果樹園栽培を営む私にとっては雨が降った日は休日になります。
休日には好きなことをして人生を楽しめばいいのですが、私の場合、休日に限って自分の好きなことが出来ない宿命なのです。
こうなることが最初から判っているのにエンジニアから果樹園栽培に転職した私は大馬鹿者であるのは間違いありません。
 
雨が降った日にはバイクに乗れないのです。
 

テレビニュースでは今週末には梅雨入りになるらしいです。

そうなると私がガッツリとハーレーを飛ばせるのは梅雨明けまで待たなければならなくなります。

1時間や2時間ほど近所をハーレーで走ることはありますが、そんなもので私が満足するわけではありません。笑

 

今朝6時過ぎに起きて空を見上げれば曇り空。

スマホで今日の天気予報を確認したら、午後の7時から雨が降る予定でした。

ということは12時間ほどハーレーをぶっ飛ばせると思いました。

 

12時間もハーレーをぶっ飛ばせたら十分に日本海を見られるやん❕と思ったら、気付いたら農業用の作業着ではなく、バイク服を着ていました。笑

 

バイク服に着替えた私の姿を見て、嫁さんは大賛成でした。

このところ私は連日重労働をしていたので、その過労から注意散漫になってしまい、農機具によって怪我をしたことは数日前の日記に詳しく書きました。

嫁さんは私が梅雨入り前までに植える予定の苗木を全て植え終えて約束を果たしているので、身体的にも精神的にも休憩が必要だと言ってました。

 

普通の奥さんは亭主が仕事を放ったらかしてゴルフなどの遊びに行ったら機嫌が悪くなるものだと思いますが、うちの嫁さんは私が遊ぶと安心するみたいです。
今までの日記を読んでくださった方は御存知だと思いますが、昔から私は仕事となると自分の体力を超えてまでやってしまう馬鹿な男なので、嫁さんは私がこのまま仕事を続けたら精神的におかしくならないか少し心配していたみたいです。笑
 

嫁さんに背中を押されて私はいつものバイクコースである鯖街道をハーレーで走りました。

鯖街道を走って福井の小浜港に行きます。

私、港町って大好きなのです。

そして日本海は太平洋とは違う魅力があるのですよ。

 

昼飯は小浜港の卸売市場にある五右衛門という店の海鮮丼を食べます。

東京でも築地市場の中にある寿司屋さんが美味しいように、小浜港の卸売市場にある店も凄く美味しいのです。

ネタが超新鮮なのは言うまでもありませんが、現地で食べる海鮮丼は何かが全然違いますね。

 

私の地元では平日の鯖街道はバイクコースとして最高です❕

信号が殆どないし、峠越えコースなので、私のバイクに適したワインディングロード満載なのです。

平日なので道路はほぼ貸し切り状態。

 

いつも鯖街道をハーレーで走っていて奇声をあげたいほど爽快な気分になります。

バイクを運転する楽しさを知っている人しか判らないでしょうが、人生の幸せを感じます

 

俺って凄く得な人生を歩んでいるかもしれないと思うのです。

 

ハーレーはハイオクを使用し、燃費が悪いですが、ハイオクの1ℓが190円ぐらいであり、1ℓで15㎞~20㎞もハーレーを走らせることが出来るのですよ。

ガソリン代を3000円か4000円も出せば十分に1日幸せな気分になれます。

ギターに関しては針金をこすって音を出して楽しむものですので、数ヶ月に一度1500円ほどの弦を替えてやるだけですから、ほとんど無料で楽しめるものです。

 

今日もバイクに乗って生きていて良かった❕と幸せを感じましたが、その幸せを感じるのにガソリン代にたった3000円ほどしか使っていないのです。

私の悪友達は沢山のお金を使った遊びをして人生を楽しんでいますが、その生活を維持するために定年退職後も同じ会社で給料が半分になってもこき使われて働いています。笑

 

私なんかは3000円のガソリン代さえあれば1日幸せに遊べると考えると果樹園栽培で稼がなければならないハードルが凄く低くなりますので、プレッシャーの無い楽な生活が送れているのではないかと思うのです。

朝起きて、空を見上げて、日本海が見たくなった❕と突然に思って、実際に行ける身分なのですからね。笑

 

 

爽快にバイクをぶっ飛ばしている最中にバイクを停めて写真を撮るという勿体ないことはしませんので、バイク走行中に撮った写真は上記の一枚だけです。笑

 

今日は久々に心の底からバイクを楽しめました。

バイク乗りには生きていて良かった❕と心の底から感じることが容易に手に入るのですよ。

バイクってお得だと思いませんか❓ 笑

 

人魚の浜に広い駐車場があり、私はその駐車場から日本海を眺めるのが好きなのです。

 因みに人魚の浜には人魚はいませんよ。

 

 

私が港でぼーっと海や船を眺めるのが好きになったのは小学生の時に深夜ラジオで聴いたOtis ReddingのThe dog of the bayのせいです。

買ってもらったAIWAのラジカセでラジオから流れて来たThe dog of the bayを録音し、何度も何度も聴いていました。

 

1970年前後だったと記憶しています。

当時深夜ラジオはこの曲を何度も何度もかけていました。

 

I'm sittin' on the dock of the bay
Watchin' the tide roll away, ooh
I'm just sittin' on the dock of the bay
Wastin' time

僕は波止場に座り 潮が引くのを見てる
波止場に座り 時間を無駄にしているだけだ

 

当時小学生だった私はその歌詞の意味はピンとこなかったのですが、メロディーは心の底にガツンときました。

こういうブルージーな素晴らしい歌に出会ってしまったので、ビートルズの全てのメロディーや歌詞が陳腐なものに感じてしまったのでしょうね。笑

私は ビートルズの歌で好きなものは一曲もないのはOtis Reddingのせいですよ。笑

そして高校生になって英語がそこそこ理解できるようになるとThe dog of the bayの歌詞が心に沁みるようになるのです。

 

そして63歳になった今でもThe dog of the bayの歌詞が私のトップ3に入っているのです。

この歌を作ったOtis Reddingは私の永遠のアイドルです。

 

今日私は正しくその歌の様に波止場に座って、気持ち良い海風に吹かれながら日本海をぼーっと見ていました。

歌詞と同じくWastin' timeでしたが、それが気持ちいいのです。

何れにせよ、私は海に癒されるのです。

太平洋ではなく日本海に...

判る人は判るでしょう。笑

 

Otis Reddingの歌は何もすることがないので波止場にただ座っているというものですが、私はすることがテンコ盛りあるのに波止場に来て、じっと座って海を見ているのです。笑

真逆の立場でも共通した何かがあるのですよ。

 

 

 

 

 

そして、何と言っても私のハーレー Fourty-Eightがカッコいいのが嬉しいのです。

このFourty-Eightの乗り味が私にとっては最高です❕

 

このFourty-Eightは小型のボディで1200㏄のエンジンが搭載されており、鬼トルクなのです。

日本車の前傾姿勢のスポーツバイクのような加速力はありませんが、ドコドコドコと力強く機関車の様に進むFourty-Eightは私に残こされた人生の親友ですよ。

 

幸いにも私はバイクもギターも残りの人生を一緒に過ごす最高の相手に出会う事が出来ました。

勿論これ以上の物は世の中に幾らでもあるでしょうが、私はそれを知りたくもないし、私にはそれで十分に幸せなのです。

前から見ても、後ろから見ても、横から見ても、Fourty-Eightは私には一番カッコいいバイクであり、そう信じて生きることが幸せな人生になると私は思っています。笑

 

 

 

 

私が大好きな海鮮丼を食べさせてくれる店は小浜漁港に隣接する小浜市卸売市場の前にある卸業者の商店街の隅にあります。

港まで歩いて2分で行ける距離です。

 

 

 

 

 

この店、朝6時から営業しているのです。

そしてその日のネタがなくなったら営業を終了するという面白いお店です。

 

 

私は午前11時前に行ったのですが、店内は空いていたのでラッキーと思っていたら、注文した海鮮丼が出てくる前に店は直ぐに満員になりました。

この店は早く来ないとダメですよ。笑

 

 

 

 

見た感じは少しネタが大目の普通の海鮮丼だと思うのですが、この店の海鮮丼は他とは違うのです。

言葉で言えることは、魚の臭みが一切ないことですかね。

兎に角、美味しいのです。

 

我々がシカゴから帰国し、我が家の裏のお米の工場の野菜博士のSさんが作ったキャベツを持って来てくれた時に驚いたものとよく似ています。

畑から採れたてで、まだキャベツに土が付いているのではないかと思うぐらいの新鮮なものだったのですが、嫁さんがその場でキャベツを一枚剥がして口に入れたら甘い❕ 美味しい❕と言うのです。

 

当初私は野菜なんかろくに食べない人間だったのですが、嫁さんが無理やり私の口にキャベツ一枚を押し込んだので食べたら、嫁さんと同様に甘い❕ 美味い❕と言いました。

人生で初めてキャベツが美味しいと感じた瞬間でした。

それまでの私はキャベツは残すものでした。笑

 

そして今回の福井の小浜のツーリングの嫁さんへのお土産です。

それは最初から決めていました。

小浜にツーリングによく行くバイクの知り合いのブログで三方五湖で捕れた鰻は美味しいことを知ったからです。

 

私には小浜と鰻と関連性があるように思わなかったのですが、三方五湖で捕れた鰻を皇室へ献上した歴史があるほど上質な身らしいのです。

何れにせよ、嫁さんは鰻が大好きなのでバイクのサイドバックに入るお土産としては適していました。

 

地元のスーパーマーケットでは絶対に見かけないほどの凄く立派な鰻なのに2300円とはお買い得に感じました。

店の前に行くといい匂いが漂っているんだなぁ...

 

 

私は鰻はあまり好きではないのですが、嫁さんが「こんな大きな鰻一匹丸ごと一人で食べられるわけがないやろ❕」と叱られて、付き合うことになりました。笑

お土産を買ってきたのに叱られるのが我が家です。

 

以下の写真で左の丼が嫁さんで、右が私です。

私は昼に海鮮丼をたらふく食べたので夕食時にお腹が空いていないと言ってるのに私の丼に何切れもの鰻を入れるのです。

 

 

我々はいつも平和堂で売っている鰻しか食べていなかったせいか、この三方五湖で捕れた鰻が同じ鰻とは思えないほど美味しかったのです。

恐らく鰻の種類が違うのだと思います。

嫁さんによると値段もそんなに変わらないそうです。

 

久々に嫁さんが私を褒めてくれましたよ。

鰻好きの嫁さんだからとは思いますが、たった2300円の鰻で嫁さんが喜んでくれるなんて、これも私が凄く得しているような気がしています。

悪友達から奥さんの話を聞いていると我が家のようなことは絶対に起こりませんからね。笑