へなちょこ登山人のハンター見習い活動帳〜ナイトハイク信夫山からの、いざ館山ラストチャンス〜 | いつもだいたいむかいかぜ

いつもだいたいむかいかぜ

 走ればだいたい向かい風、止まっていても、逆に行ってもだいたい向かい風。

 そんなオヤジ顔のツーリングだったり、ローカル線だったり、散歩だったり、車に乗ったり、ゲレンデ滑ったり、本を読んだり、映画見に行ったり、

 そんなオヤジの徒然日常備忘録。

 
 展望テラスが視界に入った瞬間におぉ!と息が漏れた。
 19時半の空模様は市内は夜景に輝き、西の空には吾妻山の向こう残照が残る。
 山頂は低く、踏切や列車の音が昇ってくるほど。
 しかし、街との近さで光に大きさがある。
 
 ふと、スマホに着信あり。
 
「罠が作動しました。ただちに確認をお願いします」
 

動機

 珍しく予定がない。
 なので、福島に行こうと思います(論理の飛躍)。
 
 週末は土曜の夜に東京から飛び出して、夕方までに買ってきてのんびりしたい夜もある。
 休日に東京にいるのは体に悪い。
 ただでさえストレス原因(間違いない)で血圧は毎朝、上は160下は100を超えている。
 まさに東京地獄。
 
 土曜の夜に出かけて、日曜の夕方までに帰ってこられて、それなりにテーマのある旅ができるところで思いついたのが、福島だった。
 福島市内すぐ近くの信夫山から夜景がよく見えそうだと、前々から狙っていた。
 翌朝は磐梯吾妻スカイラインで浄土平から一切経山と東吾妻山を回って、帰りに高湯温泉に寄っても夕方には東京に帰れそう。
 
(↓以前、信夫山に登った時に日記は11年前の2013年4月)
 てなわけで福島。
 家から2時間ちょっとで行けるし。
 調べてみたら市内にゲストハウスあってドミトリーに寝られる。
 
 週末の天気が心配で、ギリギリ前日まで粘ってからレンタカーを手配した。
 これで予定が埋まって、楽しい週末を過ごせるぞ!
 私が生きているのは週末だけです。

見聞録一日目:6月15日(土)

 スマホはpixel 7proを使っているのだが、気がついたらストレージ128GBが残り1GBを切っていた。
 マジか!
 いきなり写真が撮れなくなるのはものすごく困るので、急ぎ中古で8pro512GBを注文した。
 13万円だけど、7proをメルカリで売って実質7万円での購入を目論む。
 
 その中古品が木曜の夜に届き、せっかくナイトハイクに行くなら8proの性能を試したくてデータ移行作業をやっていた。
 金曜の夜に。
 仕事を21時半に切り上げ、バルト9でコードギアス奪還のロゼ第二章見て、帰ってきて23時半の、その後に。
 結果、データ移行作業に4時近くまでかかった。
 気がついたら窓の外は明るみがかっていた。
 
 バカかよ(そうだよ)
 
 急いで寝て、そして八時半に目が覚める。
 眠い。
 朝10時から保険屋さんと年一の契約内容確認があるので、ついでに打ち合わせ場所のカフェでモーニング。
 保険屋さんとのミーティング終わり次第、代々木に移動してカバン教室を16時過ぎまで。
 今回は長野県上田産のシカレザーを使って手提げかばんを作る目論見だが、今回作った型紙で材料を取ろうとしたら、足りない。
 いろいろ切り貼りして、なんとか裁断した。
 次から手縫いを始めます。
 
今日は型紙つくりから
 
長野県上田産の鹿革。型紙通りに革が取れないが、次回から手縫い始めます
 
 家に帰って16時半、それでは福島に行きましょうかの。
 大宮から新幹線に乗って、福島につく頃には夕日が山に落ちる19時頃。
 盛塩のように福島盆地のど真ん中にそびえる信夫山は標高260mほどだが、市街地から近い。
 タクシーで10分ちょいで山頂の展望台の駐車場に着く。
 福島駅から乗ったタクシーは、ローギアでベタ踏みしてもノロノロと急坂を登っていく。
 
まもなく福島。吾妻山に夕日が落ちる
 
 19時半、烏ヶ崎テラスの駐車場に到着。
 ここから5分ほど、ときすでに真っ暗の遊歩道をヘッドライトの明かりで歩く。
 ほとんど登らず、平坦な道を歩いていくと突然に視界が開ける。
 烏ヶ崎テラスだ。
 切れ落ちた岩からは眼科に福島市街の明かりが広がる。
 思わず、すっげと声が洩れる。
 西の吾妻山は熟柿色の空が山の向こうに残る。
 市内を南北に貫く新幹線が見下ろす真下を通る。
 飯坂線の電車が通るたびに、踏切の音が聞こえる。
 これほど街が近くて見下ろせ、しかも来るのが簡単な山はない。
 ナイトハイクといえるほど山登りはしていないけれど、それでもここはおススメできる。
 
信夫山烏ヶ崎デッキから福島夜景
 
福島夜景と俺氏
 
夕陽残照
 
 さて、ここからはさらに暗くなるのを待つ。
 ふと、スマホに着信がきて震えた。
 
「罠が作動しました。ただちに確認をお願いします」
 
 !!??
 このタイミングで来るか!
 今日は予定が無いからと福島に来たが、実は館山の狩猟ワークショップの最終週。
 罠をかけているのも、明日が最終日だったのだ。
 一気に頭に思考を巡らせる。
 明日は福島を始発で飛び出せば、何時に房総南端の館山にたどり着くか?
 館山まで行けば、11時半。
 君津なら10時10分で、クルマを飛ばせば11時過ぎには館山にたどり着けるか。
 
 行くか?
 。。。行くか!
 
俺氏LINE「明日は11時過ぎに館山にたどり着けそうです(福島なう)」
 
 レンタカーの手配に、いろいろと予定を調べている間に、東の空も闇に染まり、福島の街は光になった。
 機種変したばかりのPixerl8Proは望遠でも、しっかりと夜景が撮れる。
 すげぇ。
 十分に夜景を撮影したら下山です。
 
福島駅から飯坂線
 
以上、信夫山烏ヶ崎展望デッキでした
 
ナイトハイク下山
 
 明日は館山行きが確定だ。
 せっかく福島に来たんだから、何か観光していくかと、飯坂温泉に寄ることにした。
 江戸っ子風呂の鯖湖湯に行くことに。
 信夫山から下りた飯坂線の駅で電車待ち。
 地方ローカル私鉄だが、30分待てば電車が来る。
 
二度と来ることはないだろう、福島交通飯坂線の美術館図書館前駅から乗車
 
 飯坂温泉駅には21時15分に着いた。
 そして鯖湖湯は最終受付21時40分。
 入浴200円で、石鹸70円。
 シャワーはなく、湯船だけの共同浴場だ。
 最初のかけ湯で思わず「あっつ!」と小さな悲鳴あげる。
 源泉温度51度が注がれる湯船は、どう考えてもクソ熱い。
 大人になって熱めの風呂に入れるようになったといっても、この江戸っ子風呂は尋常じゃない。
 体を洗う、かけ湯が熱い。
 そして足をいれれば痺れる。
 サウナ入ったあとに水風呂入って幕作る感覚あるじゃん。 
 アレの逆。 足入れた瞬間はしびれる。
  だんだん全身のしびれに慣れてくる。
 そして風呂から出るころには、全身真っ赤。
 入浴時間10分で外に出た。
 体に当たる風が心地よい。
 
源泉温度51度のスーパー江戸っ子風呂、鯖湖湯
 
飯坂温泉の街並みは結構すき
 
味のある看板
 
温泉むすめは真尋ちゃん推し
 
 電車乗って戻る途中で、宿から電話かかって来た。
 福島駅に22時過ぎ。
 明日の東京帰りの新幹線指定席券を始発に乗車変更し、宿へ。
 本日はゲストハウスのドミトリーに投宿。
 
本日のゲストハウス、福島のLa UNION
 
 夜メシは近くのラーメン屋に期待せずに入ったら、思いのほか美味しかったのだ。
 
 
調べもせず偶然に入った辛麺屋が思いのほか美味しかった
 
 宿に戻ったらさっさと寝よう。
 明日は6時前に起きて、6時半の始発新幹線に乗らなきゃ。
 23時過ぎには寝ようとしたが、なかなか寝付けないのは飯坂温泉で上げた体温が下がらないからだ。
 
それでは、ぐんない

見聞録二日目:6月16日(日)

 5時50分に腕時計の振動で目が覚めた。
 部屋が暗くて、完全熟睡状態からの目覚めはキツい。
 そういや昨日は寝たのが4時過ぎだったから、それも寝起きが悪い原因だ。
 顔洗って、6時20分にゲストハウスを飛び出し、コンビニでサンドイッチを買って福島駅ホームで食べる。
 
始発新幹線で福島から、いざ館山
 
 登る予定だった吾妻山は雲をかぶっている。
 今日登らなくてよかったかもしれない。
 ヒマがあれば福島はすぐに行けるし、一切経山に登って高湯温泉に入浴して帰るのは、そのうちにしよう。
 新幹線でビューンと東京には8時過ぎに着いた。
 横須賀線ホームで千葉行きに乗り換え、千葉で15分の乗換時間の間にうどんを啜る。
 内房線に乗り換えれば、姉ヶ崎を過ぎたところで非常停止。
 なんだ?と思ったら、ひとつ先を走る列車が動物と衝撃しました。
 おい!シカ!!なめすぞ!!
 そして君津に着いたら10時半でした。
 駅前のニコレンでN-BOXを借りて館山道を飛ばして館山のいつもの集落へ。
 
今日は曇りの吾妻山
 
館山道で鋸山通過
 
 福島6時半発で、館山には11時半着でした。
 5時間かかった。
 遅くなってすみませ~ん!
 
 時すでにイノシシの止め刺しは終わっていた。
 てか、デカ。
 今回の獲物は約60kgの雄イノシシでした。
 紐で縛って、いっせーので引っ張って山から下す。
 登山よりも汗かいた。
 
でかノシシ
 
すごい牙
 
 からの、解体場へ移動です。
 13時から解体を始めて、皮剥いで、大バラシして、お肉を分けて、、、
 17時半です。
 お疲れさまでした!
 お肉を4人で分けたので、めっちゃ肉が手に入った。
 さらに皮をもらって、骨ももらってきた。
 カバンの持ち手によさそうな骨は、前足の上腕骨ということが分かった。
 ビニール袋に入れたまま、両手にこれをもって電車に乗ったら、「イノシシで電車を止める」自信がある。
 というわけで、解散してからダイソーに寄って、ビニールバッグを買って2つ買ってから君津に戻りました。 
 
全然怪しくない袋(めっちゃ重い)
 
 返却時間の20時20分前に戻り、君津始発の横須賀快速の40分待ちの間に駅前で軽く呑んで、帰りはグリーン席で爆睡して帰りました。
 東京には22時、家に帰ったら22時半過ぎでした。
 
君津駅前ひとり飲み
 
君津にコンビニないからビール飲めないじゃん!という俺にバッグからマッコリが見えている
 
 予定のなかった週末だったけれど、終わってみれば充実した週末でした。

その後

 さて、冷蔵庫と冷凍庫が肉と皮でパンパンだ。
 特に冷凍庫はしばらく使用不可です。 
 
しばらくはイノシシ肉生活です
 
いつ鞣し作業を始めようか