2018年本屋大賞の辻村深月原作小説のアニメ映画化。
辻村作品からは、中高生に対する優しさを感じる。
本作品も、何かの事情で学校にいけない子供たちに対して、今は悩んでいても将来に対する希望を提示している。
半面、映画化にあたって端折っているかと思うところが多かった。
時間を過ぎての狼の設定とか、導入部も突然すぎるように感じた。
原作読む気になった。
いじめが原因で中学校に通えなり、家に閉じこもる日々を送る”こころ”だった。
ある日、突然に部屋の鏡が光り、鏡の中に引き込まれると、そこは絶海の孤島に立つ城だった。
狼の面をかぶった少女、オオカミ様の案内で城に入ると、こころの他には6人の少年少女が揃っていた。
あと半年、3月31日までに、城に隠された鍵を見つけだせば、なんでも願いが叶うという。
しかし、誰かが願いを叶えると、ここでの出来事はすべて忘れてしまうという。
9時から17時までの時間制限があるものの、ここでの時間つぶしは楽しく、7人はカギ探しをせずに城での生活を過ごすようになる。
しかし、それぞれの素性が明らかになるにつれて、この世界の矛盾に気がついていく。