ソロ遭難 通報までの道のり... | 情熱山脈(passion mountains)のブログ

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ともかく山が好き...春~秋はトレッキングを...冬~春はバックカントリースキーを通して雪山の魅力を...

4年前の今頃 北穂高岳初冠雪の日に登りました。登ったのは私一人。当然滑落しても目撃者はいません...が...山小屋には予約を入れていたので、来なければ...

 

そろそろソロ登山...なんていきなり駄洒落飛ばしてどうすんの!

 

今回は、山でのトラブルが発生して救助要請までのプロセスについて実情を少しだけ紹介したいと思います。
 

  1. まず1点めはココヘリでしょう。入会すると電波の発信機を貸与されそれを持参して山を登る。
     遭難が発生しておおよその山域がわかるとココヘリと提携している民間ヘリやドローンで捜索に向かい上記の発信機よりの電波を受診、遭難地点を特定し公的な救助機関に弾き継ぐというものです。
    ココヘリの受信機(ココヘリHPより)小さくて軽く、USBフル充電で3カ月くらい電池が持つ。
     
  2. つぎにYAMAPのあんしんみまもり機能。家族や友人に登山に行くことを告げて、家族などのスマホにも登山者の現在地が表示されるもの。
     これは、家族 友人がある程度というか普通にスマホを使えることが条件で、私の親のようにガラケーで電話を掛けるのが精いっぱいのレベルではムリなのが難点。タブレット端末を貸してみましたがやはり、覚えられないようでした。
     これは、YAMAPユーザーとすれ違うことでログが残るので、たとえ電波がないところであってもそのログが電波の届くところに入ったところで留守番の方に情報として届くのです。
     
  3. コンパスの登山計画。これは、私が使用しているものです。YAMAPで登山計画も出してしまえばよいのですが...というより出すこともありますが、YAMAPよりも先にWEBでの登山計画提出に対応(各県警などとの情報共有)したものです。
     遭難に関しての対応は簡単で、予定した下山時刻を一定の時間過ぎても”下山通知”が無い時は連絡先(家族)に連絡(メール)が入ります。
     私の場合は上記のとおりスマホを使えない...けど送られたメールを読むことはできる...というレベルなのでこれを使っています。

さて、実際の状況ですがココヘリよりレポートを頂きました。

 

やはり、ココヘリが活躍するのは殆どソロ登山での遭難でした。
 ココヘリは昨年くらいからJRO(山岳保険)と提携しているので、実際にヘリが飛んだ時の費用などもココヘリで処理できます。

 YAMAPの安心見守り機構も良いですね。ただし、ハイこれね!と伝えるのではなく、実際の計画を留守番の方としっかり確認しておくことが大切です。

 

コンパス...これは地図上をマウスでなぞるだけで計画ができます。ただし標準タイムですので、遅い人や速い人は右わきに表示されるタイムテーブルを修正しましょう。

 

さて...ここまでは使っている人には特に新しい事は無いんですが...
それぞれのシステムに共通する問題点...なんだと思いますか?

 

誰がいつ通報するか!

 

これです。確かにソロ登山で見つからず数カ月 数年経ってから白骨死体で見つかるという例もありますし、見つからない場合7年間は行方不明扱いになります。
 その間は生きている扱いですので税金、社会保険料などの課税や生前財産の処分もできません。当然生命保険も払われません。
 

そうです、大切なのは遭難してからいかに速やかに通報するか...ですよね。

グループ登山とソロ登山の差が大きく出るのはここです。グループ登山の方が助かる率が高いのは救助要請が速いからです。(一般的に)
 それでは、ソロ登山での遭難、もしくはグループでもパートナーも遭難してしまった時は?

 

次回は、今回ご紹介したシステムを生かしていかに早く遭難を通報するかについて考えてみます。

乞うご期待。