7/10、防災・震災対策調査特別委員会が行われました。

〈案件〉
(1) 女性の防災リーダーの育成について
(2)「避難勧告等に関するガイドライン」の改定に伴う「警戒レベル」を用いた水害・土砂災害の情報発信について
(3) 豊島区地域防災計画 平成30年(2018)年修正について
(4) 豊島区業務継続計画【地震編】の改定について

【(1) 女性の防災リーダーの育成について】
◆現状の課題
・避難所生活において女性をはじめとした災害弱者の視点を取入れた避難所運営が必要不可欠
・災害時に女性の視点から様々な施策を立案・調整し実行できる「女性の防災リーダー」の育成が急務

◆育成講座の実施
・豊島区在住の幅広い年齢層の女性を対象とした「女性の視点からの防災講座」を実施

日時:7/25(木)10:00~12:00、7/26(金)10:00~12:00
2回連続講座(片方のみ参加でも可)
申込期限は7/19(金) 詳細は区HPをご覧ください

⇒区HP「女性の視点からの防災講座
※令和2年2月の休日にも開催予定

◆将来的な展望
・救援センター運営調整会議に「環境改善委員(仮称)」等の所要のポストを新設。各救援センターに配置を目指したい。
・環境改善委員は避難所運営において女性の視点から委員長と各部を補助するスタッフ部門
・今回の講座を受けたことが環境改善委員に直結する訳ではない。
・今回の講座は防災への意識が高い女性のすそ野を広げることが目的。修了証などの発行は予定していないが、講座受講者の名簿は作成する(ご本人の希望によるとのこと)。

◆その他
・環境改善委員になりうる人たちを含めた訓練、救援センターで委員長などになる幹部との連携と役割認識などが必要だが考えは?
→合同防災訓練の場などを活用したい。人材育成や役割認識など時間は掛かると思うが裾野を広げてしっかりとやっていきたい。
・今回の講座の参加内訳は?防災士への声がけは?
→消防団、町会、社会福祉協議会の関係者など。防災士の団体へは今回は声がけしていないが、次回は声がけしたい。

【(2)「避難勧告等に関するガイドライン」の改定に伴う「警戒レベル」を用いた水害・土砂災害の情報発信について】
◆概要
・平成31年3月に内閣府及び総務省消防庁が避難対策の強化のため「避難勧告等に関するガイドライン」を改定
・水害・土砂災害の防災情報を誰もが直観的に理解することができるよう、新たに5段階の警戒レベルにより提供。住民の自発的な避難判断を支援することが柱。

◆避難勧告等に関するガイドラインの主な変更点
住民がとるべき行動を5段階に分けることにより、「情報」と「行動」の対応について明確化を図る。

▷警戒レベル1は、心構えを高める(気象庁発表)
▷警戒レベル2は、避難行動の確認(気象庁発表)
▷警戒レベル3は、高齢者等避難(区が発令)
▷警戒レベル4は、全員避難とし、避難のタイミングを明確化する(区が発令)
▷警戒レベル5は、既に災害が発生している状態で、災害発生情報を出し命を守る最善の行動を促す(区が発令)

詳細は区HPに記載⇒「警戒レベル」を用いた避難勧告等の発令について


◆区の対応
・今後、防災行政無線・ホームページ・SNS 等で避難勧告等を発信する際に、5段階の警戒レベルを付す。
・「警戒レベル」について、神田川河川流域 (高田1・2・3丁目地区)及び土砂災害警戒区域内の全世帯に別紙資料を配布。
・ホームページ、広報としまにて概要を区民に周知する。

神田川流域にお住まいの方
〈高田1~3丁目〉…避難場所:目白小学校 (豊島区目白2-11-6) ※ 震災時の避難場所と異なります。

土砂災害警戒区域等にお住まいの方
〈雑司が谷1丁目、南池袋4丁目、目白1丁目〉…避難場所:目白小学校 (豊島区目白2-11-6) ※ 震災時の避難場所と異なります。
〈駒込1・2・7丁目〉… 避難場所:駒込小学校 (豊島区駒込3-13-1)
〈南大塚1丁目〉… 避難場所:巣鴨小学校(豊島区南大塚1-24-10)

※上記は対象世帯のみに案内があります。

【(3) 豊島区地域防災計画 平成30年(2018)年修正について】
地域防災計画の修正について報告がありました。

◆主な修正点
総則
・「建物倒壊危険度」、「火災危険度」、「災害時活動困難度」、「総合危険度」などの更新

災害予防計画
・地域における共助の確立を強化
・帰宅困難者訓練の強化
・ブロック塀の対策

災害応急対策計画
・多様な性自認について
・参集職員の基準見直し
・地域本部設置期間を明確化など
・NTTと連携し、災害時無料wi-fi解放など
・出先施設(子どもスキップ、区民ひろばなど)における応急対策
・東京都トラック協会豊島支部と連携し、断水地域の自宅避難者へ一人当たり1日3ℓの飲料水の供給
・ごみ、し尿、がれき処理(がれき処理は具体的な場所は決まっていない。想定は65万トン。過去の事例から処理に2年掛かる)
・罹災証明書発行

風水害対策
・水防態勢時、水防本部の設置基準見直し、水防本部の体制強化。
・土砂災害ハザードマップにつき、土砂災害警戒区域内への各戸配布等による情報提供
・土砂災害の発生予想時における救援センターの開設。

【(4) 豊島区業務継続計画【地震編】の改定について】
平成31年3月、豊島区業務継続計画を策定。

基本方針、非常時優先業務、非常時優先業務の着手目標時間と選定基準、職員の配備態勢、職員の参集可能人数、特に重要な6要素、関係機関等との連携・協力体制の強化、計画の継続的改善など。

 

以前の私の一般質問で、これまでの業務継続計画では国の定めた「特に重要な6要素、11項目」が満たされていないという事を指摘しました。

改めて確認したところ、改訂版では6要素11項目は全て満たしているとのこと。

職員の参集時間についても確認をしましたが、都の想定と合わせているとのことでした。

 

以上です。

次回の委員会は、9/11(水)14:00~です。

また、11/7-8で委員会視察を行うことも決まりました。

視察目的は「平成30年西日本豪雨災害の教訓」、視察候補地は広島県呉市、岡山県倉敷市です。