千葉市川の17坪の店をオープンするも、
一向にお客さんは来ず、
それならばと深夜営業したら、
ならず者の溜まり場に
なってしまい、ヤクザ同士の喧嘩で
石油ストーブが倒れて、
店は全焼してしまった。
内心はこれでやめられると
何処か安心する気持ちもあったが
実家のお母さんに意外な一言を言われる。
火事にあったあの場所は
お前にとって最高の場所。
邪魔だと言っていた八百屋もアサリ屋も
お前の為にそこにある。
自分の目の前に起こる事は全て最高。
もう一度同じ場所で頑張りなさい。
再起するにあたり業態をイタリアンに変え、
ヨーロッパに視察にいき、
リストランテ.マリアーノに
出会い衝撃を受ける。
帰りの飛行機でメニューを次々考案し、
興奮冷めやらぬまま営業再開するも、
お客さんは一向にこない。
何故報われないのか?
四六時中考えた末に脳裏をよぎったのが
母親の教えで、
自分の考え方が全部間違えていると
一度全部受け止める事にした。
当時の私は楽をして儲けたいという
邪な思いがあった。
けれども自分中心の考え方は、
エネルギーの法則に反する。
熱が熱い所から冷たい所へ移動
するように、見返りを求めず困っている人に
喜んでもらう事、
これこそがビジネスの目的
ではないか、
と思い至り、どこよりも安くて
美味しい料理を出そう
と決めた。
最初は3割引にし、さらに5割引き、
最終的には7割引きにした。
7割引きの反響は凄まじく、
世の中を豊にする為にチェーン展開に
舵をきった。
人間は苦しさを乗り越えなければ
正しくなれない。最悪の時こそ最高であり
乗り越えられない困難はこない。
自分を変える事で必ず乗り越えられる。
人の為と思う時に、
心の奥から力が湧いてくる。
欲望を追い求める事も間違いではないが、
自己犠牲を厭わず人の役に立ち、
他者と喜びを分かち合う事が
もっとも幸せだと言う事を知ってほしい。