第8レモン畑の雑草が生え放題になっていることがずっと気になってました。
第8レモン畑に植えた苗木が雑草に覆われて、苗木の成長の障害になっていることは痛いほどよく判っていました。
以下の写真で私の直ぐ後ろの畑が第8レモン畑です。
私の胸辺りまで雑草が生い茂って、レモンの苗木が見えません。
 
 
草刈りを幾らやっても直接的なお金儲けにはならないので、ついつい後回しにしていました。
苗木を一本植える毎に確実に収入のアップにつながりますからね。笑
JAのアドバイザーのSさんが時々心配してLINEで訊かれた時に「順調ですよ。450本を超えました❕」と言えるからでした。
徐々にレモン畑が完成していくのを見るとカッコいいなぁ❕ 俺頑張ったなぁと自分を褒めてやれるのは苗木を植えた時であり、草刈りをした時ではありません。笑
 
 
でもね、頭の中ではちゃんと判っているのですよ。
一番大切なのは苗木を植えることではなく、植えた苗木の世話をしてやることだと...
馬鹿な俺は仕事の順番を間違えていると...
 
だから今日は第8レモン畑の草刈り作業をしました。
最初に掲載した写真の写っている雑草が生え放題の畑と違って、ちゃんと苗木が見えるようになったでしょ。笑
 
 
 
上記の写真を撮った時は私は左足の太腿にタオルを巻いていました。
左足の太腿から血が流れていたからです。
巻いたタオルに血がにじんでいました。
 
第8レモン畑を最初はスパイダー君で雑草を刈り、その次に苗木の盛り土に生えているをバリカン君で刈りました。
そしてあと2本目のバリカン君での作業で終わりという時に一気に疲れが出てしまったのでしょうね、バリカン君を持っていた左手が一瞬下がってしまい、動いていたバリカン君の刃が左足の太腿に当たってしまったのです。
 
あと10分ほどで作業が終わったのに...
 
ここで怪我するか❓
 
シカゴから帰国し、農業を継いで4年目。
色んな怪我を散々しまたよ。笑
シカゴでエンジニアをやっていた頃なら慌てて病院に駆けつけたと思いますが、現在の私は太腿から血が噴き出ていても痛みを我慢して冷静に怪我を判断できるようになっているのです。
 
以前の日記を読んだ読者は御存知だと思いますが、前回はバリカン君で右の膝を切ってしまいました。
その時も血が噴き出てきたのですが、そんなに大した怪我ではなかったのです。
刃物で切った傷は一瞬は血が噴き出ますが、噴き出てきた血が直ぐにカサブタになって傷が塞がるのです。
血が噴き出るのはこけおどしみたいなものです。
 
以下の写真は嫁さんがバリカン君を買った時に撮った写真です。
バリカン君がどういう機具なのかイメージ出来ると思います。
このバリカン君を使えば草刈り鎌でやっていた作業時間の1/10ぐらいになり、今ではほそみち農園にはなくてはならない仕事のパートナーです。
 
 
今日は俺って逞しい男になったなぁ❕と自分に酔いました。
私は血が出ている左の太腿にタオルをきつく巻いて、最後の苗木の一本の草刈りをやったからです。
 
今日も自分と約束した作業は全て終えたぞ❕ 俺は自分に嘘つかない男だ❕と自分を褒めてやることが出来ました。
私、自分を褒めてやるのが大好きなんです。

 

農園から自宅に戻ると嫁さんはタオルを巻いた私の左の太腿を見て「また怪我したんか❓ だから何度も言うたやろ。疲れている時に怪我をするものだと」と叱られてしまいました。

 

ここ連日、私は自分の体力の限界を超えて畑で作業していました。
農園から自宅に戻った時に身体がしんどくて直ぐには軽トラから出られない状態が続いてました。
 
そこまで仕事をしてしまうのは馬鹿だと嫁さんは言い続けていますが、自分の体力の限界を超えて作業すると自分の体力の限界が大きくなっていくことに喜びを感じているのです。
このブログに何度も書いていますが、辛い肉体労働を連続して6時間や7時間も出来るようになったのは体力の限界を超えて作業していたから徐々に逞しくなったのです。
最近では10時間も作業が出来た日もあります。
 
見た目も胸や肩に筋肉がついてきているのが判りますし、私のお袋が言うには私の顔が帰国した頃よりも相当に小さくなったと言うのです。笑
しかし嫁さんはそういう無茶なことをしていたら、倒れるだけでなく、怪我をしてしまうと何度も注意されてました。
そしてその通りになっただけです。
 
嫁さんは怪我した私を叱るよりも、大きなバンドエイドや消毒液を持ってきてくれるのが先ですよ。
私は嫁さんに大きなバンドエイドを持って来てくれと頼んだら、「この前の怪我で無くなったで。覚えてへんの❓ 普通のサイズならあるわ」と平然と言うのです。
 
それが無かったら、直ぐに薬のアオキまで買いに行ってくれればいいじゃないですか。
車で5,6分なのに...
 
嫁さんに腹を立てているより、病院に行って傷口を縫ってもらう方が先だと思いました。
病院に行く前に先ず傷口を消毒しておこうと思ったので、嫁さんに傷口に消毒液をかけてほしいと頼みました。
以下の写真は傷口に消毒液をかけて、乾いた時に撮りました。
皮膚の部分だけがバリカン君の刃で切ったみたいであり、傷がある円形の内側の部の皮膚がベロっとめくれてしまう感じです。

 

 
私がその皮膚をめくったままにするので、嫁さんにその傷口に消毒液をかけて汚れを洗い流してもらうのです。
消毒液をかけられた瞬間にあまりにも痛かったので思わず声を上げてしまいそうになりましたよ。

 

読者の方はこんな経験がないと思いますが、切り傷に消毒液をかけられたら滅茶苦茶痛いものなのですよ。笑
頭の中の脳味噌が飛び出るぐらいの痛さです。笑
 
これまでこんな傷を負って農園から帰ってきた時に嫁さんに何度も消毒液を傷口にかけてもらったのすが、消毒液を傷口にかけてもらうには心の準備が必要になります。
息を整えて踏ん張り、嫁さんは3,2,1,0で消毒液を傷口にかけます。
前回嫁さんは3,2,1で消毒液を傷口にかけました。
 
「0でかけてくれるんやろ❕」と嫁さんを叱ったら、「面倒くさい男やなぁ。私が嫌やったら自分でやってよ」と呆れられてしまいました。
そして私は嫁さんにいつもの3,2,1,0をやってくれとお願いしたのですが、今回、嫁さんは「行くで。さん」で傷口に消毒液をかけたのです。
 
私は心の準備ができていないまま消毒液をかけられました。
でもそのお陰で想像していたよりも遥かに痛さが少なかったので、嫁さんに文句を言うのは止めました。
「私は明日の出荷の準備をしてるんやで。アンタのお遊びに付き合う暇なんか無いわ❕」言われました。
 
そして嫁さんが言うのです、「ええ❓ まさか、アンタ、病院で診てもらう積りをしてるの❓ こんなんで病院に行ったら笑われるで❕」
 
私は皮膚がベロっとめくれてしまう傷だったので、病院で縫ってもらわなければならないと思っていたのですが、嫁さんは血が固まったらそれで終わりと言うのです。
嫁さんは「お父ちゃんはもっともっと酷い傷でもバンドエイド貼ってお酒を飲んではったで」と言うのです。
嫁さんはいつも父親を基準に考えるのです。 
嫁さんはお父さんをずっと好きで尊敬してましたね、
 
私は傷口から黴菌が入ったと思っていましたが、嫁さんは大した黴菌は入ってないと断言するのです。
だから消毒液とバンドエイドだけで十分だと言うのです。
嫁さんは私が履いていた作業ズボンを見て、ズボンが切れてないことを指摘しました。
つまりバリカン君の刃で太腿を切ったのではなく、バリカン君の刃に挟まれてその傷になったと嫁さんは解説しました。
 
バリカン君には二つの刃がハサミの様に交互に動いており、時々その二つの刃の間に頑丈な草の茎や小石が挟まります。
嫁さんの言う通りだと納得しました。
バリカン君の刃で太腿を切ったのであれば作業ズボンも切れているはずですからね。
つまりバリカン君の刃に付着していた土や黴菌は私の傷には入っていないのです。
 
普通の奥さんなら、夫が太腿に巻いたタオルから血が滲み出ていたら私の作業ズボンをチェックなんかする心の余裕が無いと思うのですが、私の嫁さんは違うのです。笑
そして嫁さんは押し入れから大きなバンドエイドを見つけて持って来てくれました。
そのバンドエイドは耐水性があるので、足を風呂に浸けても大丈夫だと言うのです。
 
 
私はジンジン痛む太腿に耐水性のバンドエイドを貼って、その場で休憩していたら、嫁さんが「このひまわり、350円やったら少し高いかな❓」なんて訊いてくるのです。
嫁さんは私が耐水性のバンドエイドを貼った瞬間から太腿の傷のことは頭から消えているのです。
 
恐ろしい女だと思いませんか❓
 
「風呂入りながら値段を考えといて」と嫁さんに言われたのですが、私はこんな傷があるのに風呂に入る積りはないし、翌日に出荷するひまわりが300円であろうと400円であろうと傷を負ってる私には全く関心がないことを伝えました。
そしたら嫁さんは「サトちゃん(このブログにしばしば登場する野菜博士のSさん)に相談するから、ひまわりのサイズが判るように写真を撮って」と言われて撮ったのが以下の写真です。
その写真をサトちゃんにLINEで送って相談するのです。
 
出荷する切り花の値段が高かったりするとお客さんはその辺のことは凄く敏感なので、ほそみち農園からの切り花は敬遠される傾向があるらしいのです。
以前にそれで失敗して、常連客を取り戻すのに時間がかかったらしいです。
素人の嫁さんでも何年間も切り花を毎日出荷しているとほそみち農園の切り花のファンみたいな人が何人もいるらしいです。
 
夫の怪我のことよりも翌朝に出荷するひまわりの値段の方が気になっている嫁さん、俺って幸せなのか不幸なのかさっぱりわかりません。
今年嫁さんが育てた沢山のひまわりはどれも立派なものに育ったことだけは言っておきます。
その売り上げでまたスシローに連れて行ってくれるみたいです。