないかと

くたびれたこんな顔じゃお前に会えやしない
お前の前ではいつもお前を包む俺でいたいのさ
 
まだ夜は浅いのに もうへなちょこさんだぜ
情けないへとへとを へとへとを 今日は眠らせ
いつかまた普通に 普通に 笑って会いたい

あの子には 暖かい毛布を
俺には 鋼のコートを貸してくれないか

褒められたことばかりやって生きちゃいないが
後ろ指を指される道も歩いてきちゃいない

静かすぎる夜に 今は震えても
変わりなく燦燦と 燦燦と 陽は昇り
変わりなく燦燦と 燦燦と こんな俺にも
眩しく燦燦と 燦燦と 陽は差して
優しく燦燦と 燦燦と 陽は差して

今日が昨日の繰り返しでも
明日が今日の繰り返しでも
生きたおすぜ
生きたおすぜ

SION 「燦燦と」
隣の車で
笑ってるふたりが単純に
羨ましいぜ
信号は青に変わり
俺はアクセルを踏む
この道の向こうに必ず
俺たちの朝がある
街はクリスマス気分
あちこちから想い出したようにジョンの声
そして俺ときたらこのごろになると
なにかやり残したようなやわらかな後悔をする
きっと良い方だろう
でもそれと満足とは まるきし訳が違うだけ
好きで生まれて来た訳じゃない
選んで暮してこれたワケじゃないけど
好きで生きていたい
歩いていったら
なってるだけで
呼ばれてなかった
照れくさいから
そのまま通り過ぎたけど
何処にいこうか