普通の奥さんはブランド物のバッグや服を集めるものですが、私の嫁さんは違います。

私の嫁さんは刃物などの道具を集めるのが趣味なのです。

まぁ、それは趣味と実益を兼ねてですが...

 

数日前にもバリカンを買いました。

これはレモンの苗木の根元の草を刈る作業が今まで手作業の鎌でやるよりも遥かに楽で1/10ぐらいの時間で済みます。

 

 

そして今日はバズーカ砲です。

 

 

これは落ち葉などをを吹き飛ばしたり、落ち葉を吸い込むのです。

比叡山の麓にある本農園の用水路周りに落ちている落ち葉が用水路に落ちないようにレモン畑の方に吹き飛ばすのに適しています。

この落ち葉が地中に埋まった用水路のバイプに詰まるとかなり面倒なことになります。

 

今までは何百メートルもある用水路周りの落ち葉を熊手で集め、軽トラの荷台に積み、それを培養土を作っている場所に置きます。

落ち葉は軽トラの荷台一杯になります。

この落ち葉は栄養価の高い肥料になるので勿体なくて捨てられませんよ。笑

 

農協さんから肥料の袋を軽トラの荷台に何杯分も購入していた時期もりましたが、肥料代だけでも毎回電動自転車が買えるぐらいでした。

何しろ今まで植えたレモンの苗木400本だけでなく、柿やミカンや金冠やイチジク、山椒や嫁さんが栽培している木花などを含めると相当な肥料が必要になるのです。

 

でも落ち葉拾いは半日もあれば十分なのですが、今回嫁さんが購入したバズーカ砲ならあっという間に地面の全ての物を吸い込んで、専用の袋に入ります。

嫁さんも私もそのバズーカ砲の威力にビックリしましたよ。

レバーを下げれば吹き出しになるのですが、側に置いてあったプラスティック製のバケツが飛んで行きましたよ。笑

凄い威力です。

 

 

これは間違いないと今から言っておきますが、私が嫁さんを怒らせた時に嫁さんはこの器具で私に向けて発射するでしょう。

 

他の農家の人達はエンジン式のブロア集塵機を使っていますが、エンジンやガソリンが重いので、集塵機自体が重いのです。

嫁さんが購入した物は充電式なので軽いのですが、稼働時間が短いのです。

だから農園で使用する時間分を稼働させるためには予備のバッテリーを何個も充電して持って行く必要があるのです。

本農園には入り口だけに電源があるので充電できるのですが、2時間も3時間も待っていられませんからね。笑

 

このリチウムイオンバッテリーが高いのです。

 

 

私は地元の農機具販売会社さんには農業を始めた頃からお世話になっているので、全ての農機具はその会社から買うことに決めてますが、二個目と三個目のバッテリーは41%割引のAmazonで買いました。笑

一個のバッテリーで約1時間動作すますので、3個あれば十分です。

 

嫁さんは自分の車の掃除をこれでやってましたよ。

馬力があるのでこれでやったら車の中の物がぶっ飛んでしまい、慌てて集塵モードに切り替えました。笑

家の周りの掃除なんてこれでやれば埃や塵が一気にぶっ飛んでしまいますので、嫁さんは楽しんでやってましたね。

 

嫁さんはこういう道具を操作するのが好きなのです。

 

嫁さんがこんな風になったのも私の農業の師匠であるYさんのせいですよ。

嫁さんがYさんの包丁を貸してもらった時にYさんの包丁が感動するぐらいに切れたのがキッカケです。

道具によってこれだけの機能の差があるのかと嫁さんが知ったのです。

Yさんは包丁は最低でも6万以上の物を買わないと話にならんと嫁さんに話したのです。

 

包丁なんて肉や魚が切れれば事が足るのですが、嫁さんは匠が作った道具を使う快感を覚えてしまったのです。

以前の日記に書いたように、包丁やハサミ、剪定バサミなどの刃物類にお金を費やす様になりました。

そう言えばミシンも新しいのを買いましたね、あまり使わないのに...

 

嫁さんは刃物類だけでなく、農機具などの道具に関心を持ったのは自然の成り行きでした。

実は私も同じなのです。

滅多に使わない道具でも面白い物があるとつい買ってしまうのです。

道具を使うのは面白いのですよ。

嫁さんは私がそういう物を買う時に死ぬまでにそれを何回使うと思う❓といつも文句を言いますが、嫁さんが買う時に私が一言でも何か言ったら大変なことになります。

 

普通の奥さんの様にブランド物のバッグなどを集めるよりは安くつくと思って私は何も言いませんでしたが、多分ブランド物を買うよりも嫁さんが道具に使ったお金の方が多いと思います。

 

しかし嫁さんが集めている刃物類やバズーカ砲でも全ては仕事に使えるものですから、私はエルメスのバッグを買われるよりも嬉しいかもしれません。笑

 

嫁さんはブランド物のバッグや服を買っても、シカゴで暮らしていた頃と違って現在はそれを使う機会が全くないから興味がないと言います。

今日も野菜博士のSさんと近くに住む親戚の同世代のTさんの奥さんが珍しい花の苗を持って来てくれて、いつものように我が家で井戸端会議が始まったのですが、嫁さんを含めて全員が農作業用の長靴を履いていました。

これじゃエルメスのバッグを持っていても無用の長物です。笑

 

嫁さんは早速購入したバズーカ砲を彼女達に自慢していました。

 

Tさんの奥さんは自分が使っているエンジン式の集塵機に比べて遥かに軽いので、これだと作業が楽だと羨ましがっていましたよ。

だたし予めバッテリーを何個も充電しておかなければならないので、それは面倒だと言ってました。

エンジン式ならガソリンを入れるだけで直ぐに使えますからね。

でも馬力はバッテリー式の物もエンジン式の物もあまり変わらないという感想でした。

 

お嬢様達、お前らどんな会話をしてるねん❕

 

シカゴ時代は知り合いになった駐在員家族の奥さんがエルメスの新作を買いに行くので、付き合ってほしいと嫁さんが言われて、気乗りしなくても付き合っていましたが、バズーカ砲や高級剪定ハサミを自慢している現在の嫁さんの方が生き生きしてます。笑