6/14に行った一般質問に関する記事の続きです。

 

件名「多角的な視点を加えた都民ファーストのまちづくり」

1.地域防災計画など災害対策

2.地域にあった住宅政策

3.第四次事業化計画の見通し

4.公園の更なる活用

5.地域活性化への具体的支援策

6.インクルーシブ教育

7.その他(燃料費高騰による公衆浴場への支援の拡充について)

 

【2.地域にあった住宅政策】

区内では近年は駅に近いエリアだけでなく、閑静な住宅地にもワンルームマンションの建築が増えています。「としま政策データブック」によると、ファミリー世帯の構成割合は平成28年度の20.1%から令和2年度で19.8%に減っています。また、平成30年の延べ面積別住宅ストックの割合は、平成25年の数値よりも50㎡以上の住宅ストックは減少しています。

この住宅ストックのバランスに着目し、令和2年度に私が、集合住宅に対するファミリー住宅の附置義務を課すべき、と提案し、現在住宅対策審議会で検討が行われているところです。住宅ストックのバランス是正についての基本方針や審議会での議論の進捗等を確認しました。

ファミリー住宅の附置義務は、地域にあった住宅政策の一つです。根本的には、基礎自治体ならではのきめの細かい街づくりの方向を定め、それにあった用途地域や地区計画などを設定していくことも検討する必要があると考えます。このことについての質疑もいくつか行いましたが、制度の話しもしていてわかりづらいかもしれないので割愛いたします。全文は議事録、又は議会録画中継での動画をご確認ください。

 

Q:区の住宅ストックのバランス是正の基本方針は。住宅対策審議会での「共同住宅における居住面積水準の向上(ファミリー附置)」に関する検討の目的、進捗、見通しなどは。

A:ファミリー世帯向け住戸の供給促進を目的。大変重要な課題と強く認識。住宅対策審議会の専門部会で検討を進め、3月に中間報告。引き続き専門部会で年度内を目途として検討

 

【3.第四次事業化計画の見通し】

平成28年3月に東京都は第四次事業化計画を公表しました。概ね10年間で優先的に整備すべき路線を定めたもので、本区では都施工の2路線、区施工の1路線が対象。

このうち、環状第5の1号線(西巣鴨Ⅰ期事業・上池袋1丁目~西巣鴨3丁目)が事業認可されたため、今後の見通し等について確認すると共に、まだ事業化されていない補助80号線(南大塚2-26~南大塚3-1)の見通しなどの確認をしました。

参考:blog5/1「明治通り(上池袋1丁目から西巣鴨3丁目)の道路拡幅の事業に着手

 

Q:環状5の1号線(西巣鴨Ⅰ期事業)の事業の見通しなどは。事業範囲に含まれる千川上水公園(明治通り沿い、掘割交差点の近く)の整備方針の検討状況は。

A:事業期間は令和13年度までの10年間を予定。今年秋ごろに都が住民説明会を開催、今後のスケジュールなどの事業概要の説明を行う。

「巣鴨庚申塚まちづくりを考える会」でワークショップを実施しながら道路拡幅を前提とした公園の再整備を検討。団体から提出される計画案を参考に、公園の再整備に取り組む。

 

Q:現時点で動きが見えない補助80号線の進捗、見通しは。事業化の見通しがつき次第、近隣向けの説明会を実施すべき。

A:補助80号線は大塚駅南口から新大塚駅までの延長約540mの道路、このうち南側約300mの未完成部分が対象。事業認可に向けた計画書作成の準備中、5~6年度にかけ測量等、7年度に認可を得て事業着手予定。現況測量を行う前に説明会を開催し、丁寧な説明をしてご理解を得たい。文京区とも連携し本事業を進める。

 

【4.公園の更なる活用】

本区では池袋駅周辺の4つの公園を核と位置付けた整備や、小さな公園活用プロジェクトを行うなど、限られた公園を活かす努力をしています。

そうした中で、現行の公園ガイドは検索性に優れておらず、写真が少なく設置遊具なども不明です。スポーツトレーナーの遠山健太さんの新聞記事(5/17日経新聞夕刊・公園遊びで運動能力を伸ばすための必要な基本動作を自然に経験できる、という内容)や他自治体の例を挙げた上で、公園の更なる活用につながるよう、公園ガイドの一新を提案しました。

また、私たちの会派が設置を提案したインクルーシブ遊具はとしまキッズパークをはじめとした区内数か所の公園に設置された他、西巣鴨小学校にも設置されました。朋有小5年生を対象としたNPO法人の特別授業などの事例を挙げ、このインクルーシブ遊具の教育現場でのさらなる活用を求めました。

 

参考:豊島区公園ガイド

参考:3/28blog「西巣鴨小学校 インクルーシブ遊具の視察

 

Q:本区の利活用がさらに進むよう、公園情報の充実、検索性の向上、点在している情報の集約、などの工夫を施して「公園ガイド」を一新すべき。

A:公園を単位とした情報発信は改善の余地あり。公園情報の充実と検索性の向上など。豊島区みどりの基本計画の改定にあたり、利用促進と情報発信方法なども検討し内容を充実したい。

 

Q:インクルーシブ遊具の教育現場での活用を望むが見解は。特に西巣鴨小での活用は。

A:朋有小では「キッズパークの遊具の秘密を探る」学習を行い、誰もが一緒になって遊べる工夫について深めた。今後は他者との関わりや共生社会で自分たちが出来ることを考えさえ、地域社会の担い手として育成を図る。

西巣鴨小では先日運動を通したインクルーシブ型授業づくりの研究発表会を行った。日ごろから縦割り班などで遊ぶ「わんぱくタイム」を設定し、遊具等を活用して障害の有無に関わらずみんなで遊ぶことを楽しんでいると報告あり。今後は西巣鴨幼稚園との連携の取り組みで、この遊具で遊び、協同性や他者理解の力を育んでいきたいと考えている。

 

次の記事に続きます。

 

※一般質問の全ての質疑と答弁はインターネット中継でご覧いただけます。

(文字に起こした会議録は数か月後に掲載されます)

⇒豊島区議会HPインターネット中継「令和 4年第2回定例会( 6月14日) 細川 正博 議員