田坂広志先生の
仕事の思想を拝読した。

人間力を高める為には、
人間と正体する力をつける必要があるが、
現代は、
互いの価値観や個性がぶつかり合う事を
避けて、互いのテリトリーを暗黙に認め合い、
自分も相手の領域を侵害しないかわりに
相手にも自分の領域を侵害しない事を無言に
求め合う。
正体する事を無意識に恐れ、
対峙する事を怖がっている、
とおっしゃっている。
他者は地獄なり。
エゴがぶつかり合う事で地獄という
大きな苦しみが発生するが、
相手の心と正体するという修練をしない
限り、決して人間力という力量は身につかない、
とおっしゃる。
今まさに自分は、その地獄の中に長い間
いると思うが、
正体して会話し続けて、価値観の相違が
お互い明確になる所まで話し尽くしたが、
相手が思い込みの正当化をやめない限り、
これ以上は前に進めない。
だが、
それも、自因自果であるのだろうから、
相手のせいにしている自分にも
何処か驕りがきっとあるのだろう。
そこで、
やまあらしのジレンマ、の話しが
書いてあり、
冬は寒いので身を寄せ合い体を
温めようとすると、
お互いを針で傷つけてしまう。
そして離れると、
寒さでたまらなくなる。
だか、また近づくと傷つけ合う。
そして、
離れたり、近づいたりを繰り返しながら、
やがて最適な距離を見出した、
という話があった。
これこそが、全ての人が
目指すべき場所なのだと思う。