7/17、環境・清掃対策調査特別委員会が行われました。

 

〈調査案件〉
1 令和元年度豊島区ごみ収集量・資源回収量について
2 ごみ集積所における不法投棄の状況について
3 外国籍等区民のごみ出しに関する取組みについて
4 レジ袋の有料化について

 

【1 令和元年度豊島区ごみ収集量・資源回収量について】

◆ごみ収集量の推移

可燃ごみ…令和元年度51662t(30年度51268t、前年比100.8%)

不燃ごみ…同1733t(同1743t、同99.4%)

粗大ごみ…同2597t(同2154t、同120.6%)

 

資源回収量

合計…同14859t(同14802t、同100.4%)

 

今年の3月~6月はごみ、資源回収量は前年比で大きく伸びています(数%~20%位)。

これは、新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛の影響が出ているものと思われます。

 

分別が十分でなく、可燃ごみに不燃ごみが混入している場合、焼却炉に負担が掛かってしまいます。

実際に4月に炉が故障をしてしまったという報告もありました。

ごみの分別にご協力いただけますよう、よろしくお願いします。


【2 ごみ集積所における不法投棄の状況について】
◆不法投棄件数

・苦情・相談件数は、令和元年度は4930件。平成30年度からはほぼ横ばい。平成27年度は6848件あったので、その頃と比べると大きく減少していますが、それでも年間5000件近い相談が寄せられています。

・不法投棄の処理件数は、令和元年度は19314件で、平成30年度の24005件、平成27年度の46325件と比較すると大幅減。それでも年間で19000件を超える処理を余儀なくされています。

・不法投棄の粗大ごみ処理件数は、同3680個で、平成30年度の4419個、平成27年度の5113個からは減少。品目は毎年布団がダントツで最も多く、この2年はスーツケースが続いています。

 

◆不法投棄対策

・巡回パトロール実施(令和元年度は90回)

・不法投棄物へ警告シール貼付

・集積所へ警告看板の設置

・集積所の廃止、分散

・区民、事業者への適性排出指導

⇒不法投棄物がある場合、通常時はごみの中身も確認して、排出者が特定できれば注意を促すことも行う。この対応はコロナ禍では感染予防のため休止中。

・区民等への啓発指導(イベント、出前講座等)

 

【3 外国籍等区民のごみ出しに関する取組みについて】
◆お知らせの多言語化

・「資源回収・ごみ収集のお知らせ簡易版」の翻訳版を作成。

現在、英語、中国語、韓国語、ベトナム語、ネパール語、ミャンマー語、タイ語、ヒンディー語を用意。

窓口配布、総合窓口課臨時待合スペース(3~4月設置)などで配布。

⇒区HP「資源・ごみ パンフレット

 

◆集積所看板での取組み

・集積所掲示用外国語看板…外国語の看板を希望者に配布

・QRコード貼付…集積所掲示用看板にQRコードを載せ、外国語翻訳版のお知らせへリンクさせている。シール貼付は2670カ所、HPアクセス数は1029件。

 

◆日本語学校への出前講座

・日本語学校でごみ出しなどの出前講座を実施。

⇒昨年度は1件のみ。今後、更に周知を図りたいとの事。

 

【4 レジ袋の有料化について】

7/1から全国一律で始まったレジ袋の有料化について説明を受けました。

 

◆概要

・対象となる事業者…プラスチック製買い物袋を扱う全ての事業者

・有料化対象…持ち手の付いたプラスチック製の買い物袋

対象外…プラスチックフィルムが50マイクロメートル以上の厚さ、海洋生分解性プラスチックの配合率100%、バイオマス素材の配合率が25%以上など。

 

◆豊島区の取組み

・ホームページによる区民への周知

区HP「令和2年7月1日からレジ袋の有料化がスタートしました!!

 

・職員に向けた取組み

①庁舎内や近隣で買い物する際にマイバック使用推奨

②各課がイベントで作成し未使用となっているエコバックを集め希望者へ配布

③庁内放送での呼掛け

④庁内掲示板、ミーティングルームへのポスター、ポップの掲示

 

レジ袋自体がプラスチックごみの主要なところを占める訳ではありませんが、意識啓発の一歩という理解をしています。

一人一人が環境負荷の軽減の意識を持てるかどうかが、プラスチックごみ全般の排出抑制のカギになるからです。

 

庁内での調査はしていませんが、担当部署の肌間隔でかなりの数の職員がマイボトルを持参しているとのこと。

高際副区長からは、庁内のキャンペーンのようなことも考えたいという答弁がありました。

 

調査案件については以上です。

私は委員長で運営を司る立場のため、直接質疑には加わりませんが、調査案件を決める過程で、事前に担当部署と意見交換を行っております。

決算や予算の特別委員会で各会派が取り上げることが多いテーマを今回の調査案件に盛り込んだことも影響していると思いますが、当日の審議では委員による活発な意見が飛び交いました。

環境・清掃分野は議論すべきテーマが多岐に渡る上、すぐに成果が出づらい分野でもあります。

本区が選定されたSDGs未来都市の取組みをする上で、環境・清掃は欠かせない分野であるため、今後の委員会でも色々なテーマを研究していきたいと考えています。

 

次回の委員会は、9/8(火)です。