2/10、第1回定例会が始まりました。
本会議で成立したコロナ禍におけるオンライン委員会審議を可能とする議員提案の条例改正案、本会議に先立って行われた議員協議会での報告事項の概要を記載します。

【オンライン委員会審議を可能とする条例改正】

議員提案条例で「豊島区議会委員会条例の一部を改正する条例」が本会議初日に上程され、全会一致で可決されました。

これまで議会改革検討会で議論してきた、オンラインでの委員会審議等を可能とするものです。今回の条例改正は、新型コロナウイルス感染症への対応のみに限定したもの。委員自身が感染・濃厚接触者・感染の疑いがある場合などに、委員長の許可によりオンラインでの審議及び委員会採決などへの参加が可能となります。

なお、本会議のオンライン採決については、現行法では困難であることが総務省から示されており、法改正が待たれるところです。

〈報告案件〉
1.新型コロナウイルス感染症の発生状況について
2.新型コロナウイルスワクチン接種について
3.令和3年度東京都後期高齢者医療広域連合予算の概要について

【1.新型コロナウイルス感染症の発生状況について】
区独自集計の発生状況分析の報告(2/9現在)がありました。
・陽性者数の12/28〜1/3の週間推移は166名、1/4〜1/10は348名と急増。
1/11〜17は246名、以降210名、140名、2/1〜7は85名となった。
・性別割合は男性が6割程度で、これまでと傾向は変わらない
・年齢層は、60代・70代の感染割合が前月よりやや減少(計11.5%)。
・感染経路不明が依然として1/2を占める。家庭内が27.9%と多い。
・1月は陽性者のうち外国人の割合が14.2%、12月の10.9%からやや増加(これまでの総計では、同13.1%)
・子供関連施設における、陽性者・濃厚接触者以外へのPCR検査(区独自の助成)を受診した方は計137名、うち3名が陽性だった。

・内閣官房が発表している人流動向(池袋駅)の報告があり。

⇒内閣官房HP「新型コロナウイルス感染症対策-各種データ
・各種相談件数の報告あり。

帰国者・接触者電話相談センター相談件数(昨年1月からの累計全15454件など)
・学童クラブの利用状況の報告あり。平成31年1月65.1%、令和2年1月58.9%、令和3年1月54.9%

・昨年4~5月の緊急事態宣言下における応急保育の利用状況等、4/7~5/25の延べ利用者数13086人など。
 

各種セーフティネットの報告

・住居確保給付金の支給決定は1436件、20代以下27%、30代31%、40代22%、50代13%などの分布。
・ネットカフェ宿泊者への支援、12月は41件、1月は69件

・緊急小口資金及び総合支援資金(生活支援費)の特例貸付は、累計12264件

・生活保護は、令和元年843件、令和2年981件、令和3年89件(1月のみ)

その他、中小企業等への支援策(融資・セーフティネット認定申請件数など)、介護・障害者(児)事業者への給付支援件数、特別定額給付金給付件数、ひとり親世帯緊急支援給付金支給件数、池袋繁華街への感染拡大防止策の報告、税・保険料の猶予等の状況、「コロナに負けるな!としま」医療・福祉支援寄付金の金額や使途などの報告、などがありました。

【2.新型コロナウイルスワクチン接種について】
個別接種を基本、常設の集団接種会場を設置、更に巡回接種を実施、という3層での展開(豊島方式)することを計画。
開設期間は、3/29~12月末(予定)

・個別接種…診療所・クリニック等の医療機関での接種

・集団接種…区内7カ所、基幹的会場。

 としまセンタースクエア、駒込地域文化創造館、巣鴨地域文化創造館、旧朝日中学校、千早地域文化創造館、雑司が谷地域文化創造館、豊島清掃事務所講堂

・巡回接種…豊島区独自。区民ひろば19カ所。5つの接種チームが各地域を巡回、概ね3週間ごとに4日間程度開設。

65歳以上高齢者、基礎疾患を有する者、高齢者施設従事者等が優先接種。16歳未満は接種対象外。


・医師会、歯科医師会、薬剤師会とは既に何度も協議。特に医師会とは個別協議を重ねている。個別接種がメインになることは医師会とも合致。いかに個別接種を多くやるかが鍵。
集団接種、巡回接種は、開業医がフォローできる範囲が限られることも想定する必要あり。

 

今後のスケジュールは以下の通りです。

3/1、区専用コールセンター設置(接種に係る問合せなど)

3月から、65歳以上高齢者等の優先接種を開始。

3/19までに高齢者へのクーポン券を発送し、インターネットや電話での申込受付開始。

3/22から常設会場の設営を開始し、3/29には接種準備が完了。
4月以降、高齢者以外の方へ接種券を郵送。
※広報としま3/1号に接種概要やスケジュール等の記事が掲載されます

【3.令和3年度東京都後期高齢者医療広域連合予算の概要について】
後期高齢者医療広域連合の予算概要の報告がありました。
 

令和3年度の東京都後期高齢者医療広域連合の一般会計予算は、51億3576万円(前年度比+18億3937万円、3.7%増)。
事務費負担金の特別会計への繰出金の増(制度改正に伴うシステム関連経費の増)等により、前年よりも予算規模増。

報告事項は以上です。