5/22、東京都が①「新型コロナウイルス感染症を乗り越えるためのロードマップ」、②「事業者向け 東京都感染拡大防止ガイドライン」を公表しました。

都内の新たな感染者数が抑えられている中で、いよいよ国による緊急事態宣言の解除が視野に入ってきています。

(とはいえ、もちろん油断はまだ出来ませんし、一時期収まっても第2波が来る可能性もあります。)

都の公表したロードマップは、感染症防止と経済社会活動の両立を図るための取組や手順を示す、としています。

 

新型コロナウイルス感染症を乗り越えるためのロードマップ

◆5つのポイント

1.緊急事態宣言下においては、外出自粛等の徹底を通じて、感染を最大限抑え込む

2.適切なモニタリング等を通じて、慎重にステップを踏み、都民生活や経済社会活動との両立を図る

⇒2週間単位をベースに状況を評価し、段階的に自粛を緩和

3.状況の変化を的確に把握し、必要な場合には「東京アラート」を発動する

4.今後、発生が予想される「第2波」に対応するため、万全の医療・検査体制を整備する

5.ウイルスとの長い戦いを見据え、暮らしや働く場での感染拡大を防止する習慣 =「新しい日常」が定着した社会を構築する

 

◆緩和・再要請を判断する際のモニタリング指標

1.新規陽性者数(都の目安…緩和・アラート20人/日、再要請50人/日) 5/21現在8.4人

2.新規陽性者における接触歴等不明率(同<50%、同50%) 同47.5%

3.週単位の陽性者増加費(同<1、同2) 同0.33

4.重症患者数(数値目安の設定なし) 同42人

5.入院患者数(数値目安の設定なし) 同679人

6.PCR検査の陽性率(数値目安の設定なし) 同1.7%

7.受信相談窓口数における相談件数 同1014件

 

◆外出自粛、休業要請等の緩和措置の内容

 

 

現時点では、ステップゼロの状態です。

仮に週明け、国による緊急事態宣言が解除された場合、ステップ1へ進んでいくものと思われます。

ステップ1では、

・都民の文化的・健康的な生活を維持する上で必要性が高い施設を緩和(博物館、図書館など。入場制限などを前提)

・飲食店等の営業時間一部緩和(夜10時まで)

・学校は段階的に再開の方針(後述)

カラオケ・ライブハウス・スポーツジムなどはステップ3の時点でも休業要請をする施設となっています。

休業又は時短営業要請を受けている施設における事業の再開の際には、②事業者向け 東京都感染拡大防止ガイドラインをご確認ください。

P2~5…各業種に共通する取組例
P6~17…施設の特性に応じた感染拡大防止の主な取組例

という構成です。

 

都立学校は段階的に再開される方針です。

区立校も恐らく参考にして判断すると思われます。

まずは週に1回程度の分散登校から始まり、段階的に登校頻度や在校時間を増やしていく。

分散登校時には、オンライン学習等が行われる、というイメージ図となっています。

豊島区は既に区立小中学校の児童生徒へオンライン学習用のIDを配布済みで、家庭と学校とのやり取りを始めています(現時点では、オンライン教育の環境がある家庭にはご自宅の環境を使って頂き、環境がない家庭にはルーターとタブレット端末を貸与)。

7月下旬には一人1台のタブレット端末(LTE回線)を配布し、環境を整備します。

 

暮らしや働き方の「新しい日常」、も示されています。

これまで当たり前だったことが当たり前ではなくなっていくのだと思います。

 

緊急事態宣言が解除された場合、都や区から新たな方針が示されるはずです。

引き続き注視します。