2/12、令和2年第1回定例会が開会しました。

予算特別委員会を含み、会期は3/24までです。

報告事項がありましたので、概要を記載します。

 

〈報告事項〉

1 新型コロナウイルス感染症に係る対応について

2 地域防災計画における風水害対策の充実について

3 慰霊碑の設置について

4 施設使用料及び手数料にかかる実態調査の結果について

5 区外宿泊施設の譲渡プランについて

6 豊島区の文化シンボルとなる新たな取り組みについて

7 「オールとしま」による東京2020大会に向けた取り組みについて

8 IKEBUSについて

9 羽田空港の機能強化について

10 グローバルリングの落書き被害への対応について

11 令和2年度東京都高齢者医療広域連合予算の概要並びに令和2・3年度保険料率(最終案)について

12 令和2年度東京二十三区清掃一部事務組合一般会計予算の概要について

 

【1 新型コロナウイルス感染症に係る対応について】

別の記事へ記載しています

⇒「新型コロナウイルス感染症への対応(2/12時点)、会派からの緊急要望(2/4実施)

 

【2 地域防災計画における風水害対策の充実について】

◆風水害時の救援センターについて

〈設置数〉

・震災時と同数の35か所とする(以前の報告では13か所としていたが、防災会議での議論を経て拡充することとした)

・但し、高南小学校は神田川氾濫浸水想定区域内のため開設しない。震災時には設置しない「としまセンタースクエア」を開設し、設置数は同数とする。

〈開設の決定、時期、職員体制、連携など〉

・開設の決定…台風接近時の48時間前

・開設の時期…台風接近時の24時間前

・職員体制…12の地域本部には9名、その他の救援センターには7名程度の職員を配置・地域との連携…避難者や地域等と協力体制を構築する

・医療体制…12の地域本部及びとしまセンタースクエアには、医療救護所を開設し、医師及び保健師を配置

 

救援センター設置について、私から確認を入れました

Q:昨年の台風19号で救援センターとなった巣鴨小学校の出入口は、大塚三業通りに面した正門しかなかった。大塚三業通りは平成25年8月に水害があったところで、風水害のリスクあり。正門以外も出入口の設定をした方がよい。他の34か所でも同じようなところはないか、検討すべきでは。

A:救援センターごとに個別のマニュアルを設定する。救援センターごとの状況に合わせて検討する。

Q:巣鴨小学校に関しては、必ず複数箇所の出入口の設定をして頂きたいがいかがか。

A:その方向で決めていく

⇒巣鴨小学校が救援センターとなった場合、複数箇所の出入口を設定することの確約を得ました

 

◆区の業務・イベント等

・業務・イベント等は原則中止とする。

・保育園は、児童福祉施設のため基本的には開園。

鉄道等の計画運休や想定される災害規模等を考慮の上、可能な限り保護者へ預け入れの自粛を要請。やむを得ず閉園する場合は、応急保育を実施。

・子どもスキップは、学校が休校の場合は原則として利用中止。

特段の事情がある場合は、保護者の送迎を条件に学童クラブの児童を受け入れ。

ただし、鉄道等の計画運休や想定される災害規模が大きい等の特段の事情がある場合は、保護者へ利用自粛を要請。

⇒極力事前に保護者からの要望を聞き、学童クラブの開設場所と職員配置を検討

 

◆情報発信

・災害対策本部会議にて決定した業務・イベント等の実施状況は、区ホームページ、安全・安心メール、SNS 等を使用し、区民に周知。

・台風接近時の風雨が激しい中では、防災行政無線が聞き取りにくい場合が想定されるため、フリーダイヤル(0120-021131)による内容確認サービスを開始。

 

◆区議会との連携

区は、区議会事務局を通じて、区議会への区の体制等を報告。

必要に応じて、区議会議長に災害対策本部会議への出席を要請。

 

【3 慰霊碑の設置について】

・昨年4/19の東池袋自動車事故を契機とし、亡くなられた2名の方をはじめとする交通事故で亡くなられた全ての方を追悼すると共に、交通事故を根絶して安全安心な社会を作る決意と願いを込めて慰霊碑を設置することしています。

・設置のための募金は、全国から1140万9496円が集まっています

・慰霊碑デザイン、碑文意見交換会を1月に2度実施して決定

・今後のスケジュール

2月から慰霊碑の製作開始、3月末設置工事、4/1広報掲載、4/18除幕式

 

【4 施設使用料及び手数料にかかる実態調査の結果について】

・施設使用料及び手数料につき現行料率と実態との乖離の調査を3〜4年ごとに行なっており、今年度全庁での実態調査を実施。

・この際、消費税増税、令和2年度からの会計年度任用職員制度の導入など制度改正等による影響額も試算し検討。

・結論として今回の調査結果に基づく令和2年10月からの料額改定は行わない

 

【5 区外宿泊施設の譲渡プランについて】

〈経過と現状〉

・山中湖秀山荘(山梨県山中湖村)、四季の里(福島県猪苗代町)の2施設について検討。

いずれも区直営施設→業務委託→民営化、という経過を辿ってきた。

・秀山荘は管理運営費補助金を区から毎年900万円支出していて、かろうじて黒字。補助金がなければ赤字の状態。

四季の里は補助金はなく、30年度は約2000万円の赤字となっている。

・両施設とも平成17年度の民営化後、区民以外の一般利用客の受入れを開始。ここ数年、全体的に利用者数が減少し、特に区民利用の割合は秀山荘で10%、四季の里5.4%と低い値となっている。

・校外施設としての必要性が低下してきており、現状は小学4年生の秀山荘移動教室のみ。

・施設が老朽化してきており、両施設とも今後5年以内に大規模改修が必要な状況。

 

〈売却等の検討〉

・地権者や地元自治体は現在の宿泊施設として継続を望んでいる。

・現在の運営者は今後も受託の意思はあるが、施設購入は赤字経営の状況で困難としている。一定の要件が整えば民間施設として運営の可能性あり。

・サウンディング調査の結果、地域的に不動産取引が不活発であること、建物の老朽化から売却物件としての価値は高くない。地権者の意向などの条件があり単なる入札による売却は困難。

 

〈譲渡プラン〉

・上記踏まえ、3つの基本方針

方針1  区の施設としては廃止

 区は土地・建物を手放す。土地と建物は無償譲渡。

方針2 民間事業者による宿泊施設として事業継続

 民間事業者は、区の所有でなくなった後も5年間は区民料金で利用できる宿泊施設として運営を継続

方針3 土地・建物は民間事業者へ譲渡し、区が一定の財政負担(運営補助等)を行う

 譲渡後5年間宿泊施設として運営する場合に必要な経費等を含めた区の財政負担も考慮。交付金の上限は5年間で1.38億円とする(過去2年間の区の一般財源負担額の平均額の5年分)。

 

〈今後のスケジュール〉

4月から募集要項配布、書類審査等。優先交渉権者は5月に決定予定。

譲渡プランの開始時期は、令和3年4月。

 

【6 豊島区の文化シンボルとなる新たな取り組みについて】

・東アジア文化都市の開催などを契機に、本区が進めてきた文化によるまちづくりを引き継ぐ文化シンボルとなる取り組みの検討を行なっていく

・検討内容は、文化シンボルとなる新たな取組み(ex.記念碑、記念日、ロゴマーク、グッズ、催し等)

・検討会メンバーは30〜50名程度を想定(区内団体、区議、公募区民など)

 

検討スケジュール

2月上旬 広報としま(2/11号)、区HPにて公募委員の募集。中旬に選考。

3月上旬 検討会(第1回)、下旬に検討会(第2回)

4月上旬 広報、HP、区政連絡会にて案や意見募集の周知

4月〜5月 意見募集(パブリックコメント)

5月下旬 検討会(第3回) 取組み内容の決定

6月下旬 議会報告(取組み内容報告)

11月頃 取組み内容の実施

 

【7 「オールとしま」による東京2020大会に向けた取り組みについて】

◆豊島区と東京2020大会

豊島区においては以下のイベントなどを開催

・オリンピック・パラリンピックの聖火リレー

・池袋西口公園のライブサイト(都内8か所にライブサイト設置。唯一の区立施設の会場)

など

 

◆豊島区による会議体など

(1)東京2020大会豊島区民連携会議(令和元年9/24設置

・区民、関係団体、区が情報共有を図りながら、一体となって「オールとしま」 で大会に取り組み、意義深いレガシーとしていく

・区長が会長、議長及び副議長は顧問。委員はスポーツ関連団体、経済団体、教育関連団体、障害者団体、高齢者団体、鉄道事業者、警察、消防関係者などで構成。

 

(2)東京2020大会豊島区推進本部(令和2年2/10設置)

・大会の準備を効果的かつ着実に推進し、庁内が一体となって「オールとしま」による取り組みを実現

・区長、副区長、教育長、全部局長などで構成

・推進本部で決定した内容は、区民連携会議等に報告し、連携して実施

 

(3)その他

・警備部会(危機管理監、区職員、地域ボランティア)

ライブサイト周辺等の警備(警備員の確保、案内誘導・交通整理、ボランティアの募集・管理等)

・若手職員による聖火リレー・ライブサイト支援チーム(検討中)

 

◆ボランティア

(1)東京都聖火リレーサポーター(区市町村共通)

・日時…7/19(日)午前中、2〜4時間程度

・募集人数…800名程度(区職員含む)

・申込方法…応募期間は2月下旬〜3/31まで。4/1現在で満18歳以上の方が対象。

ホームページ、メール、FAX等。

・報酬は無償(交通費、食事等は自己負担)。区ではボランティアのユニフォームを支給。

 

(2)ライブサイト等警備ボランティア(豊島区独自)

・日時…オリンピック、パラリンピック期間中(警視庁と協議中)

・募集人数…150〜300名程度

・応募期間は2月下旬〜6月下旬。4/1現在で満18歳以上の方が対象。

ホームページ、メール、FAX等。

・報酬は検討中。区ではボランティアのユニフォームを支給。

 

【8 IKEBUSについて】

・IKEBUS応援企画として「みんなでIKEBUSに手を振ろう!」を実施。

・高齢者運賃の適用範囲を拡大。

1回券 通常200円→高齢者100円

1日券 通常500円→高齢者250円

運行開始当初はシルバーパスの掲示により適用。2月より65歳以上の者

・BASRAMA AWARD2019「第23回 バスラマ賞」の受賞。

「バスラマ」とは1990年に創刊されたバスの専門誌。

その年に最も話題となったバスを1つ選定する賞を受賞した。

 

【9 羽田空港の機能強化について】

・国土交通省は新飛行経路の運用に向け、1/30〜3/11の期間内に、北風・南風それぞれ7日間程度において、管制官が新飛行経路の運用手順等を確認するほか、新たに設置した航空機騒音測定局の調整を行うため、実際の航空機による新飛行経路の確認を行なっている。

 

これまで、2/2、3(豊島区上空は通過せず)、4、5、7、11に実施。

豊島区上空通過時の騒音値(最大)は70〜73デシベル、上空を通過しなかった2/3の騒音値(最大)は64デシベル。

測定は、国が千早小学校に設置している騒音測定局による測定値。

 

【10 グローバルリングの落書き被害への対応について】

◆経緯

令和元年12/27に、池袋西口公園(グローバルリング)の柱、広場の舗装面、バリケードなど9か所にスプレーによる落書き被害が発生。

区は池袋署へ被害届を提出した上、危機管理対策本部を1/6に設置して再発防止に取組んでいる。

 

◆区として3つの取組み

(1)警備体制の強化

・警備会社の業務体制の見直し。防犯カメラ等の設備強化

(2)損害賠償請求

・現在の所、犯人は捕まっていないが、逮捕後には損害賠償を請求する

(3)落書き防止に関する条例の制定

・検察や警察との協議、パブリックコメントを経て、第2回定例会で条例案の上程予定

・条例に関しては、落書き行為全般に関するもの

 

【11 令和2年度東京都高齢者医療広域連合予算の概要並びに令和2・3年度保険料率(最終案)について】

後期高齢者医療広域連合の予算概要と、令和2・3年度の保険料率について報告がありました。

 

令和元年度の東京都後期高齢者医療広域連合の一般会計予算は、49億5182万円(前年度比△1億5879万円、3.1%減)。

事務費負担金の特別会計への繰出金の減(標準システムの機器更改経費及び健診データ管理システムの機器更改費の減)等により、前年よりも予算規模が縮小。

 

R2・3年度保険料率は、均等割額44,100円(前年比+800円)、所得割率8.72%(前年比-0.08ポイント)、1人当たり平均保険料額は101,053円(前年比+3,926円)となります。

区市町村負担金(217億円・2年間で)などの投入により、政令通りの保険料だと1人当たり平均保険料額が107,077円(前年比+9,950円)だったものを軽減しています。

 

【12 令和2年度東京二十三区清掃一部事務組合一般会計予算の概要について】

令和2年度の東京二十三区清掃一部事務組合一般会計予算は、919億3400万円(前年度比+111億400万円、13.7%増)。
光が丘・目黒・江戸川清掃工場の建設、港清掃工場の延命化、大田清掃工場第一工場の再稼働などの予算増。

 

報告事項は以上です。