7/18、西池袋中学校内に設置された「にしまるーむ」の視察を会派で行いました。

 

「にしまるーむ」は、家庭や教室以外にも多様な居場所をつくろうとするもの。

モデル事業として西池袋中学校内に設置、運営は「認定NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク」です。

(区とWAKUWAKUネットワークは「中学生の居場所づくりモデル事業に関する協定」を締結しており、同協定に基づいたモデル事業となります)

⇒関連 区HP「中学生の新たな居場所がオープン!校内放課後の居場所「にしまるーむ」 西池袋中学校内に開設

 WAKUWAKUネットワークHP「5月23日(火)、西池袋中学校に校内の居場所『にしまるーむ』がオープンしました

 

◆目的

(1)不登校の未然防止…現在はが校に通えているが教室へ馴染めない状況になった際などに、教室外の居場所を活用することで不登校を未然に防止する

(2)不登校へのフォロー…不登校の状況だったが居場所なら登校できる生徒が段階的に学校へ通えるよう支援

(3)交流の場教室外の居場所で様々な大人や集まってくる生徒同士が関わることでよい刺激を受けて個々の成長へつなげる

 

◆事業内容

毎週火曜日実施(学校行事等により変更あり)

第1部 不登校フォロータイム 13:30~15:00

第2部 西池中生誰でもタイム 15:30~17:45

場所:西池袋中学校1階ホール

対象者:西池袋中学校の生徒

 

中学校の校舎内下駄箱の近くに設置

 

 

 

放課後になると子供たちが集まってきました(第2部の時間帯)。

短時間だけ立ち寄って帰る子、しばらく遊んでいく子、など様々でした。

 

廊下と「にしまるーむ」の仕切りが簡便で、第2部の時間帯は問題ないと思いましたが、第1部についてはしっかりとした間仕切りがあった方がよいように感じました。

ヒアリングしたところ、第1部の時間帯ではもう少し間仕切りは設置するとのことですが、やはり同じ問題意識があるとのこと。

具体的に間仕切りの検討をしていることを確認しました。

 

8月末には「IKEA」にご協力頂き、家具を入れ替えるそうです。

入れ替える家具については、利用者の子供たちからのリクエストも集めているとのこと。

より楽しい空間になると、居場所としての価値も高まりそうです。

 

子供たちからのリクエストでは、カフェみたいになっているとよい、ということもあるようです。

現状は飲食不可ですが(学校の校舎内なので一定の節度が必要なのは、学校側の意見としてよく理解できます)、長期休み中などルールが緩和できる余地がないか、検討できるとよいなと思います。

 

第1部の不登校フォロータイムへ来た子は、授業の出席扱いにできるとのこと。

"保健室登校"と"別室登校"の間くらいの位置付けでしょうか。

第2部は中学校版の子どもスキップ、というイメージかなと思います。

 

中学生向けの放課後の居場所として、豊島区では「ジャンプ」を2カ所設置しています。

⇒区HP「中高生センタージャンプ東池袋

⇒区HP「中高生センタージャンプ長崎

「にしまるーむ」は学校内に設置されているので、気軽に訪れることができる利点が大きいです。

 

まずはモデル事業として、週1回の運営となっています。

モデル事業を通じて成果と課題を見つけ、居場所づくりの事業が更に展開できるとよいと思います。