飛不動の参拝後、南東に20分ほど歩き、本龍院(待乳山聖天)を参拝しました。

 

本龍院(待乳山聖天)

 本龍院は、創建が推古天皇時代の595年(古すぎますね…)で、宗派は聖観音宗、本尊は歓喜天(聖天)及び十一面観音菩薩です。「本龍院」という寺名よりも山号の「待乳山(まつちやま)」の名称の方が有名で、奈良の生駒聖天、埼玉の妻沼聖天と並ぶ日本三大聖天とされています。近くにある超有名寺院「浅草寺」の子院ですが、私としては、浅草寺よりもこちらの待乳山聖天の方が格段に多く参拝しています。

 

 待乳山聖天の寺内の様子です。まず最初に左側の建物「額堂」に向かいます。

 

 今回は額堂が閉じられていて社務所での販売となっていましたが、寺内では、写真のとおり大根が1本200円で販売されています。以前の記事で歓喜天の好物として「清浄歓喜団」を紹介しましたが、この他、大根も好物として伝わっており、実際には、清浄歓喜団よりも手に入りやすい大根の方がお供え物としては有名です。歓喜天を祀るどの寺院でも大根がお供えされているのを目にしますが、待乳山聖天でも本堂の祭壇には信者によってお供えされた大根が山積みになっています。

 

 ちなみに、待乳山聖天では、お供えされた大根がおさがりとして無料で配布されています。これは良い仕組みですね。お寺、農家、信者との縁を紡ぐものになっています。近隣の飲食店などに配布したら猶更良いと思います(既にされてるかも)。ちなみに、生駒聖天では、お供えされた大根を使った「大根炊き」の行事が行われることで有名です。

 

 本堂の聖天堂です。堂内は完全写真禁止となっており、ご紹介はできないのですが、多くの参拝者が熱心に拝んでおられました。大根をお供えさせていただき、家族の健康と今後の良縁をお願いしました。

 

 

 帰り際、寺内にある「歓喜地蔵尊」を参拝しました。28体の美しい地蔵菩薩です。地蔵菩薩の所依経典である「地蔵菩薩本願経」には地蔵菩薩による28の御利益が記されているのですが、待乳山では、これを基にして28の地蔵菩薩が祀られています。そして、その代表として「歓喜地蔵尊」が祀られています。「歓喜地蔵尊」というのは聞きなれませんけど、待乳山聖天の完全オリジナルでしょうか。

 

 

 

 参拝後、待乳山聖天の目の前にある「ごはん×カフェ madei」に立ち寄り、お汁粉を食べて帰りました(痛恨の写真撮り忘れミス…)。この店はすごく美味しいですので、参拝後に、お金に余裕があるなら是非お立ち寄りください。

 それにしても、甘党とされる歓喜天を参拝した後はいつも、甘い物がやたらと食べたくなるのは不思議です。