神になった将軍たち
仏になった将軍たち

想い返せば
人生の節目には
将軍たちが眠る場所で
報告をしていました。


1月10日命日


第5代将軍を
理解する人は
当時から現在に至るまで
未だに限られています。

素晴らしい名君による書が
今に残されています。


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思無邪



第5代将軍 徳川綱吉


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戦国の世から月日が経ち
世代の中心が
平和に生きる中で
人の価値観が大きく
転換する時代。

そんな華やかな文化が育つ
元禄の世の将軍となった
綱吉公の書。

「思い よこしま 無し」

論語の一節です。

詩経には様々な表出あれど、
根底にあるものは
偽りのない心
嘘をつかないことである。


書の字体からも
高潔な人間性が
端的に表れています。

綱吉公は、
生命を慈しみ大切にしようと
生類憐れみの令を発令したことで有名ですが、別名「犬公方」と揶揄されたことでも有名です。

当時の江戸は
幾度も天災が重なり、庶民からその災いの原因は、将軍綱吉公にあるのではないかと、根拠のない責任を押しつけられ揶揄されていたことが、後にわかっています。


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「悪政だ、悪将軍だ」

としたいがための古文書も残され、また逝去の後に残る位牌は、他の将軍方に比べ極めて小さく家臣らの卑劣ないじめが、位牌の大きさにまで表れる。身近にいた者の人間性が理解できます。

元禄文化の傍らで
「斬り捨て御免」の試し斬りと暴力が町では横行し、金が欲しくなれば他人から強奪し、病人や怪我人、老人や赤子まで道端に棄てる、欲のままに存在する無秩序な人間も溢れていた時代。

命あるもの
動物に対しても慈しむ心がなく惨殺を始め、他人に責任を擦り付け逃げ切ろうとする愚かな集団が、全国各地に溢れました。


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常識のない者は
いつの時代も秩序を乱し
異常なまでに人を傷付け
いつまでも迷惑をかけ
改心しません。

平然と人を欺き
欲のまま強奪し、人としてあるべき思考能力の欠落した出来の悪い連中が、各地に蔓延し、同じ場所にいることが不快千万、善良な庶民にとっては迷惑千万でしかない環境が鮮明だった時代。

戦国時代の終焉がもたらした「二極化時代」の始まりでもありました。


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本当の意味で
太平の世になったとは言えず
言動がふらふらした善悪すら判断出来ない阿保と戯けが溢れ、風紀を乱す不届者の存在に立ち上がり、儒教のもと法治国家の礎を築き、秩序の重要さと今に繋がる本当の平和と安心の意味を解き、仁の心を伝えた人物こそが、

第5代将軍、徳川綱吉公です。

しかし


何故おかしな将軍として
古文書に残されたのか。

それは内輪にいた
家臣らの仕業によるものだと
歴史は語ります。

彼らは綱吉公が兄の後継として将軍になることを、猛反対していました。


勤勉で立派な
出で立ちの綱吉公を前に

己の理想の低さ、信頼性のなさ、信用性の欠落を棚上げして、蔑む家臣らの
姿勢が見受けられます。

知性と教養が高く、
学問に長け
潔癖な綱吉公自身の
規律正しい考えを僻み妬み、

「下らない発令だ」

と論点をすり替え、悪政だと流し、本来の意味を正しく世に伝えず、意図的に間違った意味に変えては愚かな将軍だと揶揄し、嫌みのように犬屋敷を拡張しては、庶民からも税金を徴収しました。

扇動的に煽ることで
判断能力を鈍らせた、一部の庶民らに、おかしな条例だと騒ぎにさせ、本来の意味を理解させないよう「フェイクニュース」にすり替えては大げさに煽り立て、徐々に悪政将軍だと、レッテルを貼られる既成事実に仕立て上げていったと考えられます。

当時は情報も少なく、教育も行き届かず、常識的な知識を持つことができる人間の方が稀であり、噂しか耳に入らないため、正しい情報の判断すら出来なかったとも推察できます。

執拗に馬鹿にした情報を伝聞し、拡散する瓦版も横行する中で罵る風潮は、将軍綱吉公を精神的に苦しめました。

冷静に理解すれば
誰にでもわかる将軍の言葉が
何故、おかしな風潮で
伝聞されていったのか。

端的に言えば
平和呆けと災害が、更なる嫉妬と腹いせを招き、将軍までも陥れる企図につながり、綱吉公に八つ当たりし、将軍としての立場を悪くさせ、失墜させていく。

そんな将軍に仕える資質のない、人間性の欠落した小さな器の男らによる、戯けた悪業だったのです。


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平和呆けが加速した挙げ句
悪将軍だと罵り、本当の意味を覆し、妬みの捌け口に誘導したいじめ、と考えられます。

生き物すべての命を大切にする目的で発令された「生類憐みの令」。慈しむ仁の心を人々に伝えたかった立派な名君に、邪心などあるわけが無いのです。


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今も変わらない
偽情報を拡散し、己の勝手な利益と立場を横取りすることのみを目的とする愚行。

偽情報すら何でも信じて
拡散してしまう
情報判断能力、思考力の
乏しい憐れな弱者たち。

約300年を経た現代社会も
意図的なフェイクニュース、フェイク広告で人を陥れ、不正な世界に日々大勢を引きずり込み、虚偽捏造は明らかなのに強弁で威嚇してみたり、気に入らない相手には汚名を着せ、時には偽商品を掴ませ歓喜する、邪に染まった愚者のDNAまでも、未だ健在であることが実に嘆かわしい。

結論が出ていても
嘘を上手くばら撒いた方が
勝者だと信じる
憐れな思想をもつ者。


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でも
真実というものは
必ず、明らかになるもの。

信用性のなさも棚に上げ
心身が腐り果て、憐れな斑点が浮かぶほど左右が歪に変形し折れ曲がったいきもの、年相応に常識的な判断すら身につかなかった、人もどきらが

正しく高潔な人間を
汚したり妨げたり
横取りすることなど
不可能であり、
寧ろ本物は、より耀きを増す。

歴史が語る。
歴史が教える。

約300年の時を越えた今
ひとりでも多くの人に
本当の第5代将軍
徳川綱吉公の功績を
知ってほしい。


皆さんなら
この意味を広く深く
捉えられると想います。


第5代将軍、徳川綱吉公は
心ある素晴らしい名君であり
数々の立派な功績を残した
語り継ぐべき将軍であると
歴史が語りかけます。

綱吉公の書に想う
歴史が教える
人間の言葉です。




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