悪友T君の近所の親しい知り合いの方の29歳の娘さんが私のHarley-Davidson Fourty-Eightを運転させて欲しいということを以前から聞いていました。

T君はその娘さんはスタイル抜群の超美人だと言うので、その美人が大型二輪の免許を持っているならレモン農園の仕事が忙しくない時にバイクに乗って会いに行ってあげようと思っていました。

 

この数年間、ハーレーの中でずっと第一位の人気を保っているのは私のHarley-Davidson Fourty-Eightです。

特に女性に人気があるのですが、それはFourty-Eightがハーレーのスポーツバイクなので、他のハーレーに比べて重量が軽く、小柄で取り回しが容易であることが人気の理由の大きな一つだと言われています。

特にシート高が710㎜と滅茶苦茶低いので、背の低い者でも両足がしっかり地面に着くのがこのバイクの特徴ですね。

 

Fourty-Eightは女性に向いているバイクだと言われていますので、彼女は凄く私のバイクに興味があったのです。

彼女は現在乗っているバイクに大きな不満があるそうなのです。

 

T君からその美人は私のバイクよりも一回り大きなハーレーに乗っていると聞いていたのですが、なんと、重量が330 kgもあるHeritage Classicというハーレーでした。

T君の自宅近くのセブンイレブンの駐車場で待ち合わせをしたのですが、迫力のあるエンジン音をまき散らせて彼女はやってきました。

彼女は私のFourty-Eightの隣に駐車したのですがまるで子供と大人のバイクみたいな感じでした。笑

 

【Heritage Classic】

 

【私のハーレー】

 

Heritage Classicに乗ってやってきた彼女は確かにバイク雑誌の表紙に載るようなスタイル抜群の美女でした。

スリムな身体を黒のレザーで包み、ヘルメットの後ろからはロングヘアーが靡いているというバイク女子のお決まりのスタイルでした。

 

ロングヘアーのスリムな美女にデカいハーレー、そのアンバランスさがカッコいいのです❕

 

しかしその20分後には私はその美女にガッカリしてしまうことになるのです。

 

我々はお互いのバイクを交換して10分ほどセブンイレブンの周辺を走って同じ場所に戻ってきました。

その時に私はその美女に少し叱られてしまったのです。

 

「ほそみちさん、それはダメですよ。凹んだ場所に停めたら動かせることが出来なくなりますから。」

 

私は最初彼女が何を言っているのか理解できなかったのですが、私が停めたセブンイレブンの駐車場の路面にほんの僅か凹んでいる箇所にバイクの前輪があったのです。

私は路面が凹んでいることに全く気付かなかったのですが、セブンイレブンの駐車場ですよ、ほんの僅かの凹みなのです。

でも彼女はHeritage Classicを手で押してバックが出来ないのです。

私がバイクの前方から少しだけ押してあげたら簡単に動かすことが出来たのですが。

 

シカゴ生活が長かったせいか、車もバイクも頭から突っ込む癖がついています。

日本ではほとんどの車はバックで駐車しています。

もし私が彼女のバイクをバックで駐車していたら、その駐車ロットに凹みがあってもエンジンを掛けて前進すればいいのですが、私はバイクを頭から突っ込んだので、前輪の前にはセブンイレブンの壁があったのです。

だからバイクを後ろに移動する必要がありました。

 

ハッキリ言って、そんなことが出来ないのならデカいバイクに乗る資格はないですよ。

私は自分の乗っているバイクを後ろに動かせない人に人生で初めて会いました。

 

彼女の話では一人でバイクに乗る時は滅多にないそうです。

今回でも自宅近くのセブンイレブンにT君や私がいるので、安心してそこまで乗ってこられたと言うのです。

彼女はハーレーに乗り始めた頃に苦い経験が何度かあるのです。

 

信号待ちから発進する際に交差点内でエンストしてしまい、立ちゴケしたのですが、その時に一人でバイクを起こすことが出来なかったので、後ろの車の運転手に手伝ってもらって路肩に移動させた苦い経験があるそうです。

330 kgの大型バイクでもテコの原理を応用して適切な手順で対処すれば力の無い女性でも起こせることが出来ますが、交差点の中で後続車に迷惑かけながらその手順を冷静にやるのはある程度の経験が必要かもしれません。

 

ハーレーの運転に慣れてからも、ソロツーリングは怖いので、男性のバイク仲間と一緒に走ることにしているらしいですが、バイクで走りたい日に男性達のスケジュールが合わないとその日にバイクに乗るのを諦めなければならない時があるのが悔しいと言ってました。

私なんかは嫁さんにキッチンハイターを買ってきて欲しいと言われて、滋賀の隣の京都までバイクで出かけて行って買ってきたことがあります。

秋空のバイク日和にはちょっとでもバイクに乗りたいものですが、彼女にはそういうことが出来ないと考えると可哀想に思えます。

 

私は彼女にそんな細い身体なら大型バイクに乗るよりも400㏄までの中型バイクに乗った方が楽しめるのではないかと話しました。

バイクという乗り物は自分がどれだけ自由自在に操れるかによって走る楽しみは大きく異なるので、バイクを倒したら起こせないという不安を常に抱いたままで走るのはかなりのストレスになっているのではないかと私は思ったのです。

それに彼女の力だと駐車場の僅かな凹みの場所に停めただけでバイクを動かせなくなるので、変な話ですが、ハーレーに乗る度に余計なストレスを得ているのではないかと思ったのです。

 

でも彼女はハーレーに乗りたいのです。

バイクに乗るのではなく、ハーレーに乗りたいという感じを私は受けました。

 

その時になぜ彼女が還暦のオッサンの私なんかに是非会いたいと思ったのかがハッキリしました。

彼女はデカくて重いHeritage Classicを乗るのは大変なので、ハーレーのバイクの中で小柄で軽い私のFourty-Eightならもっと楽に乗れるのではないかと思ったのです。

そして彼女はFourty-Eightなら両足がベタっと地面に着くことや、操作が軽いので容易にコーナーを曲がれることに予想していたよりも良いバイクだとベタ褒めしてくれました。

 

彼女はかなりFourty-Eightを気に入ったらしく、何度もFourty-Eightに跨ったり、降りてFourty-Eightを手で押して、動かし易さを確かめていました。

小柄なFourty-Eightでも彼女の絶対条件であるハーレー車に乗ることは満たされるのです。

デカくて重いHeritage Classicを売って、Fourty-Eightに買い替えようかと悩んでましたが、最終的にはこのままHeritage Classicを乗ることにしました。

 

その理由はFourty-EightHeritage Classicを比べて見劣りするからです。

そりゃHeritage Classicはデカいし重いので迫力感が違います。

排気量は1,868ccですよ、大排気量のエンジン音には凄い迫力があります。

彼女はHeritage Classicに乗っていて、他のバイク達のマウントを取ることが出来るので、街中を走っていて爽快な気分になると言います。

街中をあんな爆音で走っていたら、自己アピール感は最高でしょうね。

 

えっ、そこかよ❕と少し驚きました。

 

1200㏄のFourty-Eightと1,868ccのHeritage Classicではエンジン音の迫力が全然違います。

1,868ccのHeritage Classicはバイク自身が見なかったとしてもハーレーだとエンジン音で遠くから判りますからね。

 

私はそういうハーレーの楽しみ方があるのことを知りました。

私と彼女とのバイクの楽しみ方は真逆でした。

私は信号も全くない貸し切り状態の峠越えコースの狭い道を一人で走るのが大好きなのですが、自分のバイクのエンジン音を自慢する気持ちは全くありませんでした。

第一に峠越えコースはほとんど貸し切り状態なので、聴かせる人は誰もいません。笑

 

彼女みたいな美人と一緒にツーリングしたいと思う男性は幾らでもいると思うので、一緒に走ってくれるツーリング相手探しにはそんなに苦労しないでしょう。

何れにせよ、ハーレーには色んな楽しみ方があると思うので、私がそんなデカいハーレーを乗っていたらストレスばかりだと考えるのは私の勝手な想像だったことに気付きました。

 

多分彼女は160㎝以上の身長で体重は50㎏もないと思いますが、そんなスリムな美女がデカいハーレーを街中であんな爆音で走っていたら、周りから注目されるでしょうから、彼女にはそれがストレス発散の一つになるのかもしれません。

 

私のこれまで出会った最高の美女のバイカーの写真を以下に掲載します。

 

 

この写真はシカゴのバイク仲間とウィスコンシン州のミルウォーキー市にあるハーレー本社に行った時に撮ったものです。

 

私のブログの読者は御存知だと思いますが、私のバイク仲間達は日本車の大ファンの集まりであり、同時にアンチハーレー軍団でもありました。

ドコドコとのんびりとしか走らない故障の多いクズバイクのハーレーを優秀な日本車の倍ほどのお金で買う奴の気が知れないと我々は思っていました。

 

でも私にとってバイクと言えば、中学時代にリバイバルとして観た映画「イージーライダー」が根底にあるのです。

だから私はその映画で使われたハーレーのチョッパーバイクが展示されているハーレー本社に隣接するハーレー博物館に一度は訪れたいと思っていました。

私はどうしても映画「イージーライダー」で使われたハーレーのチョッパーバイクを自分の目で見たかったのです。

 

 

そんな話をバイク仲間に話していたらハーレー本社にカチコミしようぜ❕ということになったのです。

ハーレー博物館には自分の自慢のカスタムしたハーレーバイクを展示させてくれるコーナーがあり、そんな場所に来るのは99.9%はハーレー乗りです。

アンチハーレーの我々が日本製のバイクでハーレー本社に乗り込めば我々が浮いてしまうことを覚悟で行きました。笑

 

 

以下の写真のバイクの中で一番小さいのが私のHONDAのバイクです。笑

 

 

 

そんなハーレー博物館で甲高い大型エンジンの爆音が聴こえてきました。

聞けば直ぐに判断できる高回転型の大排気量のエンジン音です。

HONDAやKAWASAKIのバイクを改造したもののエンジン音に近いものでした。

おっ、我々の他にハーレー本社にカチコミに来た奴がいるぞ❕と思った瞬間に大型のスポーツバイクに跨った美女が目の前に来ました。

 

COOOOOOL❕ Look at this way, please(こっち向いて)と言ったら、彼女はこっちを向いてくれたので、Let me take a picture of you riding❕と言って、彼女の写真を撮らせて貰いました。

この場所に自分のバイクで来る奴等は自分のバイクを自慢したい奴ばかりなので、写真を撮らせてくれと言ったら喜ぶ奴ばかりです。

 
我々全員がそのバイクに跨る美女が超カッコいいと思ったのはその美女はバイクを駐車する際にまるで自転車を停めるかの如く楽々とその大型バイクを操ったからです
 

写真から彼女の太ももの筋肉が隆々であることはGパンの上からでも判ります。

男性であっても大型バイクを駐車する際や発進する時は少しはもたつくことがあります。

高校時代からバイク乗りの私でも250㎏のハーレーを乗ってからはもたつくことがあります。

繰り返しになりますが、その美女はまるで自転車を停めるかの如く楽々とその大型バイクを操ったのです。

 

それを見た我々全員がその美女に痺れてしまったのです❕

 

Heritage Classicに乗る29歳のスタイル抜群の美女と話をしていて、私はハーレー本社で写真を撮らせてくれた美女のことを思い出したのです。

 

御免なさいね、ハッキリと私の本音を言います。

 

Heritage Classicに乗る女性もハーレー本社で出会った女性も両方ともが美女に違いありませんが、Heritage Classicに乗る女性は私にはどうしても整形美人の様に感じます。

誤解をされると困るのですが、顔を整形しているという意味ではなく、バイク乗りの私にとっては彼女のバイクに乗る姿やバイクの扱い方にどうしても違和感があるのです。

 

私のバイクツーリングのコースである鯖街道でいつも休憩する朽木村の道の駅には休日や週末には多くのバイカー達がやってきます。

その中で125㏄のハンターカブに沢山の荷物を荷台に積んで一人でやって来る35歳ぐらいのスリムな女性を何度か見かけました。

その女性も私には超カッコいいのです。

 

でも夏の暑い日でも彼女はいつもしっかり厚着をしているのが、ちょっと気になりましたが。笑

その方がバイク乗りとしては安全だし正しいのですが...

 

走りやバイクの取り扱いを見ていてもハンターカブを熟知しているオーラが出ています。

ハンターカブの色んなところを改造しているので、彼女はハンターカブが大好きであることに間違いないと思います。

自分の身体能力をよく考え、自分がバイクを走って楽しむのに最も適したバイクを選んだ賢い女性だと私は思います。

そういう謙虚さが本当のバイクを楽しむことを引き出してくれるのだと私は思いますね。

 

大半の女性ライダーは男性と一緒にツーリングしていますが、その女性はいつもソロでした。

私と同じです。

自分が愛するバイクと対話しながら走る贅沢な孤独を楽しむタイプの女性だと思います。

バイク好きとして同じ匂いがするのです。

勿論私の勝手な想像ですよ。笑

 

男性でも女性でも関係ないのですが、そういう人が私の目の前を通るとバイク好きオーラが私にも貰えますので、私に元気が出てくるのです、

バイクの排気量とか、大きさとかは全く関係がないことをハッキリ言っておきます。

バイクだけでなく、世の中のそれぞれの分野の中で魅力のある人って、お金持ちであるとか、社会的地位とかはあまり関係ないのと同じだと私は思います。