8/17、孤独死と監察医制度についての有志勉強会に参加しました。
主催は多摩市の遠藤ちひろ議員。お声がけ、ありがたいです。


まずは株式会社トータルエージェントの髙木優一社長の講演(上記写真右)。
「民間事業者の視点から見た孤独死・特殊清掃の現状」

孤独死の実例をご紹介いただきつつ、その背景にある課題を共有して頂きました。
孤独死、には定義がないということも初めて知りました。

次に、菅原直志東京都議会議員(都民ファーストの会)の講演。
「孤独死因等を検証する監察医制度の課題」


監察医制度の概要、現状などについて解説して頂きました。
東京都では東京23区には設置されていますが、三多摩には設置無し。
変死があった場合の原因究明について、専門の監察医が行うかどうかで精度も異なってくるでしょう。
菅原都議は"多摩格差"の一つである、と述べています。

監察医とは…死体解剖保存法第8条の規定に基づき、その地域の知事が任命する行政解剖を行う医師の事。
不自然死(死因不明の急性死や事故死など)について、死体の検案及び解剖を行いその死因を明らかにする。
現在は、東京23区、大阪市、神戸市、名古屋市(ほぼ稼働無し)のみに設置。横浜市は平成27年に廃止。

※参考
監察医務院の役割、年間の検案数などが記載されています。
⇒東京都福祉保健局HP「東京都監察医務院とは

その後は、グループに分かれて意見交換

孤独死の問題は、これまで議会ではあまり取り上げられてきませんでした。
いわゆる孤独死には、自殺のケースばかりでなく、突然死のケースなどが考えられます。
孤独死すること自体が悪いわけではありませんが、孤独死後に発見が遅れてしまうことはご本人にとっても近隣や不動産所有者などにとっても良いことではないでしょう。
豊島区には一人暮らしの高齢者が多くお住まいです。ICTの活用や地域コミュニティなどによる見守り活動を進めることが肝要だと感じました。

監察医制度について、データを活用して施策に活かす、というアプローチも必要なのではないか、という議論にもなりました。
個人的には全く疎い分野だったので、今後調べてみたいと思います。