ホスピスはどのようなイメージでしょうか?

 

なるべく行きたくないところ。

ただ死を待つ場所。

なにも医療を受けられない。

一度入ったら出られない。

 

外来に相談に来られた患者さんから意外とよく聞くことです。

 

 

ホスピスは提供される医療の考え方や、入院期間など

施設によってその考え方に若干の違いはありますが、

 

痛みの治療だけではなく、こころのつらさにも目を向けて

特に、スピリチュアルペインと呼ばれる

生きる意味を失いかけている時に抱えてしまう苦痛に寄り添い

そして、患者さんだけではなくご家族のことも一緒に考える

全人的ケアを目指していることはどこも共通しています。

 

 

そして、そのために医師も看護師も

患者さんやご家族のお話をゆっくり聴くことを大切にしています。

 

 

ここにさらに他の職種も加わり、チームとして

患者さんやご家族のケアに関わるということを

大切にしてきました。

 

関わる職種はその施設によって異なりますが、

薬剤師、理学療法士・作業療法士などのリハ職、

管理栄養士、臨床心理士、医療ソーシャルワーカー、

音楽療法士、そしてボランティアさんなど

多岐にわたります。

 

 

ボランティアは施設毎に活動の開始前に研修を行っており

ボランティアとしての心得を学んでいただいてから登録されます。

 

 

ところが、今、新型コロナウイルス感染症拡大のため

ボランティアの活動は一時中止を余儀なくされています。

 

早くホスピスの中で日常の時の流れを感じさせてくれる

ボランティアさんの姿を見られる日が戻ってきてほしいですね。

 

 

さて、少しお話しがそれましたが・・・

 

ホスピスは ただ死を待つ場所 ではなく

必要な医療を受けることができ

 

一度入院してもまた退院することができます。

 

逆に一度入院したらずっと最期までここにいたいという人もいます。

 

そのための準備をして入院してこられた方に

これまで何人もお会いしました。

 

 

 

患者さんやご家族にとっては

ずっといられる場所なのか。

 

一定期間が過ぎたら

自宅に退院しなければならないのか。

 

ここはとっても、気になるところですよね。

 

 

 

いま日本のホスピスの7割は一定期間が過ぎたら

いったん退院

という流れになっているようです。

 

「今ホスピス緩和ケアが必要な人」に医療を提供するためでもあり

病院の経営を維持していくためでもあります。

 

 

一方で、残りの3割は最期まで安心して療養できる場所

としての役割を維持していこうとしています。

つまり一定期間経過しても退院をすすめられるのではなく

最期までいられるということです。

(ただ、何年も、ということではないですよ^^)

 

あなたが関心を持っているホスピスは、どちらに該当するでしょうか。

 

もし退院をしなければならないホスピスだとしたら、

 

退院したあとに誰が診てくれるのか、

地域に自宅に訪問してくれる医師かいるのか?

訪問してくれる看護師はいるのか?

緩和ケアを提供してもらえるのか?

最期まで診てくれるのか?

そしてまたホスピスへの入院が可能なのか?

 

 

このあたりはしっかりとリサーチしておきたいところですね。

 

ホスピスに入院した際の費用については

こちらを参照くださいませ♪