昨日の話ですが、嫁さんが病院行きになりました。
夜中に寝ている時に右腕に激痛が走ったのです。
やっぱりそうなったかと思いましたよ。
 
最近嫁さんは無茶してましたからね。
 
嫁さんは薬のアオキで湿布を買って貼れば治ると言ってましたが、私は嫁さんを整形外科医院に強制的に行かせました。
レントゲン検査などの検査が終わり、先生からの診断は右腕の筋を痛めたことでした。
骨には異常がありませんでした。
 
病院を出て、駐車場に停めた車の中から嫁さんから連絡があった時は前回の日記に書いたように、私は農園で草刈りをしていました。
LINEのビデオ会話の映像で嫁さんがギブスみたいなものをしていたので、私が病院まで迎えに行くと言ったのですが、このギブスはプラスティック製で自在に曲がるようになっているので、運転には問題ないと言って、私の言う事を最後まで聞きませんでした。
 
先日の日記に詳しく書いたように、嫁さんが嫁さんが用水路の掃除を手伝ってくれた後に嫁さんは私の太股の太さのドングリの木を2本ノコギリで切りました。
それはそれで良い仕事をしてくれたのですが、私が頼んでもいない仕事を勝手にやってしまうのは心配になるので反って迷惑なのです。
それに嫁さんには早朝の切り花の出荷準備作業や出荷作業を毎日やっているので、嫁さんの腕には常に負担がかかっていたことは判っていました。

だからあの日は嫁さんには午後から自宅に強制的に帰らせたのです。

 

 

しばらくは切り花の出荷作業を休めと何度も言ってたのですが、嫁さんは私の言う事を聞かなかったので、とうとう右手に激痛が走るようになったのです。

それでも嫁さんは整形外科病院に行く時間までに出荷は出来ると言ったので、私は雷を落としましたよ。

そして朝一番に整形外科医院に行かせました。

 

私が農園から帰ってきて嫁さんを見ると嫁さんの右腕はLINEのビデオ会話で見たよりも仰々しいプラスティック製のプロテクターが巻かれていました。

これを付けていると傷めた筋に負担がかからないようになるようです。

先生の話では痛めた右腕を動かさないのは逆効果になるみたいであり、痛めた右腕の筋を伸ばし切らないように適度に動かすことが必要らしいです。

 

癌サバイバーの嫁さんにとって、右腕の痛みなんて屁みたいなもの。

明日からは早朝の出荷を再開すると言ってます。

仕事を頑張ってくれるのは嬉しいですが、面倒くさい女ですよ。

 

現在嫁さんが出荷して、飛ぶように売れているものがあります。

しかも高値で。

シカゴから帰国したばかりの私はそれが雑草だと思ってテニスコート3面ぐらいの広さの畑ににびっしり生えていたものをずっと草刈り機で毎回刈っていました。

嫁さんはそれが雑草ではないことを知っていましたが、私はまさかそれが店で高値で売れるものだとは思っていなかったのです。

 

それはふきのとうです。

 

 

嫁さんと私がJAの店や嫁さんの親戚がやっている直売店で少量のふきのとうが200円や300円の値札が付いて置かれていたのを見て、コレ、俺が畑でいつも刈っている雑草や❕と判ったのです。笑

ふきのとうゼンマイワラビ、つまり普通のスーパーマーケットでは置いていない山菜が直売店では人気商品であり、そういうものこそ持ってきてほしいと店長の親戚の叔父さんに言われたのです。

 

我々はそういう山菜を出荷している立場ですが、私は一度もふきのとうを食べたことがないのです。

しっかりアク抜きをして天ぷらにしたら、春を感じる美味しい食材になるみたいですね。

 

特にふきのとうにはカリウムが豊富が多く含まれており、カリウムには塩分を排出する作用があると叔父さんは説明してくれました。
余分な塩分の排出をする作用があるので、体内のデトックスを促すそうです。

これも自然派の有名な女優さん達がテレビ番組でしばしば説明しているので、そういう普通のスーパーマーケットでは容易に手に入らないような野菜が人気になるそうです。笑
 

御存知の様に我々は去年まで弥平唐辛子を栽培して儲けました。

鷹の爪の2倍以上の辛さがある日本で一番辛い唐辛子であり、滋賀の郷土野菜でもあります。

この弥平唐辛子は万願寺唐辛子よりも高値で売れるのですが、弥平唐辛子にしても万願寺唐辛子にしても頻繁に苗の周りの草刈りを行われなければならず、猛暑だった去年の夏は唐辛子畑の草刈り作業で何度も倒れてしまいました。

 

 

確実に儲かるのは判っていますが、あのまま唐辛子栽培を続けてれば私が過労で病気になってしまうと判断したので、何百本植えた弥平唐辛子を去年は破棄しました。

そのお陰で今年も無事に農園で働けているのかもしれません。笑

変な話ですが、マイヤ-レモンの苗木の周りの雑草を刈る手間と唐辛子の苗の周りを刈る手間はそんなに変わるものではないのです。笑

 

上記写真の様に、これだけの弥平唐辛子を袋詰めしてもたったの180円です。

これだけの弥平唐辛子を育てるのに私は唐辛子畑で何ℓの汗を流したことでしょう。笑

しかし万願寺唐辛子などの一般的な唐辛子を栽培しておられる農家さん達は同じ袋に唐辛子をテンコ盛り詰め込んでも売れ残り、店から引き取って持って帰って破棄されます。

そういうことから比べると弥平唐辛子栽培をやっていたほそみち農園はマシでした。

弥平唐辛子が売れ残って破棄したことは一度もないのですからね。

 

ところがふきのとうなどの山菜は私が全く何もしなくても勝手にそこら辺に沢山生えてくるのです。

 

嫁さんと私が比叡山の麓にある本農園で作業した時に最後に行う作業は監視カメラに記録された写真や動画を私のiPhoneでダウンロードすることです。

軽トラの中からWi-Fiで繋げてダウンロードが終わるのを待つのですが、動画が幾つも撮影されていると30分や40分かかります。

監視カメラ、ダウンロードは滅茶苦茶遅いのです。

でも、ケーブルも何も繋がなくても遠くからWi-Fiでダウンロードできるのは便利ですが。笑

 

私が軽トラの中でダウンロードしているのを待っている間に嫁さんはいつも軽トラから降りて、第二レモン畑、第三レモン畑、そして第四レモン畑に生えている山菜を採りに行きます。

私が軽トラの中でダウンロードしている間に嫁さんは収穫用の大きなバケツにテンコ盛りの山菜を採ってきます。

そのバケツに入った山菜の売り上げで嫁さんと私の2人がスシローで豪遊できるのです

 

山菜は人気があり、袋にちょっと入れただけで200円や300円で飛ぶように売れるのです。

苦労して弥平唐辛子を育てて出荷していた我々は拍子抜けしてしまいましたよ。

 

世の中にはこんなことってあるんや❕と最初は思いましたね。

棚から牡丹餅みたいなものが...笑

でも苦労してやったものは中々思った通りに行かないのが人生というものですよね

そういう山菜が採れるのは僅かな期間だけなのですが、我々にとってはお天道様からちょっと遅れたお年玉をもらっている感じです。笑

 

今は山菜が儲かるのですが、儲かると言ってもたかがスシローで食事ができるぐらいですので、嫁さんが痛めた腕で山菜を採るまでの価値はありませんよ。
だから私は嫁さんの代りに山菜を採ってきてやると言っているのですが、山菜を採るにも技が要るそうであり、以前に私が乱暴に採ったふきのとうは出荷出来なかったと言うのです。
 
明日はまた悪友2人がマイヤーレモンの苗木を植えるのを手伝いに来てくれるのですが、嫁さんも朝の出荷を終えて、その後にラムー店で猫ちゃん達の餌を買ったら、本農園に山菜を採りに来ると言ってます。
嫁さんはお金儲けと言うより、自分が新鮮な野菜や山菜を提供して消費者に喜んでもらうのが生き甲斐になっているようです。
 
山菜は採っても採っても次々に勝手に生えてくるのですから、本農園はお金の成る木が生えているようなものです。
あくまで小銭ですよ...笑
何度もこのブログに書いていますが、お金儲けがメインなら、コンビニでアルバイトした方が遥かに確実に儲かることを言っておきます。笑
 
でもね、プロテクターを右腕に巻いている嫁さんが山菜採りをして、右腕が悪化したら私が息子達から叱られるので絶対に困りますよ❕
 

もう一度言います、面倒くさい女です。