6/14、第2回定例会で一般質問をしました。
豊島区議会では議会選出の監査役は一般質問を行わない慣例があるため、私にとっては久々の一般質問となりました。
一般質問と答弁の概要を記載いたします。
(長文になるため、4回に分けます)
件名「多角的な視点を加えた都民ファーストのまちづくり」
1.地域防災計画など災害対策
2.地域にあった住宅政策
3.第四次事業化計画の見通し
4.公園の更なる活用
5.地域活性化への具体的支援策
6.インクルーシブ教育
7.その他(燃料費高騰による公衆浴場への支援の拡充について)
【1.地域防災計画など災害対策】
東京都が10年ぶりに首都直下地震等の被害想定を見直したため、それに伴う区の地域防災計画等の見直しの必要性とそのスケジュール、ポイントなどについて確認しました。
また、救援センターの設備面で不備があるところを具体的に指摘し、その改善を求めました。
Q:地域防災計画、帰宅困難者対策計画の見直しを急ぐべきだが、想定する更新スケジュールは。現時点で想定されるポイントは。
A:5年度早期に公表予定の都の防災計画を受け、5年度末までに両計画を決定予定。
被害想定がこれまでより避難者数が9%減、池袋駅周辺の帰宅困難者数が51%減とされたため、備蓄物資の算定の必要あり。家屋の全半壊が減少の一方で、エレベーター停止台数が3倍に増加の想定となったため、高層マンションにおける防災対策にも力を入れる必要あり。
Q:救援センターには少なくとも3基以上のマンホールトイレが配備されているが、設置場所が敷地内に設定されていない救援センターが巣鴨小学校など15か所もある(公道などに設置)。このうち、西巣鴨中学校と豊成小学校はさらに課題があり、マンホールトイレの設置場所が未定。これらの救援センターには敷地内の設置場所を早急に確保すべき、見解は。特に西巣鴨中、豊成小は早急に対応すべき。
A:敷地内のマンホールトイレ設置には、かなり大規模な工事が必要で、大規模改修や改築時に合わせて実施。その必要性は認識しており、課題を整理している。西巣鴨中、豊成小などには出来る限り速やかに敷地内のマンホールトイレが設置できるよう努力する。
Q:応急給水栓(断水時に飲み水を確保するための設備)を備えていない救援センターにつき、整備方針は
A:令和4年度末で設置できていないのは4か所(朝日小、富士見台小、南長崎スポーツセンター、巣鴨小)、現地調査の結果、直ちに設置が困難。これらには、給水施設から飲料水を運搬できるよう給水体制を構築するよう努める。
巣鴨小学校のマンホールトイレの設置予定場所は、大塚三業通りの交差点内に2か所、東福寺前に1か所の計3か所です(写真は正門前のマンホール)。設置場所が設定されているものの、現実の運用に耐えうる想定とは思えません。西巣鴨中と豊成小は、設置場所すら決まっていません。
学校施設の改築が済んでいる学校は、敷地内にマンホールトイレが設置できるようになっています。未改築校については、子供たちの学びのための設備の更新が遅れていることにとどまらず、防災面でも課題が残っています。
これらの課題は今後も取り上げていきます。
次の記事に続きます。
※一般質問の全ての質疑と答弁はインターネット中継でご覧いただけます。
(文字に起こした会議録は数か月後に掲載されます)
⇒豊島区議会HPインターネット中継「令和 4年第2回定例会( 6月14日) 細川 正博 議員」