へなちょこ登山人~某社登山クラブ長野支部活動日記:来年大会の蓼科山下見登山(双子山)~ | いつもだいたいむかいかぜ

いつもだいたいむかいかぜ

 走ればだいたい向かい風、止まっていても、逆に行ってもだいたい向かい風。

 そんなオヤジ顔のツーリングだったり、ローカル線だったり、散歩だったり、車に乗ったり、ゲレンデ滑ったり、本を読んだり、映画見に行ったり、

 そんなオヤジの徒然日常備忘録。

 

 久々の二日酔い登山。

 とはいえ延々と続く車道歩き。

 そう、まだ冬期通行止なのです。

 下見登山の名目で、クルマで通る道まで下見する必要は、ないんじゃないかな?

 う〜ん、吐きそう。。。

動機

 来年度、某社登山クラブ長野支部に、東日本大会主管という厄災が降り掛かってくるぞ!

 

「じゃあ、やまなかさん実行委員長で」

「俺すか!?(東京に出向休職中やぞ)」

 

 なんやかやで蓼科山にしようかと決まり、去年は女神茶屋から、7合目から、ピラタス蓼科ロープウェイからと、違うコースを試してみる毎に募るココジャナイ感。

 一般向けAコースと、爺さん向けBコースを作るなら、大河原峠を起点にして蓼科山と双子山がいいんじゃないかと前から思っていた。

 で、下見登山が今年度のスケジュールに組み込まれた。

 

 組み込まれたわけだが、4月三週目の週末。

 この時期、冬期通行止じゃないっすか。。。?

 町道夢の平線を調べてみると、去年の開通はGW前だった。

 そんな懸念を発出したけど、予定は変わらず。。。

 まぁいいか。

 

 ついでにひと月ほど前、東京タワーに行った時に小諸の観光紹介やっていて、去年できたばかりの小諸蒸溜所のテイスティング体験を紹介していた。

 ウイスキーには全く興味ないが、先日見た御代田町を舞台にしたウイスキー蒸溜所(「駒田蒸留所にようこそ」こちらは架空)のアニメ映画を思い出した。

 ついでに日本酒の醸し体験を水尾の田中屋酒造でやったなぁ。

 その点では酒造りには多少興味がある。

 蓼科の下見登山のついでに行ってみることにした。

見聞録一日目:4月20日(土)

 最近は9時22時の昭和の働き方退化の俺氏、金曜の夜にようやく魂が戻ってくる。

 8時過ぎに家を出て上野から軽井沢を目指す。

 6年前まで毎日通勤していた軽井沢は、最近また駅前開発が進み、今度は北口に商業施設ができるんですって。

 おぎのやで朝めしに駅そばすする。

 

2018年まで3年半通勤していた軽井沢も、今や駅前は大規模開発中です

 

おぎのやの駅そば。昔より美味くなった気がする(昔は夜勤明け上田帰りの天玉そばが習慣だった)

 

 しなの鉄道で小諸へ。

 送迎車が来るはずと駅前でウロウロしていたら、10時半、発車するバスに「小諸蒸留所行き」と書いてあるのに気が付く。

 そのバス待った!(乗った)

 高峰高原への道は浅間に登りに行くときに何度も通った道だ。

 サンラインを通り過ぎたところに蒸溜所がある。

 ホテルのロビーですと言われても遜色ない、おしゃれな建物だ。

 受付してしばらくして、11時からテイスティングの体験会です。

 

3年に1度は来る気がする小諸駅

 

長野飲みの帰りに小諸行き終電に乗ってしまい、一晩を過ごしたベンチは未だ健在

 

高峰高原に行く途中に去年できた小諸蒸留所

 

オシャレカウンター

 

 さて、ウイスキーと言われても、ハイボール程度の嗜みしか無い。

 ソーダで割られたハイボールの現役が何か気になったことがない(山崎とトリスの違いも分からない)

 そんな俺でもウイスキーの違いが分かる男になるでしょうか?

 

う~ん、これはトリス!(バカ舌)

 

 蓋がされた3種類のグラスが用意されています。

 まず、運ばれてきたハイボール、使われているのがこのうちどれかなのですが、頂いてしまいましょう。

 昼から酒は文化です。

 そのあとウイスキーの歴史を学ぶ。

 世界5大ウィスキーとか(スコットランド、カナダ、アメリカ、アイルランド、そして日本)

 蒸留酒を樽に隠したら美味しくなったとか、

 麦芽の成長を止めるための加熱に、スコットランドでは燃料が泥炭しかないのを使ったのがピート臭です、とか。

 

 ではテイスティングです。

 まずは一杯目。

 う~ん、、、ウィスキー。

 アルコールで全然分からないのだが、ここに水を数滴垂らすと、あら不思議、グラスから香りが立ち上がってきます。

 これは、フルーティーな甘い香りですね。

 口に含むと甘みを感じる。

 

 続いて二杯目。

 数滴たらして分かる香りは、スパイシー。

 シナモン系ですね(受け売り)

 

 最後の三杯目。

 これはスモーカー大佐。

 口に含むと苦い煙。

 

 さすがに、これだけ個性が違うウィスキーを並べられると、俺ですら違いが分かります。

 ちなみに、

・フルーティなのがグレンモーレンジィ10年

・スパイシーなのがグレンファークラス12年

・スモーキーなのがボウモア12年(名前だけなら俺でも知ってる)

 

 あとは質問コーナー。

 風土によるウィスキーの違いを聞いてみたら、暑い国のウィスキーは熟成を狙うが、寒い国のウィスキーは酸化で違いを出す。

 小諸は夏は30℃、冬は-15℃の寒暖差による樽の収縮で、風土による違いを出していくとのことです。

 

 そのあとは工場見学と、蔵の見学です。

 そういえば大昔にサントリー白州蒸留所の見学に行ったとき、蔵がウィスキーのアルコールの匂いが充満していたけど、こちらはそんなことはなかった。

 

ウィスキーの蒸留樽

 

熟成蔵

 

蒸留所の工場全景

 

 以上、楽しい蒸留所見学でした。

 にわかウィスキーの知識を得たので、小諸蒸留所のウィスキーを予約してしまった。

 14,500円のボトルが、2027年に届く予定です。

 完全に忘れているだろうなぁ、3年後の俺氏は。

 

3年後に届くであろう、桜樽のウィスキー

 

 小諸駅に戻って、小諸城の桜をちょっとだけ見に行く。

 食べられたら草笛本店で昼飯と思ったけれど、休日はめっちゃ混んでるわな。

 

小諸城、三の門

 

駅周辺はまだ桜が咲いてる

 

 14時小諸発の小海線にて北中込駅へは30分弱。

 北中込駅から徒歩五分、佐久一萬里温泉ホテルが本日の宿泊地にて。

 来年度大会の下見という名目で、会社から全額補助が出ます(役得!)

 とはいえ、チェックインの30分前に到着し、昼飯も食べてないのでその辺をうろつくも、かっぱ寿司しか店が無い。

 佐久は広いけれど、岩村田・中込・臼田以外の市街地から離れたエリアは過疎ってる。

 

紅梅と、その後ろが一萬里温泉ホテル

 

 で、3時きっかりにチェックインして部屋二つのカギをもらう。

 広いほうの部屋でグダグダしているところ、一時間置きに三々五々、各々方が集まってきて総勢5名が17時半に集まった。

 その間に、来年に100人単位で予約できる日とか、予約の条件とか情報収集しておく。

 わざわざ佐久平駅から貸切バスで会場輸送は面倒だから、佐久平から小海線乗って来てもらうとするかの。

 といった、来年の大会の作戦会議が繰り広げられる。

 

 

 で、温泉入って1時間後の19時、近くの居酒屋で呑んでました。

 夕食が一人3000円のクーポン券支払いなのだが、さらに一人2000円ほどの足が出た分はクラブ予算から出していただきました(役得!)

 さらに部屋に戻っては、昼過ぎにスーパーで買っておいた重い酒を吞んでいた。

 

 そんなこんなで夜は更け、お開きになったはずだけれども、すでにグデングデン状態で朝までに何度もトイレと往復した気がする。

見聞録二日目:4月21日(日)

 朝から気持ち悪い。

 完全に二日酔いゆえ、朝風呂に行くも、やっぱり気持ち悪い。

 6時半の朝食バイキングで皆さん皿にてんこ盛りだが、俺はご飯にちょっとネギトロ乗せた程度でよいです。

 Kさんは行く気マンマンで朝めしを食べ終わった時点で、すでに出発できるように荷物をクルマに詰め込み終わっている。

 対して、俺らの部屋はこの期に及んで山に登る気が起きず、朝めし食べてから部屋の片づけに取り掛かる。

 

一萬里温泉ホテルのワーケーションエリア、見晴らしよく浅間山と八ヶ岳を街越しに望む

 

 7時半過ぎ、チェックアウトして蓼科山を目指す。

 途中、望月のコンビニでウコンの力を飲んでいくほど、クルマに乗ったらさらに体調が悪くなった。

 9時前に女神湖に着いた。

 本来、前情報では冬季通行止めでこの先は進めないはずだが、行ってみたら7合目の駐車場まで道が開通していた。

 さすがに、7合目から先は閉まっていたけれど。

 

蓼科山七合目駐車場を出発

 

普段なら鳥居をくぐる右を行くが、今回は冬季閉鎖中の道を直進

 

 そんなわけで9時10分、蓼科山七合目登山口から大河原峠に向かって延々と蓼科スカイラインを歩く。

 舗装路なので、びっくりするようなアップダウンはなく、ただひたすら歩く。

 尾根を巻くたびに、大河原峠が見えないかと期待するが、全然見えないのである。

 冬期閉鎖中の道路は石や倒木が散らばっていて、鹿の死体も落ちていた。

 後ろ足の肉はそのまま残っているが、内臓がないぞうなのは鳥が食べたからだろうな。

 遠くに美ヶ原の鉄塔と、霧ヶ峰が見える。

 行く先にはパラボラアンテナに、仙境都市の廃墟群が。

 そして大河原ヒュッテの三角屋根が遠くの鞍部に見えた。

 あそこが大河原峠だ。

 思い返せば、このあたりで二日酔いは収まっていた。

 

振り向けば尾根の向こうに美ヶ原と霧ヶ峰

 

パラボラアンテナと浅間山

 

 10時半過ぎ、歩き始めてから1時間半弱で大河原峠に着いた。

 本来のスタート地点はここなのだ。

 ここに来るまでに、道が雪で埋もれたところがあったから、これから双子山まで登る道はお察しである。

 双子山に登ったら、将軍平を越えて7合目に戻ろうか、などと今日の工程の話が出たが、天祥寺原から将軍平までのは今シーズン登ってる人はいないだろうし、皆さんアイゼン持ってきてない。

 双子山に登ったら、来た道を引き返すことにする。

 

大河原峠に到着

 

大河原峠から浅間山

 

 夏に来れば大河原峠から双子山は小さな丘のような山だが、雪が残っていると断然歩きにくい。

 ズボっと太ももまで雪を踏みぬいたり、べっちゃベチャの泥道を歩く。

 30分弱で登り詰めた双子山の頂上は、簡単な割には北横岳と蓼科山の見晴らしがよく広い山頂だ。

 ここからは、簡単コースの全容を見下ろせる。

 大河原峠から天祥寺原までは下りで、そこから尾根を越えて亀甲池へ。

 今は凍った双子池から双子山を登って、大河原峠に戻る。

 これを今から行くのは勘弁でございます。

 さらに、最初に双子山に登ったら、この後行く道は面白くないよねということで、コースは予定の逆回りということにしましょう。

 

大河原峠から双子山までの道、雪でべっしゃり

 

双子山山頂、北横岳と蓼科山をバックに俺氏

 

見下ろす凍った双子池

 

 というわけで、大会コースの構想を決めて、大河原峠に戻る。

 からの、7合目に戻る。

 途中、兜巾の岩に登り、大河原峠を振り返る。

 帰りしな雨が降ってきた。

 汗かく道でもないので、素直にレインウェアを羽織る。

 

大河原峠に戻る

 

兜巾の岩から大河原峠を振り返る

 

ウェストバッグ1つの軽装俺氏

 

白樺湖と女神湖の絵の違いが分からない俺氏

 

 そして15時過ぎに7合目駐車場に戻って来た。

 お疲れさまでした!

 次回は5月の東日本大会は愛鷹山で会いましょう。

 解散!!

 

 そして小諸に帰るKさんのクルマに乗せてもらい、佐久平から東京に帰る。 軽井沢アウトレットに寄るつもりだったけど、雨だし素直に帰京するとす。


 

本日のコース:蓼科山7合目駐車場⇔大河原峠⇔双子山

その後

 上野に着いて18時。

 ムビチケで買っておいたけれども、平日の夜は深夜労働者にて、家に帰らず映画を見に行くことにする。

 川崎まで。

 チネチッタで「クラメルカガリ」見てきた。

 面白かったです(KONAMI)

 

チネチッタスタッフ手作り衣装

 

 家に帰って22時。

 また明日から、ゴールのないデスマーチの日々が、始まるのです!

以上。