11/17、第4回定例会本会議(初日)に先立ち議員協議会が行われました。
報告事項がありましたので概要を記載します。

報告案件
1.新型コロナウイルスワクチン接種について
2.後期・基本計画(素案)について
3.令和3年度予備費の充当状況について
4.西巣鴨地区の施設整備(案)について
5.豊島区学校施設等長寿命化計画(案)について

【1.新型コロナウイルスワクチン接種について】
◆ワクチン接種の接種状況
・11/16現在(VRS入力数)の全体の1回目接種率は81.4%・2回目接種率は78.5%、65歳以上に限ると2回目接種率は92.1%となった。
・ホームレスへの接種について71名接種(10/30に1回目、11/27に2回目)

◆接種会場について
・11/1から集団接種会場を、としまセンタースクエア、旧朝日中、雑司が谷地域文化創造館、豊島清掃事務所の4会場に縮小。としまセンタースクエアはファイザー製、他の3会場は武田モデルナ製。
12月以降の集団接種会場は、としまセンタースクエア(ファイザー製)のみとなる。武田モデルナ製の2回目接種が必要な方は、都の大規模会場を案内。

また、1回目接種で武田モデルナ製をご希望の方も、都の大規模会場(問い合わせ先:東京都ワクチン接種コールセンター(0570-034-899))。

◆3回目接種について

(※11/18に区から報道発表があった内容も加味して記載します)
2回目接種から概ね8ヶ月以上経過した方で追加接種を希望する区民の方(基本は区内在住者。区外在住者でも、基礎疾患をお持ちの方で区内のかかりつけ医で追加接種する場合は接種可
・1・2回目で使用したワクチンの種類に関わらず、現時点では追加接種に用いるワクチンはファイザー社製。(交互接種を容認。今後の薬事承認の状況により使用ワクチンが追加になる可能性有り)
・接種券は予診票と一体型。接種が可能となる月の前月末までに対象者へ届くよう発送予定。
・実施スケジュールは、令和3年12月から先行接種の医療従事者等、4年1月からは医療従事者等・高齢者(特養入所者)、2月から高齢者、3月から基礎疾患のある方等、4月からその他の方、5月から12〜15歳、を予定。
・個別接種と集団接種で行う。
集団接種会場は、としまセンタースクエア

個別接種は、令和4年1月から開始予定
・自衛隊大規模接種、東京都大規模接種、職域接種の実施内容は現時点で未定

◆ワクチン接種にかかる経費について
・ワクチン接種にかかる経費は、全額国の負担となる。
・今回の補正予算までの1・2回目の接種費用の合計額は約42.63億円、3回目は13.95億円。

【2.後期・基本計画(素案)について】
表記の素案の概要について報告がありました。
今後、パブリックコメントも実施されます。

◆基本計画の位置づけ、改定の視点など
豊島区基本構想」は、区政運営の最高指針として平成15年3月に策定され、平成27年5月に改定されています。
基本計画」は基本構想で掲げる将来像の実現に向けて、計画期間内に取り組む施策を体系的に示し、各分野における計画を総合的に調整するもの。
なお、基本計画に示した施策を具体的事業で示す年度ごとの「実施計画」は、「未来戦略推進プラン」として毎年発表されています。

目指す都市像は「国際アート・カルチャー都市」
定義を、福祉や子育て、教育、安全・安心のまちづくりなどを基礎としたうえで、多様な文化を享受し合い、人や文化が交わることにより新たな価値を生み出し、世界中の人々を魅了し続ける、賑わいあふれる“ひと“が中心の誰もが主役になれるまちの姿、としています。

SDGsの推進」「DXの推進」「参画と協働」の3つの視点から施策をバージョンアップすること。
安心戦略」(コミュニティ、福祉、防災・治安、健康、子育て、教育)・「成長戦略」(産業・観光、都市再生、環境、文化)の好循環により都市基盤を支え続けること。

などが謳われています。

参考:
豊島区基本構想
豊島区基本計画(現行)

未来戦略推進プラン

◆政策・施策の体系
・8つの「地域づくりの方向」は前期計画を踏襲
・上記の8つの方向の中分類である「政策」、政策の小分類である「施策」、については修正あり。

◆今後の予定
〈パブリックコメントの実施〉
・令和3年11/25〜12/24

〈説明会〉(予定)
東部地区:12/9(木)18:30〜20:00 南大塚地域文化創造館 第一会議室
西部地区:12/14(火)18:30〜20:00 地域区民ひろば千早 いきいきひろば
中央地区:12/16 (木)18:30〜20:00 豊島区役所本庁舎 509・510会議室

基本構想審議会
令和4年1/31(月) 第7回基本構想審議会
・パブコメ結果について、計画案について
※今回の後期基本計画(素案)は、基本構想審議会で2年11/11から6回に渡り議論され、素案の報告に至っています。

【3.令和3年度予備費の充当状況について】
予備費の充当状況について報告がありました。
当初予算では4億円が計上。
うち、11/16現在で9775.5万円が充当されています。

内訳は以下の通り
新型コロナウイルス感染症対策経費:4548.5万円
・人材派遣経費1237.9万円
・自宅療養中の感染者へ貸与するパルスオキシメーター購入費1218.8万円
・自宅療養中の感染者への健康観察業務の一部委託経費2091.8万円

その他:
・一般事務経費(示談金など)80.5万円
・監査委員運営経費(訴訟経費) 179万円
・国・都への返納金4967.5万円

【4.西巣鴨地区の施設整備(案)について】
〈施設整備概要〉
◆旧朝日中学校跡地の仮校舎活用
旧朝日中学校跡地のおよそ半径1km以内に、未改築の学校施設が5施設(朝日小、西巣鴨小、清和小、仰高小、西巣鴨幼稚園)あるため、仮校舎として活用する方針とする。

◆西巣鴨体育場における特別養護老人ホームの整備
旧朝日中学校跡地で検討されていた特別養護老人ホームの整備は、西巣鴨体育場での検討を進めることとなった。
規模は120床程度、詳細は今後検討。

整備に当たっては、防災機能を備え、近隣住民が利用できるような多目的広場や地域交流が可能なスペースを設けるなど、地域からの要望を踏まえて検討を進める。
想定されるスケジュールは、公募条件等の準備に約1年〜1年半、公募・事業者選定・都との協議・設計に約2年、施設建設に約2年。

◆西巣鴨体育場におけるスポーツ機能の移転
西巣鴨体育場にあるテニスコート、アーチェリー場は別施設へ機能の移転を行う。
テニスコートは旧第十中学校跡地に整備する野外スポーツ施設に2面新設する。併せて、近隣の学校施設の校庭利用などを利用者には案内する。
アーチェリー場は、総合体育場の管理棟改築と併せて整備。

◆区民ひろば朝日の整備
旧朝日中学校別棟の敷地を活用し、延べ床面積約1000㎡の区民ひろばを整備する。現在の区民ひろば朝日の延べ床面積は区内最小の約180㎡で、地元町会から整備の要望があった。なお、現在の区民ひろば朝日は、地域や利用者の要望を踏まえ、存置等の方向性を検討。

〈地元説明会など〉
・12月の区政連絡会で地元町会長などへ説明
・区政連絡会後、地元説明会を早急に実施する方向

【5.豊島区学校施設等長寿命化計画(案)について】
表記の計画案が示されました。
以前より進捗状況などについて、私も議会で何度も取り上げてきた計画です。

◆計画期間
・令和4年度から13年度(10年間)
・5年後の8年度を目途に改定を行う予定

◆学校施設の現状
・児童生徒数の将来推計は、令和3年度と比較し児童数は約6%、生徒数は約11%の増加を見込む(区内在住の子供達の人数などで推計)
・未改築校が19校あり。いずれも平均築年数(別棟などがある場合は全施設の平均)は50年前後、最も平均築年数が高いのは椎名町小学校の56年。
例えば、巣鴨小学校は最も古い棟は63年(昭和33年築)ですが、平均築年数は53年です。なお、最古棟の整備年度で最も古いのは63年です(巣鴨小、西巣鴨小、椎名町小、駒込中)。
・築年数だけでなく、コンクリートの圧縮強度や中性化深さなどでの老朽化状況評価をしています。

◆学校施設の老朽化への対応(計画期間中)
〈老朽化への対応方針〉
未改築校
・改築(校舎を全て解体し新たな校舎を整備)…仮校舎必要、新築(80年以上寿命あり)
・長寿命化改修(校舎を解体せず、躯体や設備の改修を集中的に実施)…仮校舎不要、30年程度延命

〈計画期間中の主な取り組み〉
(1)改築
旧平和小を仮校舎に、千川中学校、要小学校の改築
・旧朝日中を仮校舎に、周辺校の改築の検討

(2)長寿命化改修
仮校舎候補地から距離がある学校施設につき、長寿命化改修の実施を検討

(3)その他
備品や設備の平準化を検討
区立幼稚園の認定こども園化について検討
・校舎一体型の学校整備について検討

※ なお、計画期間中で仮校舎として利用可能なのは、旧平和小(千早2−49−3)、旧朝日中(西巣鴨4−9−1)、旧真和中(目白5−24−12)

※上記図表は「豊島区学校施設等長寿命化計画(案)」に掲載

 

◆計画策定に向けた今後のスケジュール

令和3年12月 パブリックコメントの実施
令和4年2月 パブリックコメントの結果報告(第1回定例会)、計画の公表

報告事項は以上です。