9/9、環境・清掃対策調査特別委員会が行われました。

〈調査案件〉
1 プラスチック資源回収の準備状況について
2 第51回豊島清掃工場運営協議会について
3 令和4年秋の豊島区交通安全運動について

【1 プラスチック資源回収の準備状況について】
以下の報告がありました
①7月の導入検討調査結果
②意見交換会の内容

① 7月の導入検討調査結果
・参加世帯数176世帯、有効世帯数145世帯(調査辞退などがあった他)。モニター調査、アンケート調査実施
・調査期間 4年7/4〜9、7/11〜16
・分別は簡単、普通がそれぞれ約4割で拮抗。
プラを分ける家庭内のゴミ箱がない、保管スペースがない、プラの洗浄、対象か分からない、などの意見。

分別で迷った例
・シールが貼られている場合は
⇒極力シールを剥がし、剥がしきれないものはそのままでプラ資源へ
・ラップ類は
⇒汚れは軽くすすぐ。紙シールは上記同様。
・アルミがついている場合
⇒袋の中が銀色でもプラマークがあれば、プラ資源で出せる
・洗浄をどのくらい行う?
⇒布でふきとる、すすぐなど。少量の油がついていてもプラ資源で排出可能
⇒マヨネーズなどは容器を切ると洗浄しやすい。どうしても汚れを取り除けないものは燃やすごみ。
・ペットボトルは?
⇒本体は資源(ペットボトル)。キャップとラベルは取り外し、資源(プラスチック)へ。
など。

②意見交換会の内容
・8/26、29(午前・午後2回)、30に計4回実施
・参加者は14名、区職員各回5名。
・資源の出し方、分別に関すること、周知方法などについて意見があった

今後の予定
4年8〜9月 プラスチック新分別ルールの策定
11〜12月 モデル事業実施について対象地区への区民説明会
5年2〜3月 モデル事業実施地域へ「分別方法のお知らせ」配布
4月〜 一部地区でのモデル事業の実施(導入検討調査対象地域をモデル事業対象地域とする予定)

私からは主に以下の質疑をしました。

・例えば納豆の容器などは洗うのが大変との指摘あり。つけ置きをする、などの知恵も紹介しては。(ごみではなく資源として再利用するという方向に)意識を変えていただく工夫が必要では。
⇒ルールに反映していきたい。
 

・洗浄した後、なるべく水を切るということ。(水切りが不十分で)水分が多い場合はリサイクル施設側に負担はあるのか(可燃ごみの場合は焼却炉に負担が掛かります)。
⇒確認していない(検証するとのこと)。
 

・分別が面倒、としたアンケート結果が増えている。
また、洗浄に水資源をたくさん使うことで、本当に環境にやさしいのか、という疑問を呈している方もいる。
リサイクルの意義を知らせることも併せて行う必要あり
⇒意義を強く発信する、指摘の通り。
なぜやっていくのか、ということは示しながらやっている。効果を説明する、というのも大事な視点。
なぜ資源回収に取り組まねばならないのか、というのは別資料でも説明している。地域説明会の際には、資料で意義を説明したい。渋谷区ではCO2の削減効果なども示しながら行っている。

・再資源化した資源の活用は。どういう出口になっているか。
⇒プラスチックの資源回収後の行き先の説明もしていきたい。容器包装のリサイクルのルートに載せていく予定。製品プラスチックはルートが確立されていない。独自ルートにするのか検討していきたい。

 

洗浄や分別の手間が増えること、資源の種類が増えることによる保管場所の課題などを指摘する声がアンケートで挙がっています。各家庭でご負担をお願いする他ないという内容だけに心苦しくも感じます。

プラスチックの資源化にあたっては、各家庭での分別の手間などの負担が増すのは確実です。負担が増える以上、それを上回る大義がなければ、共感をしていただくことは難しいと思います。

今後の説明会ではこの点、しっかりと伝えられるようにする旨の回答を区からは得ております。


【2 第51回豊島清掃工場運営協議会について】
・運営協議会は書面開催となった
・前回からの焼却炉の操業状況、計画停止が1回、計画外停止が2回。4年度4・5月は計画外停止が1回(灰の塊が大規模に脱落、その解除のための停止)
・施設見学会は4年7/19から開催
・環境調査結果は、基準値、自己規制値等を十分下回っていて問題ない
・放射能濃度は、飛灰処理汚泥のみ検出されたが十分に低い値で問題なし。空間放射線量率も問題ない結果。
23年6月から計測を続けたが、近年の測定結果はいずれの項目も低い値で安定的に推移していること、測定義務が4年4/1より全ての施設で免除となったこと、などから4年度末をもって放射能測定は終了する
・ダイオキシン類の測定頻度は、19年から年4回に増やしたが、低い値で推移してきたこと、相関のあるCO濃度は24時間測定していること、などから5年度より煙突におけるダイオキシン類測定は年2回に戻す。
・としま清掃工場については、10年度から延命化工事を行う予定。3年間で実施、1年目に1号炉、2年目に2号炉、3年目に建築物、などで計画(完全に止める訳ではない)

【3 令和4年秋の豊島区交通安全運動について】
・期間は、9/21〜30
・運動の重点
(1)子どもと高齢者を始めとする歩行者の安全確保(全国・春と変わらず)
(2)夕暮れ時と夜間の歩行者事故等の防止及び飲酒運転の根絶(全国・新規)
(3)自転車の交通ルール遵守の徹底(全国・春と変わらず)
(4)二輪車の交通事故防止(東京都・春と変わらず)
(5)電動キックボード等の交通ルール遵守の徹底(東京都・新規)

(5)は、電動キックボード等の利用者増加に伴い、悪質・危険な運転が社会問題になっているため。

・主な道路交通法及び道路交通法施行規則の改正
(1)安全運転管理者による運転者の運転前後のアルコールチェックの義務化
(2)高齢運転者対策の充実・強化を図るための規定の整備
(3)新たな交通主体の交通方法等に関する規定の整備
・特定小型原動機付自転車(電動キックボード等)の交通方法等
・遠隔操作型小型車(自動配送ロボット等)の交通方法等
(4)運転免許証と個人番号カードの一体化に関する規定の整備
(5)全ての自転車利用者に対する乗車用ヘルメット着用の努力義務

関連の報告
・状態別死傷者数だと、自転車が4割を占める。
区内の交通事故に占める自転車の割合は、57.8%(都内全体だと51.1%で本区の割合は高い)
・春の交通安全運動における、各団体等(保育園、小中学校、PTA、町会等)からの要望事項。
団体数は19、要望件数は39件。処理困難な要望に対しては、理由を付しての回答あり(所管により、区や警察署が回答)
・9/11(日)13:30〜15:00に「豊島区交通安全区民のつどい」を池袋西口公園で実施。

次回の委員会は、11/2(水)に行われます。