へなちょこ登山人〜やまキャン坊ガツル:阿蘇くじゅう〜 | いつもだいたいむかいかぜ

いつもだいたいむかいかぜ

 走ればだいたい向かい風、止まっていても、逆に行ってもだいたい向かい風。

 そんなオヤジ顔のツーリングだったり、ローカル線だったり、散歩だったり、車に乗ったり、ゲレンデ滑ったり、本を読んだり、映画見に行ったり、

 そんなオヤジの徒然日常備忘録。

 
 美味いメシを作ろう!
 山に囲まれた広い草原のキャンプ場にて、夜が更けつつフライパンに食材を投入して炒める。
 ソーセージ、チーズとポテトサラダ、こてっちゃんとメンマ、炭焼き地鶏、さつま揚げ。
 冷凍して下から担ぎ上げてきた。
 
 下山後はまずはビールからの、法華院温泉に入り、ビールを買ってテント場に戻る。
 そしてまだ明るいうちからメシを作り始めて、呑んでいる。
 
 「人工衛星が多いなぁ」
 
 夜空を見上げてみれば星空に、人工衛星が横切っていく。
 ここは星空居酒屋、坊ガツル。
 最高の山キャンプだ。

動機

 去年の秋にくじゅう連山に登った。
 紅葉がきれいだったが、九州の山々は初夏にかけてミヤマキリシマも美しい。
 その時は法華院温泉に泊まったのだが、徒歩5分ほどの坊ガツルのテント場はめっちゃ広い。
 温泉があり、ビールの自販機もある。
 一番近い登山口からは標高差はそれほどでもなく、2時間弱で来られる。
 坊ガツルでテント泊がしたい。
 
 というわけで、後輩S藤を誘って6月一週目に登りに行くことにした。
 登山前2週間前ほど、計画の深度化を図り、1日目は阿蘇に登ったあとゲストハウス泊。
 2日目に坊ガツルにテント張ったあと、くじゅう連山を周る。
 3日目に平治岳、大船山に登って帰る計画にした。

見聞録一日目:6月1日(土)

 昨日はタコ部屋で仕事をしていたら、気がつけば夜勤時間になっていた。
 明日がツラいなぁと5時半起きである。
 睡眠時間は4時間半、ねむっ。
 6時過ぎに家を出て羽田空港へ。
 7時半に荷物を預けて、朝から食べる天丼ざるそばセットは重い。
 
羽田の朝めし
 
 8時15分発の熊本行きのフライトは、ほぼ満席で通路側では外を見ることもなく爆睡で熊本空港に10時半に着いた。
 荷物を受取り、さてS藤はどこにいるかと駐車場に向かう途中キョロキョロしながら歩いていくと、あいつ手荷物受取を出たところから追跡してやがった、やられた。
 う〜す、先週の浦和ビアフェスぶり。
 
 S藤は昨日、津から大阪にでて熊本行きの夜行バスに乗り、先に熊本入りしてレンタカーを借りていた。
 まずはメシに行こうと、S藤が下調べした阿蘇のメシ屋に向かう。
 途中、国道57号のバイパス道路ができていて、長大トンネルで二重ノ峠を抜けると、阿蘇ゴツゴツの内輪山が視界に入るカルデラの内側に出た。
 
 目当てのメシ屋は奥まった細い道の先だが、開店時間からさほど経っていないのに駐車場には車が多い。
 9時から整理券を配るハンバーグは売り切れにて、気になった高菜チャーハンドリアを頂く(そういや昨日の昼に高菜チャーハン食ったな)。
 なかなか珍しいお味でした。
 
高菜チャーハンドリア
 
 このランチ中に仙酔峡からの登山道が火山性ガスで閉鎖されているという情報があり、杵島岳に変えようとか打合せしていた。
 が、真相は5/27に噴火レベルが上がり登山不可、2日後の5/29に解除という顛末があったらしい。
 この2日間に登山を諦めた人カワイソス。
 というわけで、食べ終わって仙酔峡に向かう。
 
ごきげん阿蘇ドライブ俺氏
 
 仙酔峡には13時に着いた。
 登山道の封鎖はなく、ちゃんと登れそうで良かった。
 昼過ぎからの登山にて、まぁ暗くなる前には帰って来られるだろ。
 一応ヘッドライト持ってくけど。
 
 まず、バカ尾根と呼ばれる仙酔尾根を登る。
 名前はひどいが、振り返ると阿蘇のカルデラ内と、カルデラ外の遠くにくじゅうがボコボコとそびえている。
 駐車場からどんどん離れていく。
 
仙酔尾根の登り
 
 見上げる山頂が遠い。
 標高は高くなく、日帰り登山だが、全然近づいてる感じがしない。
 後ろを振り向けばカルデラが広く、S藤がファインダーを覗いて写真を確認している。
 
何か写真撮ってるS藤、向こうはくじゅう
 
 ようやく稜線にたどりつき、思わずすげぇと声がでた。
 外から見えない稜線の内側はピンク色の波模様が山を覆っていた。
 九州の初夏を彩るミヤマキリシマの群落だ。
 稜線の中は草原が広がって広い。
 恐らく火口だっただろう、稜線の一番高いところが阿蘇最高峰の高岳だ。
 
稜線に不審者がいます
 
ミヤマキリシマと俺氏
 
スマホ越しにスマホで撮る
 
 ミヤマキリシマ群落を抜けて、草原を歩く。
 阿蘇の最高峰は中岳だと勘違いしていたから、高岳登るの面倒だなぁと思っていたけど
 
S藤「ピーク踏んできましょ」
 
 というので、高岳ピストン(ものの5分くらい)。
 でも、阿蘇最高峰を踏んだ記録は残った。
 これすら面倒になってたほど、疲れてんなぁ。
 
阿蘇の最高地点、高岳
 
 ここからは帰路になる。
 中岳からはもうもうと煙を上げる火口を見下ろす。
 この先に続く登山道は立入禁止だ。
 仙酔峡に向かって下り始めた。
 この時点で、すでに16時頃だが、外国人が登ってきた。
 ナイトハイクだな、きっと。
 
阿蘇の火口を見下ろす
 
 駐車場に戻って17時半、いい運動した!
 標高差1000mない日帰りハイキング程度は、体にちょうどいい。
 それでは、明日のメシ調達にスーパー行くとす。
 初めて聞く地元スーパー「えびすぱーな」にて、明日のヤマメシの食材を買う。
 鍋には白菜、ネギ、キノコ、馬肉の何か(悪魔)を買い、ソーセージとか焼くものも。
 
 今日のゲストハウスは阿蘇駅のすぐ近くだった。
 見た目からしてできたばかりの新築物件かな?
 ドミトリー二段ベッドの上下を占拠したのち、これまた徒歩圏内の温泉へ。
 その前に阿蘇駅前のウソップ像を見に行く。
 300円でサウナも入れるのは本当にありがてぇ圧倒的感謝。
 近くのレストランで夜飯食べて、ローソンに寄って宿戻り。
 ゲストハウスでビール飲みつつ、22時過ぎにベッドに横になったら一瞬で眠りに落ちた。
 
本日のゲストハウス
 
阿蘇駅前のウソップ像
 
阿蘇駅前の日帰り温泉、300円の圧倒的安さに感謝
 
登山後の肉は美味しい
 

1日目のルート:仙酔峡→高岳→中岳→仙酔峡

見聞録二日目:6月2日(日)

 阿蘇市でモーニングできるカフェが7時からなので、それに合わせて6時半起きを決め込む。
 5時ごろ、ベッドの下段で寝ているS藤がゴソゴソし始めるのに気がついていたけど、俺は起きる気がない。
 6時半、起き出して顔洗っていたら、ローソンのコーヒーを手にしたS藤を目にする。
 朝の散歩をしていたらしい。
 天気は曇り、阿蘇の山頂は雲をかぶる。
 それほど暑くないから、山を登るにはちょうどいい。
 
 7時過ぎ、冷凍庫に保存しておいたヤマメシをクーラーバッグに詰め込み、ゲストハウスを後にした。
 クルマで5分ほど山に行ったところのカフェでモーニング。
 ツナサンドが予想の2倍大きくて、朝から腹いっぱい。
 
朝7時からのモーニング
 
 ここから1時間ほどかけて、くじゅうに向かう。
 セブンの駐車場から眺める阿蘇から空の広さを感じる。
 カルデラを登る途中の城山展望台からは外輪山の中の広さが伝わる。
 ここのドライブインで買った柑橘が後で高評価。
 アジカンをBGMでごきげんに、やまなみハイウェイを走る。
 阿蘇の外輪山は草原がうねる景色が好きだ(WindowsXPの壁紙みたい)。
 途中、牧ノ戸峠と長者原の駐車場が満車であった。
 
城山展望台のドライブインにて柑橘を買っていく
 
 吉部登山口には9時半頃に着いた。
 道から見える駐車場は、ほぼ満車。
 取り仕切ってる爺さんは耳が遠いうえに聞き取りづらいが
「300円だが、銀行の振込手数料がかかるから1000円でもいい」
 と、わけのわからない供述をしており、吉部登山口の名前に合わせて「キチベェ」と呼ぶことにした。
 ちなみに、吉部(よしぶ)である。
 
駐車場にてパッキング
 
 クルマは入口から一番遠い第三駐車場に停め、ダッフルバッグから山キャンに必要な荷物を選別してパッキング。
 入らないものはビニール袋に入れてカラビナでザックの外に引っ掛ける。
 歩き始めてすぐ、林道から外れた登山道で稜線に取り付いた。
 川沿いの道を行くので、そんなにアップダウン無いだろうと思っていたのに、ガッツリ登る。
 途中、S藤とAIキチベェについてくだらない話をしながら歩けば、谷が開けて空が広くなった。
 坊ガツルだ。
 
坊がつるとビニール袋をいくつもぶら下げて歩く俺氏
 
 早速テントを張って、ここをキャンプ地とする。
 昼飯にお湯を沸かして、俺はカップスープにパンを浸して食べ、隣でS藤がカップヌードルを啜る。
 荷物はデポって仕切り直し。
 今日も昼から登山とし、くじゅうの核心地へ向かう。
 
テント設営
 
五体投地
 
山で柑橘が体に染みる
 
 法華院温泉を通って、砂防ダムを進む。
 これから向かうルートは、ほとんど半年前に歩いたところであるが、法華院温泉からすがもり越えまでのルートは歩いていない。
 今日もそんなに標高差はなく、登る途中に振り向けば坊がつるを見下ろす。
 
 「俺らのテント、あれ、なくね?」
 「キチベェが宴会してるよ」
 
 と適当なことをホザきながら登れば、すがもり越えはすぐ。
 硫黄山に囲まれた北千里ヶ浜は茫々と岩が転がる恐山のよう。
 半年前、ここで法華院の弁当を食べたなぁ。
 ゴロゴロ岩が転がって歩きにくい沢を半年前に下ったが、登りでは沢の横にちゃんと道があった。
 
法華院温泉を抜ける
 
見下ろす坊がつる
 
北千里ヶ浜と俺氏
 
ここで道を教えた二人組には翌日に平治山で再会
 
 
 久住分れで稜線に出た。
 ここでようやく阿蘇が見える。
 今日は少し霞んでいて、カルデラの形ははっきりとは視認できない。
 前回、最高地点の中岳に登って面倒になり、久住山に登らなかったけど今回は山頂を踏むとする。
 稜線をダラダラと登って久住山へ。
 山頂では北九州からの三人のお姉さま(おばさま)たちの写真を撮る。
 
「この人、あたしの20歳年上だからね!」
「19歳だよ!!」
 
 女性にとって20歳の線引きは重要。
 おばさまから何かものを盗んだけれども、三重のモチで買収しようとするS藤の構図が写真に収められた。
 
久住山
 
久住山と俺氏
 
君の名は
 
 久住から東に下って、また登る。
 九重連山は山がボコボコと独立していて、別のピークに行くには下って登るを繰り返す。
 九州本土の最高地点の中岳へ。
 やたらカラスが近寄ってくる。
 中岳から下っていくと、逆に雲が登ってきて、ちょうどいい時間に山頂にいてよかった。
 
九州本土最高地点と俺氏
 
 あとは鉾立峠に下るだけなのだが、稲星山をトラバースしたいのに道が分からず、山の途中まで登ってしまう。
 戻り返してみると、法華院温泉への通行禁止のすぐ横に踏み跡がついている。
 登山地図だと、少し登って左に曲がる表記なのに騙された。
 低木をくぐり、稲星越から白口岳に登って、あとは一気に鉾立峠まで下りる。
 ちなみにこの峠、名前は鉾立峠なのに看板には鉾峠と書いてある。
 峠まで下れば、あとは法華院までダラダラと下って行っておしまい。
 お疲れさまっした!
 
 そして法華院温泉でさっそくビール。
 自販機の350円の並びにハイボール、ビールが並んでいるなかでインドの青鬼が。
 この中で350円は、逆にコスパいいだろ!
 二人してインドの青鬼で乾杯。
 そんじゃ、坊がつるに荷物を置きに戻りますかというところで、ふと気が付く。
 どうせ今着てる服を明日も切るんだし、坊がつるに戻って取りに行く荷物ないよな。
 
俺氏「ところでS藤、坊がつるに取りに行くものある?」
S藤「ないっす。着替え持ってきてるんで」
俺氏「じゃあ、いま温泉入っていくか!」
 
 ビール飲んで歩くのが面倒になった故の思考が功を奏した。
 しっかり硫黄臭の温泉に浸かり、風呂部屋の外の大事なところが微妙に見えるか見えないかのテラスで体を拭けば外気が気持ちいい。
 そして500mL缶ビールを買って坊がつるに戻る準備は完璧です。
 宴が始まる。。。
 
 坊がつるに戻ってシートを広げ、真ん中に鍋。
 固形スープに馬肉、上から白菜、キノコ、ネギを投入。
 まずは量が多い野菜を消化していこう。
 買うときに「葉物野菜は微妙だなぁ」と思っていたけど、やっぱりなんか白菜が漬物の味がして微妙。
 キノコとネギはウマい。
 山で鍋は、今度からキノコと根菜にしたいところ。
 ようやく野菜が無くなってきて、じゃあ馬肉解禁!とテンションが最高に上がったところでガブっと馬肉を齧る。
 
 これはマズい!
 何がまずい、言ってみろって、マジで不味い。
 
 S藤も同じく、一気にテンションが下がる。
 肉というか、味がしない固いゼラチンだ。
 馬肉と思って、包装トレーを見返したら”アキレス腱(鍋にもおススメ)”と書いてある。
 全然おススメできない。
 なんだこのマズさは、まさに”馬肉の悪魔”という単語が出たところで、翌日から何か不都合があると〇〇の悪魔と称して、チェンソーマンのせいにすることになりました。
 
馬肉の悪魔が隠れている鍋
 
 馬肉の悪魔は一日経って、明朝にちゃんぽん麺を食べるときには味が染みて美味しくなっているのではないか、という根拠のない期待を込めて、ひとつも食べずに鍋に封印することにした。
 そのあと、ソーセージ、ポテサラチーズ、こてっちゃん、地鶏焼き、さつま揚げ、をフライパンで焼きつつ、安ワインを空ける。
 夕暮れ時に始めた宴は途中から闇に包まれ、空には人工衛星の軌跡が星空を走る。
 
ソーセージ!
 
ポテサラチーズ!
 
こてっちゃん!
 
地鶏!
 
さつま揚げ!
 
 空が広い。
 温泉が近い。
 山の宴が楽しい。
 半年前に「坊がつるでテント泊したいな」と思った俺の直感は間違ってなかった。
 
夜の坊がつる
 
 22時過ぎ、明日は5時に日の出だから、4時半起きして東の山に登ることにして寝袋に潜り込んだ。
 夏用のモンベル#5ダウンハガーでは足先が寒く、久しぶりのテント泊になかなか寝付けなかった
 

2日目のルート:吉部登山口→坊がつる→法華院温泉→久住わかれ→久住山→中岳→鉾立峠→坊がつる

見聞録三日目:6月3日(月)

 3時過ぎ、尿意に目が覚める。

 露を吸ったテントは外に出づらい。

 履きにくい靴に足を突っ込んで外に出ると、星空は変わらず、いくつかのテントは行燈のように灯る。

 トイレから戻って横になっても寝付けず、こういう時はたいてい浅い眠りの中で悪夢を見る。

 実家の屋上が暴風雨でゆさゆさ揺れているのに、中で騒いでいるのは会社の人たちなのだ。

 なぜこんな夢を見るか、分析しなくても分かる。

 

 ところで4時半。

 俺がセットした腕時計は震動で気が付いたけど、隣のS藤がグースカ寝息を立てて起きる気配がなく、まぁ急ぐことはないから起こさなくていいとす。

 で、いつになったら起きるかなぁと思っていたら、S藤のアラームが鳴ったのが5時半。

 もともと1時間ズレてんじゃん。

 外はすでに明るく、鳥の喧騒がうるさい。

 テントから這い出して、昨日の鍋の残り汁でちゃんぽん麺を茹でる。

 で、昨日の馬肉がうまく味が染みているかと思えば、昨日と全く変わらない、ただマズいゼラチンの塊だった。

 馬肉の悪魔は残らず駆除してビニール袋に捨てました。

 

馬肉の悪魔のちゃんぽん麺

 

太陽が見えるのは日の出時刻より30分以上遅い

 

 荷物はテントにデポして、東の山を登る。

 予定では、うとん越しから北に平治岳を上り、南の大船山に登る周回コースを考えていたけど、なんか面倒になって平治岳だけでいいやという気になったのは、S藤も同じであり思惑が一致する。

 坊がつるからしばらく、泥だらけのぬかるみで歩きにくい。

 滑りの悪魔!と嘯きながら森を登ると、うとん越しで振り返れば、昨日に登った九重連山の核心を坊がつるをはさんで見通せる。

 そして今から登る平治岳へはミヤマキリシマのピンク色が彩る。

 

吉部岳直下

 

坊がつるを見下ろす

 

俺とミヤマキリシマ

 

花に埋もれるカメラマン

 

遠く由布岳、鶴見岳

 

 平治岳の山頂直下はミヤマキリシマが山化粧の装い。

 山頂からは由布岳、鶴見岳が見通せる。

 昨日の北千里ヶ浜ですれ違ったおばちゃん二人組に

「法華院温泉に泊って、明日は牧ノ戸峠に戻るんだけど、またくじゅうを越えないと帰れないでしょうか」

 と聞かれた二人組に再会した。

 平治岳に朝から登る元気あるなら、くじゅう越えて牧ノ戸峠に戻る元気あるじゃん。

 

 登り道とは違う、下り専用道を下って、うとん越しに戻る。

 そして坊がつるにもどって9時半。

 さて、テントの撤収に取り掛かりますか。

 朝には露でぐっしょりだったテントが、だいぶ乾いている。

 10時過ぎ、完全撤収。

 ついでに、11時半に予約しておいた寒の地獄のサウナを1時間遅らせる。

 

秘儀 テントの舞

 

 では、吉部登山口へ。

 来た道ではなく、帰りは林道を歩く。

 ひたすら林道を歩いていたら、あれ?道から外れてる。

 途中、川沿いの登山道に分岐するはずが、分岐点が全く分からなかった。

 外れてからだいぶ歩いてきてしまい、戻るには遅すぎたから林道を行くことにして30分ロス。

 そして12時過ぎ、登山口に戻って来た。

 キチベェはいなかった。

 

坊がつるからの帰り

 

 さすがに腹が減った。

 寒の地獄に行く途中、長者原のレストハウスでカレーを食べる。

 昨日、法華院温泉から登るときに、安っぽいカレーがいい匂いをしていたので、無性にカレーが食べたかったのだ。

 

長者原カレー

 

 そして寒の地獄へ。

 先週の某社東日本大会で一緒に行った、長野のサウナーK井さんが寒の地獄のサウナを薦めていたので、これは行かざるを得なかった。

 寒の地獄へは、18年前の春合宿、半年前と今回で三回目。

 18年前には一般料金で入れたはずの冷泉風呂は、今ではサウナをしないと入れない。

 サウナは2500円になります。

 高ァい!

 サウナー曰く、まずは温泉に入って体温を上げてからサウナに入るといいですよ、というので先に温泉へ、ついでに体を洗う。

 からのサウナ。

 薪ストーブでジリジリ熱する。

 からの、冷泉、そして外気浴。

 ぐわ~っと目が回る感覚、目を閉じる、風が心地よい、ピヨピヨ鳥が鳴いている。

 整う!

 これを3セット繰り返して満足しました。

 

寒の地獄で整い俺氏

 

 

 一気に熊本市内を目指す2時半過ぎ。

 カルデラ内には下りずに、大観峰に寄っていく。

 阿蘇がデカい。

 

大観峰から阿蘇

 

振り返ればくじゅう

 

 熊本市内には17時前に着いた。

 空港で下りれば効率いいが、せっかくだから熊本駅で軽く打ち上げをしたい。

 ガソリン入れて、レンタカーを返したら17時過ぎ。

 ちなみに、駅から空港までの最終バスは18時過ぎ。

 20時過ぎのフライトだが、市内から空港までが遠い。

 

 熊本駅にて馬肉を食べる。

 やっぱ、馬肉といえばこれだよな、と馬肉の悪魔の概念を払拭する。

 そして18時前、解散!

 こんどは7月末の燃す会の前に、浦和の神社の手伝いを頼まれてるんだっけ。

 また来月な!

 

馬肉といえば、馬刺しですよね

 

 そして、20時15分のフライトだと思って行ってみたら、羽田の雷雨の影響で機材が遅れ、21時40分に時間変更となった。

 羽田に着いたのが23時過ぎ。

 家に帰ったら0時半過ぎでした。

 明日からの仕事がツラいが、今週は火水木の三日間を乗り切れば、金曜日は年休で次の山に逃げ込める。

 ファイト、俺。

 何とか毎日をやり過ごすんだ。

以上。 

3日目のルート:坊がつる⇔平治岳→吉部登山口