12/17、豊島副都心開発調査特別委員会が行われました。

〈調査案件〉
1 「東京における都市計画道路の在り方に関する基本方針の策定」について
2 椎名町駅北口地区のまちづくりについて
3 小規模公園の活用プロジェクトについて
4 池袋副都心移動システムについて

【1 「東京における都市計画道路の在り方に関する基本方針の策定」について】
◆「東京における都市計画道路の在り方に関する基本方針」
現行の整備方針などにより2040 年代には都市計画道路の約 8 割が完成する計画。
一方で残る約 2 割の都市計画道路については、事業着手までに期間を要する。
こうしたことから、優先整備路線等を除く未着手の都市計画道路の在り方につき東京都と特別区及び26市2町で調査検討を進め、11月に検証手法や計画変更等の基本方針をまとめたもの。

◆本区での対象路線
補助79号線(現道合わせで都市計画変更予定)
いわゆる「プラタナス通り」です。


該当する道路は「概成道路」に当たり、検討の結果、現況の道路に合わせて都市計画を変更する方向とのこと。
要するに既存道路のままで十分な広さがあると判断し、現状の計画ではこれ以上の拡幅などはしないということになります。
都市計画決定は東京都が行い、豊島区へは意見照会があります。
都市計画審議会にも諮る案件とのことなので、その際に再度ご報告いたします。

◆概成道路
都市計画道路のうち都市計画幅員までは完成していないが現況幅員が一定の幅員を満たす道路のこと。
都市計画道路に求められる機能に着目し、道路構造条例等の基準やそれ以外の地域の実情などを踏まえ評価し、都市計画変更をするかどうかの検証がなされた。

【2 椎名町駅北口地区のまちづくりについて】
椎名町駅北口地区の共同化の検討について報告がありました。
まちづくり協議会、懇談会、来街者アンケート、共同化事業の計画区域候補案の検討などを経て、本年7/25に「椎名町駅北口周辺地区共同化事業協議会」が設立。
現時点では細かい内容は定まっていない。

◆椎名町駅北口周辺地区共同化事業協議会
設立日 :令和元年7/25
加入者数:約50名(内訳:地権者約30名、その他借家人等:約20名)

 

◆今後のスケジュールのイメージ
まちづくりの手法の検討など協議会の活動(約1年)

準備組合の設立。共同化概要の検討(約1年)

都市計画決定。事業化に向けた具体的な検討など(約1年)

事業認可、組合設立認可から権利変換、計画認可(約1年)

共同化ビル着工

【3 小規模公園の活用プロジェクトについて】
施設の老朽化や利用者ニーズとの不整合が生じている公園について、活用される公園へ生まれ変わるよう中小規模公園活用プロジェクトが進められています。
プロジェクトの概要やモデルとなった2公園のお披露目イベントが行われたことなど報告がありました。

◆モデルの2公園のお披露目イベントについて
西巣鴨二丁目公園(12/14 お披露目イベント実施)
上り屋敷公園  (12/15 お披露目イベント実施)
 

◆主な費用について
総事業費…34,031千円
〈内訳〉
・公園設計費等      …  6,480千円
・パークトラック等運用費用…  1,500千円
・パークトラックリース費用…    300千円
・公園整備費用                   …21,120千円
・その他                              …  4,631千円

◆ 中小規模公園活用プロジェクトの概要
・株式会社良品計画と協働し、各公園共通のコンテンツ導入・最低限のハード整備内容検討・サイン看板設置、区民との対話の場である「井戸端かいぎ」などを実施。

〈井戸端かいぎ〉
住民との合意形成を図りつつ住民ニーズに即した公園としてリニューアルするため、「井戸端かいぎ」を行い利用者等との意見交換を行った。

〈パークトラック〉
小規模サイズのキッチンカー「PARK TRUCK(パークトラック)」を稼働。
モバイル(可動)系の設備を導入した。
・複数公園でのシェアが可能
・ハードに比べて可変性が高い
・取り扱い可能なことは、飲食物の調理(コーヒー等飲料を想定) 、公園内貸出用の閲覧図書収納棚など
・(株)良品計画(協力) ・積載(キッチン部分) ダイハツの協力により制作した。

〈サイン看板設置〉
・各公園に点在する禁止看板の撤去
・禁止事項を一つにまとめた「お約束看板」を設置。
・「できる」ことなどを一つにまとめたサイン看板を設置。
サイン看板は今後各公園でアレンジできるようなデザインとしている。
・お約束看板、サイン看板のデザインはいずれも(株)良品計画。


中小規模公園を利用者との会議などを経て、利活用を図っていくことはとてもよい取り組みだと考えます。
サイン看板については、やっても良いことを表示するものです。従来の禁止事項の表示とは大きく角度が異なり、利用者の印象は大きく違ってくると思います。
公園の有効活用につながることを期待します。

【4 池袋副都心移動システムについて】
IKEBUSの運行開始についてのPR方法、期間限定の特別乗車券配布及び販売などについて報告がありました。

◆ PR ポスターの掲示・PR チラシの配布
ポスターの掲示場所…区有施設、IKEBUS サポ ーター企業や区と連携する団体等(サポーター企業20社、関係団体等約50社)
ポスター掲示数…  2,000 枚
チラシ配布数 …60,000 枚


◆小学生体験乗車の実施
豊島区内の小学生に体験乗車を実施するため、招待券(1回乗車券)を配布。
・配布予定日…12/16以降
・配布数…区立小学校全児童分の約8,700枚
・利用期間…12/18~2年1/31
 

◆関係団体等へのIKEBUS特別乗車券の販売
協力企業や団体等の皆様に体験乗車を行うことで、魅力の発信をして頂くことを目的とする。
・販売対象 …IKEBUSサポーター企業や区と連携する団体等(一般販売はされない)
・販売数  …23,000枚
・販売予定日…12/16以降
・販売価格 …通常価格の半額で一枚 100 円
・利用期間 …12/18~2年1/31

無料の体験乗車券、半額の特別乗車券はいずれも国交省へ届け出を行ったもの。
(路線バスとなっているIKEBUSの通常料金と異なるため。今回のような企画券は利用期間を区切ることも必要とのこと)
財源は当初予算内で行い補正予算は組まない。ポスターやチラシ代は当初から見込んでいた。特別乗車券に関しては改めて水戸岡鋭治先生にデザインを依頼した。
無料の体験乗車券に相応する乗車料は区で負担する建て付けではない。
半額の特別乗車券についても同様で、半額に関しては購入者が支払う。

次回の委員会は令和2年1/15です。