シカゴの女性ライダーMちゃんが今年も遊びに来ました。

Mちゃんは大学までは日本で暮らし、アメリカ人と結婚して渡米し、日系アメリカ人になったのです。

Mちゃんは大学時代、HONDAのスポーツバイクを乗り継いでいたらしいです。

 

Mちゃんとの付き合いは13年になるらしいです。

シカゴ在住で、日系企業の駐在員でもなく、普通にアメリカ人の感覚で生活している日本生まれのバイカーは中々出会えるものではありません。

 

それにMちゃんはミカン農家出身ですので、レモン栽培を始めた私をシカゴから応援してくれています。

しかも大の猫好きで3自宅で3匹飼っているので、猫という共通の話題もありました。

果樹園栽培の素人の私はMちゃんから指摘されるまで八朔を甘夏として直売店に出荷していました。笑

 

Mちゃんは一人暮らしをしている実家の母親に年に一回会いに来ています。

京都の大学出身のMちゃんは京都に学生時代に友達がいるので、友達と会った翌日に滋賀の私のレモン農園の成長を見るのが恒例になっています。

Mちゃんは三人の子供があり、長男は横浜、次男はドイツ、三男は去年にイリノイ大学を卒業し、カリフォルニアで働き出したそうです。

 

我が家に来たMちゃんは先ず比叡山の麓にある本農園のレモン畑のチェックから。

 

 

草刈り作業が遅れているので、植えた苗木が雑草に埋もれている幾つかの未処理の畑を見られて恥ずかしかったです。笑

 

そしてバイカーのMちゃんは勿論私のハーレーのFourty-Eightの後ろに乗って、プチツーリングに行きます。

 

 

今回のコースは京都の大原三千院の近くにある老舗のそば店で昼飯を食べることでした。

京都で学生時代を過ごしたバイカーのMちゃんは私のバイクコースである鯖街道は何度も走っていますが、大原三千院の近くの老舗のそば店は全然知らなったのです。

それは私も同じでした。

 

以前の日記にも書きましたが、その店は誰かに教えてもらわないと気付かない隠れ家的なお蕎麦屋さんなのです。

 

比叡山の頂上にある延暦寺や大原三千院で断食などの厳しい修行をした僧侶は普通の食べ物は食べられない身体になっており、修行を終えた僧侶が最初に口にする食べものが山を下りた所にある300年以上続いている蕎麦屋さんの蕎麦です。

それが300年前からの慣例になっているそうです。

修行を終えて滋賀県側に降りて来た僧侶は滋賀坂本の鶴㐂蕎麦店に行き、京都側に降りて来た僧侶は大原三千院近くの蕎麦屋さんに行きます。

 

大原三千院近くの蕎麦屋さんは普通の民家と変わらない外観であり、鶴㐂蕎麦本店の様にウェブサイトで宣伝などは全くしていません。

僧侶や地元の方達が行く店なので、私のブログではその店の詳細を公表するのは控えます。

その店に行くと綺麗な着物を着た女性が蕎麦を食べに来ているのをよく見かけます。

 

10割蕎麦の手作り麺、他の蕎麦屋さんでは味わえないが趣があります。

 

 

 

 

こんな所に美味しいお蕎麦屋さんがあったんや❕と言って、Mちゃんは御満足でした。

 

 

冷たい蕎麦が美味しいので勧めたのですが、Mちゃんは温かい蕎麦の方が好きでした。笑

 

やはりバイカーを後ろに乗せると気持ち良い走りが出来ますね❕

 

バイクに無縁な悪友達の興味本位で彼らを後ろに乗せることもありましたが、バイカーのMちゃんを乗せた走り方とは全然違いますね。

バイクという乗り物はカーブを曲がる時に身体と共にバイクを傾けて走るのですが、バイクに無縁な者達は私がバイクを傾けると自分の身体が傾くのが怖くて反射的に反対側に身体を傾けてしまう傾向があり、バイクが突然に変な動きになってしまうことがあります。

 

さすがにバイカーのMちゃん、カーブの角度や進入速度に合わせてMちゃんが身体を丁度いい具合に傾けてくれるので、気持ち良くカーブを走り抜けられるのですよ

Mちゃんはバイカーだから、カーブを曲がる時にどんな力が欲しいのか判っているのですよ。

 

これって、仕事仲間でも夫婦でも同じじゃないかと思いましたよ。

 

自分の身体を地面に向けて傾けるのは少し勇気が要るものですが、運転者に合わせて体重移動をしてくれるのです。

これは運転者の運転を信頼していないと出来ないかもしれません。

私の体重移動に合わせてMちゃんも同期してくれるとカーブを心地よく走り抜けられましたね。

 

私を信頼せずに逆の動きを咄嗟にされると運転者の私はカーブを走っている最中にビックリしてしまいますよ。笑

そうなると私はカーブの手前で十分に減速し、身体を傾けずに走れる速度で進入することになります。

それって一番つまらない走り方なんですよね。

でもMちゃんの様に私を信頼して私の動作に同期してくれると一人だけの走りでは得られない楽しい走りになるのです。

 

バイクだけではなく、他のこともこんな感じで世の中は動いているのではないかと思いましたね。

 

バイクで走っている途中で大津の里山の美しい棚田がありましたので、Mちゃんはバイクを降りて沢山の写真を撮ってました。

 

 

里山も美しいですが、私のFourty-Eightもカッコいい❕と思いました。笑

 

 

自宅に戻ったら、丁度嫁さんも明日の出荷の準備作業が終わったところだったので、ほそみち農園の会議室でミーティングを行いました。

 

 

Mちゃんのバイクのタイプは前屈みになるレーサーバイクです。

エンジンを高回転に回して猛加速でぶっ飛んで行くバイクです。

私もハーレーに乗るまではHONDAの高回転でぶっ飛ばすバイクにずっと乗ってました。

それとは真逆がハーレーであり、低回転の太いトルクでドコドコドコと力強くゆっくり進んで行きます。

 

Mちゃんは今回は言うのですよ。

 

こういうバイクは周りの景色がよく見えるよね❕

 

お互いに歳を取って、100mダッシュをするのが難しくなって、ドコドコドコとゆっくり走った時に初めて周りの景色の美しさに気付くのです。

 

歳を取るのも決して悪いことだけではないかもしれません。

 

「今日撮った写真をブログに載せるよ。Mちゃんの顔にはモザイクをかけるから安心して」とMちゃんに言ったら、「そんなん、勿体ないやん。モザイクなんかかけんといてよ❕」と言ってくれたので、そのまま無修正の写真を掲載しました。

 

また来年の今頃にMちゃんは我が家に来ます。

来年こそはAAAに行って国際免許書を発行してもらえば私のハーレーを運転出来るのですからね。

確か$35で発行してもらえたと記憶してます。