9/8、環境・清掃対策調査特別委員会が行われました。
〈調査案件〉
1 羽田空港機能強化に伴う新飛行経路における環境騒音測定結果について
2 第5期リサイクル・清掃審議会 プラスチック製容器包装の分別収集による資源化の推進(中間まとめ)について
3 食品ロス削減に関する取組みについて
4 第47回豊島清掃工場運営協議会について
5 秋の交通安全運動について
【1 羽田空港機能強化に伴う新飛行経路における環境騒音測定結果について】
国による測定値、区による測定値などの報告がありました。
本区内の国による測定場所は、千早小学校です。
事前の説明会等で示されていた推計平均値とほぼ同等の測定結果となっています。
国の測定結果等はHPで確認できます⇒国土交通省HP羽田空港のこれから「新飛行経路 定期運用報告/騒音測定結果・航跡」
区による測定場所は、南長崎第二保育園。
こちらも国による測定結果と大差ない数字が出ています。
上記の他、椎名町小学校にて国による2週間の短期騒音測定が行われました。この数値については後日、国のHPで公表されるとの事。
6/30には、国による「羽田新経路の固定化回避に係る技術的方策検討会」が立ち上がり、羽田新経路の固定化回避に向けて考えられる技術的選択肢について、今後多角的な検討を行い論点整理がなされます。
今後も新たなトピックがあれば特別委員会で取り上げていく予定です。
【2 第5期リサイクル・清掃審議会 プラスチック製容器包装の分別収集による資源化の推進(中間まとめ)について】
審議会にて、プラスチック製容器包装の分別収集による資源化の推進について議論されています。
本区では、トレー類とボトル類は既に資源化されています。
プラスチック製容器包装はその他にも幅広く使用されており、主な分類としてカップ・パック類、緩衝材、キャップ類、袋類、チューブ類、ネット類などがあります。
これらの資源化を進めるにあたっての審議会での論点整理と検討結果は以下の通りです。
主な6つの論点と検討結果
①発生抑制・排出抑制(リデュース)の推進への寄与
⇒必要な発生抑制・排出抑制策に取り組む必要あり
②どの程度のごみ減量・資源化推進が期待できるか
⇒試算結果では、平成30年度実績ベースで、燃やすごみの収集量は51,268トンから1,563トン減少、資源化率は21.6%から23.9%へ上昇
③ 温室効果ガスはどの程度削減できるか
⇒試算結果では、約2,600トンのCO2削減効果(約300ha(東京ドーム63個分)のスギの人工林が1年間に吸収するCO2量相当)
④費用はどの程度かかるか
⇒試算結果では、収集運搬および選別・保管に、年間約3億800万円の追加費用が発生
⑤選別・保管場所の確保
⇒事業の実施可能性を大きく左右
⑥ 区民の手間・分かりやすさ
⇒区民にとって分別の分りにくさや手間がある。分別排出ルールのあり方とその周知・徹底方法について十分な検討が必要。
【3 食品ロス削減に関する取組みについて】
10月が食品ロス削減月間となるため、それに先立って本区の取組みの報告がありました。
(1)食べきり協力店
(2)フードドライブの実施
(3)「としまフードサポートプロジェクト」への参加
(4)イベント・講座等の実施
・西武池袋本店、女子栄養大学と連携してイベント実施(平成31年3/19、27)
・食品ロス削減対策等の講座実施(令和元年10/14)
(5)出前講座
・区内小学4年生の環境授業(令和元年度は11校で実施)
(6)啓発用冊子の配布
・H29年度に冊子作成、本年10月にリニューアル予定
(7)食品ロス削減対策レシピの紹介
・女子栄養大学の協力でレシピ作成、啓発用冊子やHPで紹介
⇒豊島区HP「女子栄養大学考案!フードロス削減対策レシピ」
令和2年度中に「食品ロス削減推進計画」を策定する予定であることも報告がありました。
【4 第47回豊島清掃工場運営協議会について】
運営協議会は7月下旬に開催予定でしたが、コロナの影響により書面開催になったとのこと。
操業状況、環境調査結果、放射能測定結果などの報告。
操業状況では、2号炉が5/1~7まで計画外停止した報告あり。
これは、焼却炉内で大量の焼却不適物が堆積し、運転継続が困難になったため停止して除去したもの。
ごみの分別が十分になされていないことが原因で、コロナ禍による在宅率の上昇が遠因ではないかと考えられています。
アイロンやお菓子の缶なども混入していたとか。
ごみの分別が十分でない場合、焼却炉に大きな負荷が掛かってしまいます。
環境調査結果は、基準値、自己規制値等を十分に下回っていて問題なし。
放射能等測定結果は、飛灰処理汚泥のみで検出されたが十分に低い値で問題なし、空間放射線量率も問題なし。
【5 秋の交通安全運動について】
秋の交通安全運動について案内がありました。
コロナ禍の最中ではありますが、例年通りに実施するとのこと。
期間は9/21~9/30
運動の重点項目は4つ
(1)子供を始めとする歩行者の安全と自転車の安全利用の確保
(2)高齢運転者等の安全運転の励行
(3)夕暮れ時と夜間の交通事故防止と飲酒運転等の危険運転の防止
(4)二輪車の交通事故防止
(1)のうち、自転車の安全利用についてです。
豊島区では条例改正を行い、令和元年10月1日より自転車損害保険等への加入が義務となりました。東京条例も改正となり、令和2年4月1日より東京都内全域でも義務となっています。
(2)は新規に加わりました。
都による装置設置促進事業が10/31まで延長になっていますので、未設置の方はご利用ください。
⇒都HP「高齢者安全運転支援装置設置促進事業補助金(都民の皆様へ)」
⇒区HP「『豊島区高齢者安全運転支援装置設置促進事業補助金』の交付について」(都の補助金を受けた場合、自己負担分を補助)
(3)は、あおり運転について法律改正により厳罰化されています。
自動車だけでなく、自転車でのあおり運転も「危険行為」とされるとのこと。
(4)は従前どおりです。
以上です。
次回の委員会は11/10(火)です。