7/14、第2回定例会の最終日でした。
本会議に先立って行われた議員協議会にて、報告事項がありましたので概要を記載します。

〈報告事項〉
1.新型コロナウイルス感染症の発生状況等について
2.新型コロナウイルスワクチンの接種について

【報告1.新型コロナウイルス感染症の発生状況について】
区独自集計の発生状況分析の報告(7/12現在)がありました。

・6/28-7/4の陽性者は134名、7/5-7/11は133名と、GW前後並みの陽性者へぶり返している
・性別割合は男性が6月で59.1%程度、これまでの傾向と大きくは変わらない(男性の割合の方が高く、6割前後を占めている。これまでの総計では57.6%)。
・年齢層の傾向はあまり変わらず。20代は6月で38.8%を占める(累計では20代は34.8%、30代は20.9%、40代は13.9%で、20〜40代で約7割を占める)。
・感染経路不明が63.8%と、これまでの傾向よりも高い割合。家庭内が17.2%、会食・会合等9.6%、職場8.3%と続く。
・6月は陽性者のうち外国人の割合が16.7%、これまでの総計では同13.8%となっている。
・デルタ株の陽性率は都のスクリーニングで14.7%、区単位では率の公表はしていない。

【報告2.新型コロナウイルスワクチンの接種について】
国によるワクチン供給量が想定より大幅に削減されたため、7月9日よりワクチン接種の新規予約受付が停止となってしまいました。
12歳〜15歳へのクーポン券を7月12日に発送予定でしたが、これも見送りとなっています。

◆65歳以上の高齢者向けの接種
豊島区の65歳以上人口は、57202人。
そのうち、1回目接種済みの方は45825人で接種率は80.1%
2日目接種済みの方は36221人で接種率は63.3%

◆64歳以下の方への接種について
対象人数
16〜64歳以下…200,822人
12〜15歳以下…   6,257人(5/31付の厚労省通知で対象年齢が16歳から12歳へ引き下げられた)
※12〜15歳以下のクーポン券は未発送

与党幹部がワクチン供給不足は「風評被害」と言い放ったようですが、実際の自治体現場でワクチンの供給不足が発生して新規受付を停止せざるを得ない状況となっています。
強弁して責任回避をするのではなく、ワクチンの供給量が限られている状況であるならば戦略的に配分を行うなど、適切な対応をとって現場に混乱が生じないようにしていただきたいです。
⇒7/13「下村氏、ワクチン不足は「風評」 自治体反発も

区内の医療機関が他自治体に住民票がある方へ接種した場合、システム上は区の実績にならないという問題があり、ギャップが生じています。このような実態も国は把握せねばなりません。
⇒7/14読売新聞「ワクチン「在庫」巡り、自治体反発…「国の数字は実態と違う

本区の新型コロナワクチン接種については、区HPにも概要が記載されています
⇒区HP「新型コロナウイルス感染症のワクチン接種について

報告事項は以上です。

議案の審議結果の他、動議が1件提出されました。
「くつざわ亮二議員に対する懲罰動議」で、先月行われた同議員の一般質問での発言を問題視し、議会規則で禁じる無礼の言葉、などに当たるのではないか、というもの。

公職選挙法違反の疑いがある氏名入りのタスキを選挙期間前の政治活動期間中に使用していた共産党に対する批判の発言をする一般質問の内容でした。氏名入りのタスキの使用はできないということは、都選挙管理委員会が昨年12月23日に全政党に対して注意文書を発出しているものであり、このことは共産党も受け止めるべきだと考えます。

しかしながら、くつざわ議員の一般質問の中で行きすぎた表現があったと私も感じます。批判をするとき、議論をするとき、にことさら相手を侮辱する必要はなく、言葉を選んで話を展開すべきです。

本会議では賛成多数で懲罰動議が可決されました。
懲罰委員会が立ち上がり、この件は閉会中に継続審議をすることとなりました。