真ん中が神楽ケ峰 ここからの滑走は最高に爽快
この前のブログでも上げましたがバックカントリースキー(スノボ)の事故が多い。Yahoo JapanをHPにしていますが、必ずその手のニュースが目に付く。
というわけで...ニュースをご覧になるとお気づきと思いますが...
”バックカントリー(スキー スノーボード)をしていた...”という文字。
考えてみるとバックカントリーという言葉が完全に市民権を得ましたね。
少なくとも数年前はコース外滑走だったんですがね。
そこで問題なのが、バックカントリーとはスキー場のコース外のことを意味するので、以前のコース外滑走とあまり変わらないということ。
この点については以前こんなブログをあげました。
ここでは、単に何の特別な装備(自然の雪山に入るための装備)も持たず、スキー場内からの延長でバックカントリーへ侵入するのを”コース外滑走” 雪山登山の装備をして入山して滑るのをバックカントリースキー(スノーボード)と解説しましたが...
今年のニュースは上記の違いにかかわらず”バックカントリー”の言葉が冠せられている。
まあ、けしからんと言わずに、そのような事情を理解したうえでニュースに目を通しましょう。
望むらくは、事故が起きたときは当事者が雪山装備をして入山したのか単なるゲレンデの延長で滑り込んだのかはわかるようにしていただけるといいですね。
まあ、各事件の報道を見ると明らかにコース外滑走とわかっているものは”コース外滑走”と出ています。
プローブ(ゾンデ棒) 雪に埋もれた人を捜索する道具
ビーコン 電波で自分の位置を知らせるとともに雪の下に埋もれた人を見つける道具
スコップ 雪に埋もれた人を掘り出したり、ビバークのための雪洞を掘る道具
ココヘリ ヘリから捜索するときの発信機。最近では遭難者の発見に非常に有用です。1回の充電で3か月くらい電波を発信し続けます
以上の4種類は最近のバックカントリースキー スノボに必須アイテムです。
携帯の予備電源 だいたい3日間くらいは持つように用意しないと途中で携帯が使い物にならなくなる。セルフレスキューのためにも携帯から得られる情報が大切なのです、
ツエルト(右)とエマージェンシーブランケット(左)軽いし嵩ばりません。でもツエルトは最悪でもマントのように被るだけでも吹雪などの寒さから身を守れますし、エマージェンシーブランケットに入ってツエルトをかぶればかなり寒さをしのげる。なにしろ、バックカントリーのシチュエーションでいわゆる三角形の簡易テントみたいなのを張るのは難しい。雪洞の壁をツエルトで抑えるのも一つの方法。
そんな中で私のホームである新潟県のかぐらでは積雪不足で遅れていた第5ロマンスリフト(ゴロマ)が先日オープンしたました。
バックカントリー(スキー スノーボード)は個人の責任で行われるものですが、このスキー場、荒天の時はバックカントリーへのアプローチとなるリフトを早々と運休決定しているのは事故を未然に防ぐためには有用な方法なのでしょう。
実際、天候が悪くてもリフト ゴンドラを動かしているところで遭難は多発しています。
そのようなわけで、ここ数日”警報級の”と言われる豪雪が降っている新潟県の南魚沼ですが、この程度の雪は以前はしょっちゅうあったわけでそんなに珍しくない。3日~1週間くらい降り続いて3mくらいの雪の壁ができるなんてことも以前はしょっちゅうでしたから。
ただ、雪がやんでもある程度落ち着くまでは注意が必要。ゲレンデ内のパウダーだって事故が起きてしまうくらい積もってます。
雪が積もってその重さで沈んで落ち着くまでは特に注意必要です。穴ぼこなどに落ちると際限なく雪がなだれ込んできてうまってしまいます。
少なくとも夏山の間にその山を見てどんな地形なのかを理解しておかないと...と思っています。
地図の読図をすること。雪山を見てその形を理解すると騙される。地図を見て本来の地形を知ること。そして、雪の降り方を考えて、どのあたりが安全なのかを確認する。雪面が平らでも下が埋まっていない沢などは雪の下に空間が多数存在します。
かぐらスキー場BCゲートでもらえる紙地図の沢に関する注意喚起 それでも嵌る人が居る。