すきま商品という。
自虐でいうのか、
本心からいうのであろうか。
ものごとがでつくした。
そうかんじるからなのだろう。
そんなはずはない。
でつくしてなぞいるものか。
ひとはことばでかんがえる。
それいがいにかんがえる道はない。
かんじることとて、
ことばをつかうしかない。
あたらしいことばがでていない。
だから、
いつもおなじことばをくりかえす。
あたらしいことばがでないいじょう、
旧来のことばのつかいかたを、
あれこれ、
と、かえているだけ。
それが、
いま
なのではあるまいか。
時代は閉塞している、
そうおもうひとが一定量いじょういる。
時代は閉塞している、
口にするひとがおおい。
だからみな、
そんなものか、
とおもうにすぎない。
日常なぞはない。
にもかかわらず、
それを日常だとかんじてしまう。
精神にも慣性の法則があてはまるのか。
あたらしいことばをみいだす努力の欠如。
あたらしいことばをみいだす努力の放棄。
あたらしいことば。
新機軸ばかりに存するのではない。
みのまわり、
いままでの日々のなか、
たちどまり、
しゃがんでみればみえてくる。
眼がくもっていなければ。
ひとは、
すすんで、
コップのなかにはいりたがり、
そこで風雪に耐えるふりをしたがる性向をもつだけなのかもしれないのに。