オシムさんといえば、
かれの反語的精神をしっておかなければならないとおもう。
かれは反語をはしばしにつかった。
皮肉屋ともいえようか。

とくにJEF市原にきたころは、
すさまじかった。
ダメをだせばきりがないといったふうであった。

 

遠い異国におりたち、
弱小のサッカークラブの現状をみて、
判断を悔いたのではなかろうか。
きっとご自身の判断を嗤(わら)ったのではなかろうか。

それをとどまらせたのはニッポンの変貌ではなかったか。
かれは東京オリンピックでニッポンにきている。
そして、
なによりかれのこころをうったのは、
名もなきJEFのファンであった。

 

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