6/27に行った一般質問に関する記事の続きです。

 

タイトル「高野区政の継承と発展 区制100周年の未来に向けた土台作り」
1.区長の区政への基本的な考え
2.子育て支援策
3.デジタル・AIの活用
4.池袋周辺のまちづくり

5.職員の働き方改革
6.施策の効果を高めるための地域組織再編
7.伝統工芸への支援
8.ハト等への給餌での被害防止

 

3.デジタル・AIの活用

来庁を前提とした行政サービスだけでなく、来庁不要なサービスの構築も必要です。

そのためにはデジタル化・AI活用などを進めねばなりません。

この観点で、公共施設予約システムのオンライン決済の進捗、345日開庁(土日開庁)の検証、AIの導入方針、生成AIの活用検討、などについて質問しました。

 

Q:会派で重点要望し5年度予算に計上された公共施設予約システムのオンライン決済の事業内容と進捗は。

A:現在は指定管理者施設等における契約内容の変更や「利用者ID」の共通化など、課題整理と並行して新システムの構築を進めている。6年4月から殆どの施設で予約時にオンライン決済が可能となる予定。

 

Q:土日開庁で訪れている方の中には、オンライン手続きが進めば来庁しないで済む方、必ずしも土日でなくとも来庁できる方も含まれているかもしれない、現状の把握は。

また、訪れた方の手続きがその場で完結できているのか、現状は。

デジタル化進展などで「345日開庁」目的の代替が可能である場合などは、土日開庁の縮小も視野に入れるべきでは。

A:ここ数年でマイナンバーカード等のIT技術が飛躍的に進歩し、住民票写しや印鑑登録証明書、スマホ等によるオンライン申請やコンビニ交付等が可能となった。土日の平均来庁者数は減少傾向。土日開庁は指摘の通り検証する時期に来ていると考えており、来庁者へのアンケートなど様々な方法でニーズの変化を把握したい。

手続きの完結状況は、証明事務、転入・転出届等はその場で完結するが、他自治体との連絡・確認が必要な事務は後日再度来庁をお願いする場合がある。各種福祉サービスの申請も、土日は書類の受領にとどまり、内容によっては平日に再度来庁頂く事例あり。

3階と4階ではそれぞれ機能や役割が異なるが、スタートから8年が経過している土日開庁のあり方について改めて今後の方向性を検討する。

 

Q:AI導入について本区の方針は

A:9月に設立される「ガブテック東京」と連携しながら情報集に努め、導入に適した業務の検討を進める

 

Q:東京都は生成AIをさまざまな行政分野での活用を進める、と方針を示した。本区でも生成AI活用の検討を始めるべきと考えるが見解は。

A:本区でも活用に向けて積極的に検討すべきと考えており、文字おこしや要約機能を持つ機器を試行的に導入し、効果測定と課題の整理を行っているところ。活用に向けた課題も認識。東京都を始めとする先行自治体の先行事例を参考にし、生成AIの活用につき積極的に検討を深めたい。

 

4.池袋周辺のまちづくり

世界でも屈指のターミナル駅である池袋駅の周辺のまちづくりについて、区長や副区長の基本的な見解を問う質問をしました。

 

Q:池袋のウォーカブルなまちづくりについて、これまでの方針を受け継いで進めるのか区長の基本的な考えは。

A:区はこれまで基本方針として「人」が主役のまちづくりを理念として掲げ、「文化」「自然」「ストリート」といった3つのテーマをもとに、9つの取組を示してきた。この方針を受け継ぎ、更に発展させ、まちづくりを進めていきたい。池袋エリアを起点に各地域を結び付け、区内全体をウォーカブルなまちへと発展させる。

 

Q:東西デッキの必要性に関する見解は。池袋駅コア整備方針の見通しは。北側の東西デッキ整備の見通しは

A:池袋駅の地下には東西を繋ぐ3本の自由通路があるが、快適な歩行者空間といえないばかりか、発災時に支障をきたす恐れがある。地下通路の慢性的な混雑の解消、動線輻輳の緩和、防災性向上などのため、東西を繋ぐ歩行者デッキの整備が必要。

コア整備方針は西口地区の再開発を契機に北側デッキなどの整備に当たって必要となる方針を示すこととしており、西口地区の再開発事業の都市計画提案に先立って公表できるよう検討している。

北側のデッキ整備時期はコア整備方針策定後、具体的に検討した上で明らかにする。

 

次の記事に続きます。

 

※一般質問の全ての質疑と答弁はインターネット中継でご覧いただけます。

(文字に起こした会議録は数か月後に掲載されます)

豊島区議会HPインターネット中継 令和5年第2回定例会-第2日6月27日-細川正博議員