9/13、豊島副都心開発調査特別委員会が行われました。
 

<調査案件>
1 南池袋二丁目 C 地区市街地再開発事業に係る都市計画変更について
2 池袋副都心移動システムについて
3 民間事業者による AI オンデマンド交通の実証実験について

【1 南池袋二丁目 C 地区市街地再開発事業に係る都市計画変更について 】
〈変更内容〉
・今回の変更は、駅への地下通路の変更。
当初は環状5の1が再開発前に完成予定だったが、同工事が延びているため、環状5の1に掛かる地下通路を通す計画が可能になった。
地下通路の幅員は3m→3.5mに拡幅。延長は40m→20mに短縮。
・地域冷暖房施設が可能となり、北街区へ道管を新設。南街区はオフィスなどが少ないため、そこまでは導入しない。


※ピンクの通路が変更後、グレーの通路が変更前の案

〈地域の説明〉
・計画地となっているのがC地区、北街区(約190m、地上52階・地下2階)と南街区(約182m、地上47階・地下2階)で2棟建築予定。


〈スケジュール〉
都市計画:
10/13〜10/27 公告・縦覧・意見募集10/13〜10/27
12月 都市計画審議会(付議)
令和4年1月 東京圏国家戦略特別区域会議、国家戦略諮問会議
同1月 都市計画変更決定・告示
2月 都市計画変更 公告・縦覧

工事:
令和3年8月に建物除却、解体工事着手。
令和4年4月に新築工事着手、令和7年12月に工事完了予定。

【2 池袋副都心移動システムについて】
池袋副都心移動システムとは、いわゆる「IKEBUS(イケバス)」のことです。
単なる移動手段ではなく街を回遊するというコンセプトは変えていないが、利便性も高めるというルート変更とした、とのこと。

〈背景〉
・池袋駅東側を回遊するAルート、びっくりガードを含む駅の西側から東側を大きく回遊するBルートの2ルートあり。
7・8月の利用者数を比較すると、Bルートは約3000人/日に対し、Aルートは平日で約2000人/日と約2/3に留まることの課題。
・AルートはHareza池袋を経由することによりサンシャインを2周するなど、目的地までの所要時間が掛かることの課題。

〈今回の変更点〉
◆期間限定で運賃の改定
・大人の運賃を改定、子供・障害者・高齢者の運賃は変わらず(変更後の大人料金と同一)
大人200円/回→100円/回 1日乗車券は大人500円→250円
・回数券を新たに販売。1回乗車券(100円)×11枚綴りを1000円で販売。
・改定する期間は、令和3年10/1〜4年9/30

◆ルートの変更、停留所の新設
・AルートはHareza池袋を経由せず、サンシャインやイケ・サンパーク方面へ直結するルートへ変更。さらに、サンシャインの2周目をしない変更。
・サンシャインシティ西停留所を新設(池袋駅東口発車後の最初の停留所となる)。
・Aルート1周…平日37分→変更後29分
 池袋駅東口→サンシャインシティ西まで8分
 池袋駅東口→イケ・サンパークまで現状18分→14分
 イケ・サンパーク→池袋駅東口まで現状19分→12分

【3 民間事業者による AI オンデマンド交通の実証実験について】
AIオンデマンド交通につき、事業者から実証実験を実施したい旨の申し出あり。
関東運輸局へ乗合旅客運送許可申請が済み、10/1から1年間の実証実験。
区のサービスではなく、民間事業者のサービス展開。

〈サービス概要〉
・利用者の予約に対してAIにより最適な運行ルートを設定し配車をリアルタイムで行う乗合輸送サービス
・スマホアプリや電話で配車予約をすると、約10分程度で指定の場所へ車が到着し、予め指定されたエリア内の目的地へ行くことが可能
・料金は定額で運行時間内はいつでも利用可能
・サービス提供は、WILLER株式会社。
運行事業者につき、当初は株式会社エコリムジン東京。同社独占のサービスということではなく他のタクシー事業者などにも声がけしているところ、とのこと。

〈実証実験概要〉
・期間…令和3年10/1〜4年9/30
・運行時間…7:00〜22:00
・運行エリア…大塚駅周辺のエリア(下図の通り)

豊島区役所もエリアに入っています。

実証実験後、事業者から区へ効果の報告があるとのこと。

民間事業であるため、採算性があるかなどの検証が必要です。

区の福祉政策などと連動させるかは、効果の見極め後となります。

渋谷区では既に実証実験が行われており、システムを改善しながら進めているとのこと。

潜在的なニーズは高いサービスだと思われます。

次回の委員会は、11/15に行われます。