二日前の土曜日、母の日の前日ですが、午前4時過ぎに嫁さんと寝室で大喧嘩をしました。
土曜日は晴天の予報だったので、気温が高くなる前の午前6時には比叡山の麓にある本農園で草刈り作業を始める予定だったので午前4時に起きたのです。
金曜日にシカゴから来たバイカーのMちゃんにレモン農園を案内したことを前回の日記に書きましたが、実はミカン農家出身のMちゃんに注意されたことがありました。
半年以上私はレモンの苗木を新しい畑に植えることに集中していたので、これまでに苗木を植えた畑の草刈り作業が後回しになっていたのです。
その結果、我が農園の手強い雑草がレモンの苗木を覆ってしまいました。
そして何本かの苗木がツルに完全に覆われて枯れているのをMちゃんが見つけてしまったのです。
さすがにミカン農家出身のMちゃん、何が優先させる仕事なのかを判っています。
新しい苗木を植えるよりも今まで育ててきた苗木を大切にする方が重要じゃない❓
その通りでした。
新しい苗木の価値は苗屋さんから仕入れた価格と同じですが、何年も育てた苗木は今では苗屋さんから仕入れた価格の何倍もの価値になっています。
馬鹿な私は一本でも多くの苗木を植えて、早く多くの収益を求めるのに集中していたので、草刈り作業を怠ってしまい、何本もの育った苗木を枯らしてしまっていたのです。
嫁さんも私も目先のお金に目がくらんでしまっていたことに反省しました。
苗木の価値なんてことよりも、今まで育てた可愛い苗木達を我々の怠慢から枯らしてしまうのは可哀想です。
嫁さんと私は苗木を植えるのは後回しにし、草刈り作業を始めることにしました。
ところが午前4時過ぎに嫁さんと寝室で大喧嘩をし、頭に来た私は嫁さんにもう喋るな❕と怒鳴ってしまってので、、二人で草刈りをする予定だったのに嫁さんは私と一緒に本農園に来ませんでした。
もし嫁さんが軽トラの助手席に乗ったとしても私は降りろ❕ 俺一人でやる❕と言ったかもしれませんが。
週末の土曜日は確かに出荷した花が良く売れる日ですが、その日は二人で本農園で草刈り作業をすると決めたので、その日の出荷はせずに、私と一緒に本農園に行くと思っていたのです。
しかし嫁さんは出荷を終えてから10時には農園に駆けつけると言うのです。
土曜日は晴天なので、10時になれば陽射しも強くなり、20度は超すでしょう。
強い陽射しは体温を上げ、無駄に体力を消耗させてしまいます。
だから6時までには草刈りを開始すると言ってたのに...
午前10時になれば草刈り作業の半分ぐらいは終えている計画です。
嫁さんと二人でやればそれが出来ますが、嫁さんが10時に来るのであれば作業を終えるのは午後3時や4時になってしまうでしょう。
「アンタは私が居なければ何も出来ない情けない男やな❕」から始まり、「アンタはバイクを選ぶ時も私を連れて行ったなぁ❕ 何も一人出来ない男や❕」とまで嫁さんに言われてしまったのですよ、腹が立たない夫はいないでしょう。
確かに私はハーレーを選ぶ時に嫁さんを連れ言ったのは事実です。
それは私は選んだバイクを後になって嫁さんからボロクソに言われないためです。
シカゴ時代、私がバイクを中古バイク屋さんで買う時に白色のHONDA SHADOWの大型バイクを買う予定でした。
私はバイクの白色は好きじゃないのですが、かなりお金を掛けて改造がしてあり、それが気に入ったのです。
詳しい説明は省力しますが、高価なマフラーに変更されていてカッコいいエンジン音だし、シートもワンオフ物で高級な皮で出来ていました。
そしたら嫁さんが白色のバイクは警察のバイクみたいでカッコ悪いと反対するのです。
私が選んだFourty-Eightというハーレーは嫁さんがイメージしていた大きなハーレーよりも小さかったので、偽ハーレーだと嫁さんに言われましたが、ワインレッドの色のFourty-Eightだったので嫁さんから合格を貰いました。
ハーレーで一番人気のFourty-Eightを二人乗り用のシートに変えたり、CCバーやETCを付けてもらうなどの幾つものカスタムをしてもらうと嫁さんと私の二人の貯金から200万円を使うのですから、嫁さんにも納得して貰おうと思ったのです。
それなのに嫁さんはバイク選びも一人で出来ない男みたいなことを言われるとカチンと頭に来ますよ。
昨日は朝の5時半頃から夕方の3時前まで本農園で草刈りをしていました。
嫁さんが本当に来ないので一人でやってました。
非常に驚きましたよ❕ 約7時間も草刈りが出来たのですからね。
天国君(乗用草刈り機)とスパイダー(斜面専用草刈り機)、そしてバリカンちゃん(以下の写真)を使えば以前に比べて滅茶苦茶楽なのです。
我が本農園は段々畑ですので、土手が付き物なのですが、その土手は斜面の角度が大きいので、スパイダー君が走れません。
そこだけは手作業の刈払機を使わなければなりません。
刈払機での作業は重いエンジンが付いている刈払機を振り回しますので、一番しんどい作業です。
天国君からバリカン君までは手を動かさずに済むので、草刈り作業が早く終わり、その日の予定になかった土手の草刈りを手作業の刈払機でやりました。
今までではこの刈払機での作業でダウンしていたのですが、そんなにしんどい作業に感じないのです。
この半年間は苗木を植えたり、排水路を設置するといったスコップで穴を掘る作業ばかりしていたので、身体に筋肉がついていたのです。
だから今までは重く感じた刈払機が重いとは感じないようになったのです。
今まで着ていたジャケットが肩のところがきつくなったので肩や胸に筋肉が付いたことは感じていましたが...
一時間も続けて刈払機を使えなかったのに今では平気で二時間ぐらい作業しても大丈夫なのです❕
私は還暦を超えたオッサンですが、この歳になっても自分の身体の体力が増したことに嬉しいのです。
そしてまた体重が平均して1.5㎏も減りました。
身長が173㎝で体重が62㎏というのは健康的でしょ。笑
もう嫁さんの助けなんか要らんぞ❕ 一生口をきいてやらんぞ❕
そう思って農園から帰ってきたら、嫁さんが「ご苦労さん。今からお風呂沸かすわ」と言ったので私は調子抜けしてしまいましたよ。
私が農園で働いている間に絶対に何かあった思ったら、やっぱりありました。
息子達から母の日プレゼントが1日前の土曜日に着いていたのです。
嫁さんが友人達との女子会に行った時に顔の肌がツルツルなので、皆に何を付けているの❓と訊かれた嫁さんにとって嬉しい魔法の薬用化粧品です。
それを聞いた息子も喜んでいました。
マザコンの息子は母親が喜べば自分も喜ぶのです。
以前の日記に書きましたが、息子と嫁のGちゃんがLINEのビデオ会話で荒れた母親の手が映った時にビックリしてしまい、嫁のGちゃんが手荒れを治すクリームを直ぐに送ってくれたのが米肌というクリームでした。
このクリーム、本当に良く効くのです。
この米肌というクリームは誕生日や母の日とは関係なしに二ヵ月に一回ぐらいの割合で2個セットで送ってきているものですよ。
嫁さんは「こんな高い物を送らんでもいい」と言いながら、いつも嫁さんが滅茶苦茶喜んでいます。
嫁さんがLINEのビデオ会話をして、息子達にお礼を言いました。
日本は夕方でしたがセントルイスでは朝です。
息子達は現在はドルが150円を超えたので、日本の物で欲しい物があったら遠慮せずに連絡してきてと母親に話すのです。
息子達と話すと嫁さんが私に対して負い目を感じるのは息子達の誤解があるからです。
確かに嫁さんの手や顔の肌が荒れるのは農業をしているからですが、息子達は私が母親をこき使っていると大きな勘違いをしているのです。
「お父ちゃん、お母さんの手がボロボロになってるやん。まだお金儲けがしたいの❓ 何が買いたいの❓」と言うのですよ。
挙句の果てには「お金が必要なら送るから、お母さんをこき使わんとって。」とまで言う始末です。
嫁さんが息子達に「これはお母さんが好きやからやっているんやで。お父ちゃんに命令されたんとちゃうで」と今までに何回も何回も説明しているのですが、息子達は父親の私を母親が庇っていると思っているのです。
勘弁してくれよ❕
兎に角、嫁さんの機嫌が良くなっただけでも助かりましたよ。
だから嫁さんは今朝は出荷に行った後に私の作業を手伝いに農園にすぐ来ました。
上記の写真の雑草で覆われた畑を以下の畑にするのに約30分ぐらいかからないのですよ。
先ず嫁さんがバリカンちゃんで苗木の根元の周りを刈ってくれると苗木の根元がハッキリ見えますので、私がスパイダー君で何処まで刈ったらいいのかが判るようになります。
そうすると私は効率よくスパイダー君を高速モードでぶん回すことが出来るのです。
そうするまでの私はスパイダー君で何本の苗木を切ってしまったことか...笑
嫁さんの背丈ほどのアザミが生えているのを見たことがありますか❓
乗用草刈り機の天国君で刈り残した部分をバックして刈ろうとしたら、嫁さんが「大丈夫や。バリカンちゃんでやったる」と言って、嫁さんは15秒ぐらいで綺麗に刈りましたよ。
バリカンちゃんの威力も凄いです。
こういう平坦な畑は天国君とスパイダー君とバリカンちゃんを使えば嫁さんと二人で1時間ぐらいですよ。
嫁さんの鎌と私の手作業の刈払い機でやっていた時は1日でも無理でしたね。
今日の嫁さんと私は妙な一体感がありましたね。
村で一番の貧乏農家は草刈り作業なんかで喜んでしまうのです。
何だか今日は面白かったです。
最後の最後に私は怪我をしてしまいました。
嫁さんがバリカンちゃんを無駄な力を使って作業していたので、私が楽な方法の手本を見せてやると言ってカッコよくバリカンちゃんを振り回したら、刃が膝に当たってしまったのです。
大したことない怪我でしたが、丁度膝の皿に刃が当たって激痛が走ったので、奇声と共に膝を抱えてうずくまりました。笑
嫁さんにバンドエイドを取ってきてくれとお願いしたら、バンドエイドなんかを貼らずにペットボトルの水をタオルにかけて血を拭き、じっとしてたら血が乾いて、それで終わりだと言うのです。
でも私は取ってきてくれと頼むと嫁さんは痛がってる私を横目に平然と軽トラに常備してあるバンドエイドを取ってきてくれました。
消毒液も取って来てよと言ったら、嫁さんはズボンが切れてないので刃が直接肌に当たってないからそんなものを付けると逆に膿んでしまうかもしれないと言うのです。
確かにズボンの膝のところから血が滲み出ていますがズボンは切れてないのです。
よくそれだけ冷静に判断出来たと感心しましたよ。
そして嫁さんの言う様にバンドエイドに血が付いたまま放っておくと傷にくっついてしまうので、それを剥がす時に痛いし、また血が出てくるのは何度も経験済みです。
まぁ、痛みは5分ほどで収まりましたが、貼ったバンドエイドから血が滲み出てくるのを見て、私はそれ以上作業を続ける気力はなくなり、残った場所は全て嫁さんがやってくれるのを私は座ってじっと見てました。
草刈り作業は2日で終わってしまいました。
次の草刈り作業は一ヵ月後ぐらいです。
だから明日はバーレーをぶっ飛ばして何処かに行こうと思ったのですが、明日から2日間は雨なのです。
だから昨日と今日に無理して農園で働いたのですが。笑
一番厄介だった草刈りは何とかなりそうですが、この衝突は農家には永久に解決策は見つかりそうもありません。