8/21-22、会派で埼玉県東松山市・秩父市の視察を行いました。

東松山市では、フードロス対策のための産官学連携、東武東上線沿線サミット、などについて。

 

【TABETEとの協定、TABETEレスキュー直売所に関する産官学連携】

東松山市、東武鉄道㈱、JA埼玉中央、大東文化大学、㈱コークッキング、の5者で産官学協定を締結。

⇒2021.08.02㈱コークッキングHP「産官学協定を締結

 

地元直売所で残ってしまった野菜等のロスが課題となっていたことに対し、東武東上線の終着駅である池袋駅にて直売所で残った朝採れ野菜を販売する、という内容。

東松山市は関係者との調整など、東武鉄道は野菜の輸送(これに伴う車両の手荷物の規定整備なども)や販売スペース提供、JA埼玉中央は運営する直売所での野菜出荷などの調整、大東文化大学(東松山市にキャンパスあり)は直売に関わるスタッフ提供(野菜輸送、池袋駅での販売スタッフなど)、コークッキングは野菜を買い取って再販、などの役割分担。

この5者に、2022年9月からこども食堂を運営する大塚応援カンパニー(北大塚)が加わり、池袋駅での再販後も残った野菜等を全量引き取るようになったため、フードロスを防ぐサイクルが確立できたとのことです。

 

電車の最前部に最大24箱の野菜を積んで運んでいます。

当初は東松山市の野菜で実証実験しましたが、参加農家が少なく販売数量が安定しないという課題。

2度目からは周辺自治体も含めて実験し、軌道に乗ったとのこと。

 

産官学での連携の好例だと思います。

地元企業も関わってくれていますし、本区でもフードロス対策は更に進めるべきです。

本区でも協力余地がある事業だと感じています。

豊島区内の八百屋などとの競合があるかもと想像しましたが、直売所で売られている野菜と野菜市場などを通じて八百屋が扱っている野菜とでは仕入れのルートが全く違いますし、直売所で残った野菜の再販なので品ぞろえの違いもあるので、大きく競合することはないだろうと思われます。

 

毎週月・水・金、18:30-20:30で池袋駅にてレスキュー直売所が運営されています。

最新の情報はXでご確認ください。

⇒X「TABETEレスキュー直売所【公式】

 

【東武東上線沿線サミット・池袋との連携について】

東武東上線沿線サミットは、平成25年10月5日に豊島区、川越市、東松山市、寄居町、東武鉄道㈱が相互協定を結び、平成31年4月に坂戸市、越生町が協定に加わった枠組みです。

東武東上線沿線地域の活性化を図ることを目的としています。

⇒豊島区HP「東武東上線沿線地域の活性化に関する相互協定(東武東上線沿線サミット協定)

 

今年度の連携した取り組みとして、フォトコンテストなどを実施。

⇒豊島区HP「東武東上線沿線サミット2023フォトコンテストについて

 

コロナ禍があり、せっかく出来た枠組みもこの数年間は十分に稼働出来ていませんでした。

現状は観光分野にほぼ連携が限られていますが、他の分野での連携も深められるとよさそうです。

連携の余地が大いにある枠組みである、と感じました。

 

東松山市議会の斉藤まさお議長には、視察行程の冒頭から最後までご同席頂きました。

お忙しい中、ありがとうございました。

 

1日目午後、2日目は秩父市での行程でした。

次の記事に記載します。