敗血症で入院している看護師の妹は今だに命に別状がないとは言って貰えない状況です。

二度の心臓の停止による脳へのダメージは現在のところは問題ないようです。

救急車で病院に運ばれた日と翌日は呂律がまわっていませんでしたが、現在では普通に話すことができているようです。

ただ身体の痛みが酷くて医療用麻薬無しでは寝られない状況が続いています。

 

敗血症の病原体である細菌やウイルスが血液の培養によって特定されたはずなのですが、私に入ってきた情報は一種類だけが特定され、それに効く抗生物質をMAX投与されているということだけです。

抗生物質をMAX投与されているのにまだ高熱が続いているのは他の細菌やウイルスが暴れているのではないかと私は推測するのです。

 

身体に一番負担がかかっているのは骨盤に溜まっている膿なのはCTかMRIで判明しているのですが、その膿を取り除く骨盤の手術が身体が一番に早く楽になるのは間違いないのです。

担当しているドクター自身ももそう言っています。

 

じゃ、骨盤の手術をなぜ一刻も早くしてもらえないのか❓

 

それは二度の心臓の停止によって身体全体が安定していないので、全身麻酔の手術をすればまた心臓が止まってしまうリスクがあるので、局部麻酔で可能な手術だけを受けているのです。

 

酸素マスクを付け、熱が続く状態がこのまま続けば、妹の体力が消耗し、死んでしまうかもしれません。

骨盤の手術をしている最中に心臓が止まって死んでしまえば医者は責任を負わされるかもしれないので、ドクターは自分にリスクが降りかからないことを一番に考慮し、処置をしているのかもしれないと性格の悪い私は頭の隅に思ってしまうのです。

このまま妹の体力が弱まって行き、待っているのは死だけのような気がしてきました。

 

一刻も早く敗血症の病原体である細菌やウイルスを発見し、それにピンポイントで攻撃してくれる抗生物質を投与すれば一番早く妹が回復するものだと私は思っています。

これは妹を担当してくれているドクターも同じ説明してくれたそうです。

 

じゃ、何故今だに他の病原体が特定されないのか❓

 

妹が救急車で総合病院に運ばれたのは3月31日ですよ。

血液を培養して病原体を特定するのは1日や2日では出来ないのは私でも知っていますが、今日は4月12日ですよ。

一体どうなっているのだ❓

 

妹の夫も長女も新宿から駆けつけてきた2番目の妹も私の質問に全く答えられないのです。

それはドクターの説明を理解していないのか、ドクターがちゃんと説明してくれていないのか、私には判りません。

私には担当しているドクターが自分にリスクが全くない治療方法を妹に施していると疑いを持つような説明をしているのです。

それも私が直接にドクターから聞いたわけでもありませんので、実際はどうなのかは判りません。

 

今だに妹の命に別状があることだけはハッキリドクターから言われたことだけは間違いのないのです。

 

私はこんな風に考えています。

妹を担当しているドクターの能力にとっては妹の命に別状があるのかもしれませんが、他の病院のドクターに診て貰えば妹の命に別状が無いかもしれないと思うのです。

 

それは3年前の嫁さんの癌の手術で経験したことです。

嫁さんが22年間ずっと診てもらっていた婦人科の女性ドクターの治療を受けていたら3個目のリンパの裏に隠れていた腫瘍を見逃していたので、今頃嫁さんは死んでいたかもしれません。

 

この話は何度か以前の日記に書きましたが、あの時はシカゴの病院で受けた全ての検査データをDVDに焼いて渡してくれと当時ワシントンDCに住んでいた息子がシカゴの病院の検査ドクターに直接に電話してお願いしました。

そのDVDを病院で受け取った私はCloud経由で息子に渡し、息子と嫁のGちゃんがその全ての検査データを時間かけてチェックすると三番目の腫瘍がリンパの裏に隠れている可能性を発見したのです。

 

22年間ずっと診てもらっていた女性ドクターからの手術の説明は二箇所の腫瘍を切り取るものでしたが、実は3個目があったことを看護師の妹が手配してくれた日本のスーパードクターも発見したのです。

私は妹の指示通りにシカゴの病院で受け取った検査データのDVDをFeDexのOvernight便でそのスーパードクターの病院に送りました。

 

そしてそのスーパードクターから直接Eメールを貰った時は涙が出るほど嬉しかったですよ。

私が送った検査データをしっかり見てくれていて、後はこっちで処置しますので、安心して日本に帰国してくださいと書いてありました。

そのスーパードクターのEメールを息子達に転送したら、このドクターは信頼できると納得していました。

 

シカゴの病院で手術を受けなくて嫁さんの命が助かりましたよ。

そのスーパードクターは手術をする前に私が送った検査データには含まれていなかった検査を一つだけする必要があると言わたのですが、私にはそれが理解できなくてもNIH( アメリカ国立衛生研究所)の国立癌研究所で癌の研究をしていた息子の嫁のGちゃんは納得していました。

そしてスーパードクターは手術後に切り取った3個目の腫瘍をずっと嫁さんに付き添ってくれていた看護師の妹に見せました。

 

私もそれを見たかったのですが、丁度私が一階の自販機で皆のジュースを買いに行っていた時にドクターを嫁さんの病室に来たのです。

その直後に私はドクターにそれを見せて欲しいと言いに行ったのですが、その時は既にラボ行きの車に乗っていたのです。笑

 

海外(主に中国の富裕層)からの患者さんも少なくない超多忙なスーパードクターをアレンジしてくれた妹には本当に感謝をしています。

妹は何も言いませんが、色々なことをしてくれたみたいです。

退院の日には妹が指定した物をお礼としてそのスーパードクターにお渡ししました。

 

こういう経験があるから、私は妹の夫や長女、新宿から駆けつけてきた2番目の妹にも違う病院のドクターに診て貰うことを視野に入れた判断をしなさいと何度も言いましたが、逆に私は叱られてしまいました。

彼ら全員が担当して貰っている先生は親切な方であり、毎日一生懸命に治療してくれているので、その先生が担当になってくれただけでも幸運だと言うのです。

 

他の先生に診てもらうとか、転院なんて以ての外だと私は叱られてしまいました。

 

私はそのドクターに会ったことがないので判りませんが、そのドクターが親身になって妹の治療をしてもらっているのを疑っているわけではありません。

私はそのドクターの自己保身的な治療方法やドクターの能力に疑問があるのです。

 

私は2022年の年末に2個の腎臓結石を内視鏡手術で摘出して貰いましたが、レントゲンやCT検査で右の腎臓に大きな結石があるのが判っているのにどうして直ぐに手術で摘出してくれないのかが疑問でした。

腎臓の奥深い場所にあるので、手術すると腎臓がダメージを受けてしまう可能性があると言われたのです。

だから私は他の大きな総合病院の泌尿器科の先生に検査してもらい、セカンドオピニオンを聞きました。

 

セカンドオピニオンも全く同じでした。

しかし私自身はその時点では手術しないことが適切だと納得できました。

そして内視鏡手術で摘出できる位置まで降りてきた時に取ってもらったのです。

 

私は自分の命に係わることをたまたまその日に担当だったドクターだけに完全に任せることは出来ない男です。

私の嫁さんにもそんなことは絶対にさせません。

 

幸いにもセントルイスに住む息子達は医療分野の仕事をしています。

入院している妹の血液をセントルイスの息子達に送れば確実に妹の敗血症の病原体を特定することが出来ます。

 

息子が教鞭を執るワシントン大学は26名のノーベル賞受賞者を輩出していますが、その大半がノーベル生理学・医学賞受賞者です。

アメリカ中西部においてはワシントン大学の大学病院は最も優秀な病院だと言っても過言になりません。

息子の話ではさすがに多くのノーベル賞受賞者を輩出しているだけあって、検査設備は半端ない資金が投入されているようです。

だから息子も自分の研究に使える設備が素晴らしいので、良い論文が書けそうだと言ってましたね。

 

私は息子にワシントン大学の大学病院に知り合いがいたら、その者の研究室に1万ドル(約150万円)でも2万ドルでも研究費援助という形で献金するので、妹の敗血症の病原体を早急に特定して欲しいとお願いしました。

そしてそれに効果がある抗生物質の指定もして欲しいと...

 

そしたら息子と嫁のGちゃんは敗血症の病原体を特定することはそんなに難しいものではなく、大学病院の研究室みたいな所でやってもらうものではないと言います。

息子の嫁のGちゃんは現在はFDA(厚生労働省)の職員の研究者ですが、息子もGちゃんも友達に優秀なドクターが幾らでもいるから、妹の血液の検査だけでなく、優秀な病院で治療してもらうことも手配できると言うのです。

 

ただしかなりのお金はかかりますが...

 

たとえ家を売ってもアメリカで妹の命を助けて貰いますよ❕

お金はまだ儲ければいいのです。

保証はできませんが、私がレモン農園で成功した暁には借金の手助けをしてやりますよ。

 

Gちゃんが言うのです。

ワシントンDC郊外のNIHで研究員をしていた頃に息子達のアパートで麻雀をやっていた麻雀仲間が優秀なドクターなので、診てもらえることが出来るかもしれないと言うのです。

北京大学で医者になり、アメリカ政府の医療機関のトップであるNIHで世界最先端の医療技術を学ぶために研究留学していたのです。

その者達が留学を終えて北京大学の大学病院に戻っているのです。

 

Gちゃんはその麻雀仲間に問い合わせてみようかと言ってくれました。

北京大学の大学病院のレベルは世界トップレベルであり、関空から北京空港まで3時間半ぐらいだと言います。

息子もGちゃんも敗血症という病は危険で厄介な病気だが、珍しい病気でないので治療方法が確立されており、完全に手遅れにならない内に最新設備が整っている病院で適切な処置をしてもらえば現在では死んでしまうような病気ではないと言うのです。

 

だから私の地元のドクターがヤブばかりだったら、東京の有名な病院に移るか、思い切って北京大学の大学病院で治療してもらえばいいと息子達は言うのです。

もしセントルイスのワシントン大学の大学病院まで来られたら、息子達は世話してあげられると言います。

滋賀からセントルイスの病院に来るのは関空からシカゴまで14時間、 そしてシカゴのオヘヤ空港からセントルイスのランバート空港まで約1時間半だそうです。

病院から病院までの時間となると24時間ぐらいになるので、その辺が一番に心配だと言います。

 

息子は去年の8月までは嫁のGちゃんと同じ職場のNIHで研究員をやっていたのですが、6000人以上もいる医療分野の科学者の中で約300人の日本人が働いており、息子が6年間そこで会った日本人は全員大学病院のお医者さんでした。

息子は日本人研究者とはあまり親しい付き合いはしていなかったそうですが、それでもたまに一緒に日本料理店で食事をする友人が何人かはいたそうです。

東大や東北大学の大学病院の息子と同棲代の若いお医者さんです。

息子はまだ彼らの名刺を持っているので、電話をかけて相談してもいいと言うのです。

 

お前ら、いつの間にそんな偉い人間になったんや❕ もう父親の俺を超えているではないか❕


私は妹の夫や子供達に救急車で運ばれて行った病院の先生だけを100%信用し続けるのではなく、たまたま私の息子達が医療関係者なので、色んな選択肢があることを妹の家族に何度も説明しました。

しかし彼ら全員が言うのですよ。

お気持ちは嬉しいが、余計なことは絶対にしないで欲しいと言われてしまいました。

 

妹を担当してくれている先生は本当に親身になって治療して貰っているので、あの先生に任せれば間違いないし、今更病院を変わりたいとは言えないと言うのです。

もしあの先生でもダメであればそれが妻の運命だったと思うしかないと言うのです。

 

はぁ❓ それが妻の運命❓ お前ら、自分が苦労したくないだけとちゃうんか❓

 

人を信じるという言葉は美しい言葉ですが、人を信じることで自分が楽になりたいと思うことが多々あるのです。

また我が家のことを言いますが、22年間ずっと私の嫁さんの婦人病を診て頂いていた女性ドクターは乳癌の治療も自分がやってあげようとしてくれるのは有難いことでしたが、私は勇気を持ってそのドクターに申し訳ないがアナタには嫁さんを任せられないと言いましたよ。

手術に必要な全ての検査は受けたいと言いましたが、手術予定の全てをキャンセルさせて欲しいとお願いしましたよ。

 

だから嫁さんは今でも生きているのです。

 

以前の日記に何度も書きましたが、息子とGちゃんの命令で女性ドクターがしなかった検査もして欲しいとお願いしましたよ。

そりゃ、素人の私から検査の依頼をされたら腹を立てるのは当たり前のことでしたが、私はそれでもお願いしました。

その女性ドクターは必要のない検査はしない方が患者のためになると明らかに気分を悪くして私に言いましたが、そのケースを想定して、最終手段として準備していたものを使いました。

 

そういうことをドクターから言われた時は私が直接に電話でそのドクターと話をすると息子の嫁のGちゃんに言われていたので、Gちゃんに電話を掛けて話して貰いました。

会話は3分で終わり、ドクターは検査のオーダーをその場でしてくれました。

電話の相手がNIHの国立癌研究所の職員で癌の専門家だと知るとあっけないものでしたね。

まぁ、Gちゃんは癌の学会で参加したお医者さん達に指導する立場ですからね...

できればその最終兵器は使いたくなかったのですが...

 

私は嫁さんの命に係わることなら、人の気分を悪くすることでも幾らでも言いますよ❕

 

もう一度言わせて下さい。

 

だから嫁さんは今でも生きているのです。

 

私が余計なことばかりを言うので、妹の家族から出入り禁止みたいな感じになってしまいました。

東京から駆けつけてきた二番目の妹も私の言う事に一理あると思っていますが、やはり夫や子供達が決めたことには口出しできないみたいす。

 

水曜日に約束通りに悪友2人がまた私の農園を手伝いに来てくれました。

一人では困難な力仕事を三人でやったので、本当に助かりましたよ。

彼らのお陰で更に農園は整備されてきました。

そしてその時に妹に関する私の愚痴を悪友達に聞いてもらいました。

 

 

 

 

 

その気持ち、よーく判るわ❕と言うのです。
 
そやろ、俺のストレス、判ってくれるやろ❓と言ったら、彼らはそれは反対や❕と言うのです。
 
彼ら二人とも、兄であっても妹の家族が決めてしていることに絶対に口出ししたらアカンと説教されたのです。
 
妹の止まった心臓は救急車の中で救急隊員が蘇生してくれました。
そして病院に着いて、二度目に止まった時は現在担当して貰っている先生が蘇生してくれました。
妹は二度死にかかったのですが、救急隊員とその先生が二度も命を助けて貰ったのです。
妹の家族にとったら彼らは命を助けて貰った恩人なのに、アンタが治療をモタモタしているから信用できひんわ❕ 東京の病院に転院します❕とは絶対に言えないものだと言うのです。
 
実は悪友T君は5年近く前に肝臓癌の手術を妹が入院している病院でしてもらっているのです。
肝臓癌が周りに転移していて、片方の腎臓も胆嚢も他の臓器も切り取られているのです。
彼はお腹の中が半分ぐらい無くなったと言います。笑
10時間ぐらいの手術だったらしいです。
 
その病院の先生達の評判はそんなに良いものではなかったらしいですが、診てもらった先生が悪い所は全て切り取りますから安心してくれと言ってくれればそれに縋るしかやって行けない状況だったと言います。
娘や息子も私みたいに病気の原因が何かなんていうことは考える余裕もなく、お父さん、助かりますか❓という単純な質問だけしか出来ないものだったと話してくれました。
 
妹の命を助けてもらう先生に何故敗血症の病原体を特定するのにそんなに時間がかかっているのですか❓みたいな先生の能力を疑うようなことは家族は絶対に言えないものだと私はT君から説教されてしまいましたよ。
兄である私も家族ではないので部外者。
「アメリカの息子さんに採血した血を渡せば敗血症の病原体を特定してもらえるだろうが、それは今まで命を助けてくれた先生には失礼なものになるで❕」と言うのです。
 
T君はもし子供達が「何故腎臓の片方まで取らなけばならないのですか❓ 腎臓を取らなくても済む他の方法は本当にないのですか❓」みたいなことを先生に言ったら、俺は子供に余計なことを言うな❕と叱っていたと言うのす。
だからT君は私の妹の家族が私に言ったことがよく理解できると言いました。
「先生を信頼しています。どうかお父さんの命を助けて下さい」と言った彼の息子の方が私よりも大人だとまで言われてしまいました。
普通の常識のある人はそう言うのだそうです。
 
何れにせよ、T君は私の農園に手伝いに来て、スコップで土方作業が出来るまでの健康な身体に回復したのは事実ですので、彼の言う事は重みがあるのです
悪友のT君もM君も余計なことを言う私が妹の家族から出入り禁止みたいな感じになったのも当たり前の話だと言われてしまいました。
 
でもね、どう考えても2020年の嫁さんの乳癌のケースとよく似ている気がするのです。
繰り返しますが、私は嫁さんの命に係わることなら、人の気分を悪くすることでも幾らでも言いますよ❕
先生を100%信頼し、家族は何も出来ないので、祈ってあげるだけというのは私にはどうしても自分が苦労したくないだけ、言い難い言葉を言えるだけの小さな勇気がないだけとちゃうんか❓と思ってしまいます。
 
生きるというのは時には嫌な奴だと思われたり、他人には聞かれたくない言葉を言ったりして、惨めな姿を晒していくものではないでしょうか。
私は家族の命が係わることであれば、どんなに非難されても他人に嫌われても私で出来ることは何でもやります。
前述した様にシカゴ時代には実際にちょっと卑怯な手を使って、長い付き合いのあった嫁さんの主治医を怒らせてしまいましたが、それで嫁さんの命が助かったのは事実ですから、私は何も間違ったことをしたとは1㎜も思っていません。
 
イイ子ちゃんでいたら、死んでしまうこともあると私は思っています。