トランプ氏の銃撃事件により、秋の大統領選挙は決まったようなものだと言われています。

日本にとってアメリカは最大の影響力のある国ですが、所詮、よその国の大統領が誰になろうと日本人の我々には直接には関係ないとは言えないのが我が家です。

 

大アリなんです。

 

私の息子はアメリカ国籍の市民ですし、人種差別するトランプ氏がまた大統領に返り咲けばアジア人である息子も嫁のGちゃんも生活し難くなるかもしれません。

我々がシカゴで暮らしていた時もコロナパンディミックが発生した時にトランプ大統領が科学的な根拠も無しにChina Virusと公言したために日本人の友人がGo back to China!とスーパーマーケットで叫ばれたことがあります。

 

私の家族の中で一番にトランプ氏の悪い影響を受けたのは息子の嫁のGちゃんですね。

 

当時GちゃんはNIH(アメリカ国立衛生研究所、アメリカの医療分野の中枢機関)の国立癌研究所で癌治療の研究をしていたのですが、トランプ氏がその年の大統領選挙で再選を有利にするためにNIHの科学者達に一ヶ月でコロナワクチンを作れ❕と強要しました。

NIHの科学者達はコロナワクチンの基本設計をし、モデルナ社と共同で世界初のコロナワクチンを国民に供給することになったことは記憶に新しいと思います。

 

開発されたコロナワクチンの治験はNIH内の大きな病院で行われたのですが、その病院にGちゃんの研究室があり、癌を研究しているGちゃんも自分の研究を中断し、コロナワクチンの治験を間接的に手伝う仕事をさせられました。

まぁ、それは国家の危機だから仕方ないのですが、Gちゃんにしてみればトランプ氏の再選を有利にするために十分な治験を行わずに国民にコロナワクチンを投与するにはリスクが大き過ぎると懸念していました。

 

これはGちゃんやNIHの科学者だけでなく、他の多くの科学者が懸念したことです。

トランプ氏が再選するためには20万人や30万人の一人ぐらいはコロナワクチンを受けて死んでもいいやみたいなトランプ氏の姿勢がGちゃん達科学者には耐えられないものだったみたいです。

その後、トランプ氏はコロナワクチンを認可するFDA(日本では厚生労働省)も権力でねじ伏せてしまい、世界で最初にコロナワクチンを作らせた強い大統領のイメージが作られたのですが、再選にはなりませんでした。

 

何しろトランプ氏は自分をアピールする為にマスコミを連れてコロナワクチンの治験をしているNIHの病院に何度か来たのですが、調子に乗っていたトランプ氏がコロナに感染してしまったのは不思議なことではないとGちゃんは言ってましたね。笑

一本2000万円もコストがかかるコロナ対応の注射を科学者達に優先的に作らせ、たった3日の休養でトランプ大統領は仕事に復帰したのを覚えていますか❓
滅茶苦茶なことを強要する人なんです。

こんな人が二期目の大統領になったらアメリカが崩壊してしまうと思ったそうです。

 

その後、GちゃんはFDAに転職し、癌治療に関する基準を決める立場になったのですが、GちゃんがFDAに転職する際もトランプ氏の影響がありました。

 

GちゃんはFDAの就職試験に合格し、直ぐに働き始められると思っていたのですが、何ヵ月も待たされることになるのです。

中国国籍のGちゃんが政府機関の役人になるのに大変だったのです。

 

中国にいるGちゃんのお父さんやお母さんが何をしていたか、そして現在は何をしているか、そんな事を証明する為にGちゃんのお父さんは何度も役場に出向いて証明書を発行してもらい、アメリカのGちゃんに郵送しなければなりませんでした。

GちゃんのFDAの中国国籍の同僚の話ではオバマ氏が大統領の時代はそこまでの身元調査はされなかったらしいので、トランプ氏による中国敵視が大きくの影響しているとGちゃんは言います。

 

世界は地球が温暖化するのを阻止するのに必死になっているというのにトランプ氏はそれによって自国の経済にブレーキがかかるのを恐れて、二酸化炭素の排出量を定めた京都議決書を躊躇せずに蹴ってしまう人ですよ。

 

こんな人を再び大統領にさせたら世界が引っ掻き回されてしまいますよ。

 

どこまでアメリカ国民は馬鹿やねん❕と思ってしまいます。

 

しかし私はもう一度トランプ氏に大統領になって欲しいと願う気持ちが心の隅に潜んでいるのです。

 

以前の日記で私は22年間働いていたシカゴの会社の退職金をIRA(年金口座)に移し、それを地元の滋賀銀行の口座に送金したことを話しました。

その話をシカゴ時代に親しかった同僚達に話したら彼ら全員が次回は今年の選挙が終わるまで待て❕と言うのです。

 

Hosomichi, believe me, US dollar will be more getting stronger after the election.

 

つまりトランプ氏が大統領になればドルが強くなり、円安になるからです。

 

4年前に日本に帰国した時に当面の生活費を得るために私のCITIBANKの口座からお金を地元の滋賀銀行に振り込みました。

あの時はドルが108円の換算で日本円が滋賀銀行に振り込まれました。

そして先日は160円の換算で日本円が滋賀銀行に振り込まれました。

両方の振り込みも同じ数量のドルを日本円に換えました。

その差額は国産の大型バイクの新車が十分に買えるものです。

 

トランプ氏が大統領になればドルが180円辺りまでの円安になると彼らは言うのです。

だからドルを日本円に換えるのは今年の選挙が終わるまで待てと言うのです。

 

先日の日記に書いた様に、私は15万円の無駄遣いも出来ない小さい男ですから、私はお金を引き出す必要がありません。

少なくとも今年はドルのままアメリカの私の口座に置いておく積りです。

 

テレビのニュースを観ていて、ドルが160円から158円になったことを知り、私の退職金がその分だけ減ったことになります。

ドルが160円から158円になったことで嫁さんが毎日切り花を出荷して稼ぐ1年分ぐらいのお金が飛んで行ったことになるのです。

今の今までそんなことは全く気にしなかったのですが...

 

トランプ氏が大統領になって、もし本当に円安でドルが170円や180円になった時に私のアメリカの口座にあるドルの1/4だけでもを日本円に換えたら、私は1年間ぐらい働かなくても良い気分になってしまいますよ。笑

 

トランプ氏が再び大統領になったら世の中が飛んでもないことになってしまうことは判っていながら、私の心の隅の何処かでそれを望んでいる気持ちがあることが自分でも情けない男だ思います。