6/14、豊島副都心開発調査特別委員会が行われました。

 

〈調査案件〉

1 調査項目

2 中池袋公園整備事業について(カフェ設置)

3 池袋駅周辺地域の市街地再開発事業等の動向について

4 造幣局地区のまちづくりについて(防災公園整備・キッズパーク整備) 

5 豊島区案内サインガイドライン策定について

6 池袋駅地区バリアフリー基本構想の策定について

7 豊島区住宅マスタープランの策定について

 

【1 調査項目】

本特別委員会の調査項目は以下の通りとなりました。

 

1 都市環境整備に関する諸課題

2 交通環境整備に関する諸課題

3 Hareza池袋周辺開発に関する諸課題 

4 JR関連の諸課題

5 その他関連事項

 

【2 中池袋公園整備事業について(カフェ設置)】

中池袋公園の指定管理者となる(一社)Hareza池袋エリアマネジメントから、都市公園法に基づきカフェ設置の申請があり、審査の結果カフェ設置を許可することになった、という報告がありました。

 

設置場所:中池袋公園内

設置目的:「Hareza 池袋」の新たな文化や賑わいを創出するための交流拠点となり、「アニメの聖地・池袋」を世界に発信する施設として設置する。

申請事業者:Hareza一般社団法人池袋エリアマネジメント

許可期間:令和元年5/20〜11年3/31

施設の種類及び規模:便益施設(カフェ)・約 35 m²

土地使用料:111,006 円/月(3,150 円/m²・月)

 

運営概要(予定)

営業時間:11時〜21時

運営業者:株式会社アニメイトカフェ

運営内容:

・アニメコンテンツを用いたフード・ドリンクの提供

・アニメコラボグッズの販売

・デジタルサイネージの放映 他

 

〈その他〉

・カフェはテイクアウト専門

・今後、区と指定管理者で協定を結ぶ予定。アニメイトのお客さんが占領することの内容に求めること、適切に維持管理するのが指定管理者としての責任であること、などを確認

・ゴミが発生するので、事業者に管理させる方向で協定を結ぶ

・土地使用料の歳入は区へ入る。指定管理者から区へ支払い

・Harezaのコンセプトは、少しおめかししていく場という説明があったはず。

アニメイトのイメージ一色になるのではなくHarezaでの公演に合わせたイメージの工夫が必要、と複数の議員から指摘あり。

 

〈質疑〉

Q:指定管理者がカフェ業者へ貸すのは再委託にならないのか?

A:指定管理から外れてやる設定とした。公の施設から外れるものとなる。都市公園法の設置許可。

Q:土地使用料の水準が安すぎるのではないか

A:不動産鑑定士へ依頼し、近隣の取引実績などを基に算定。小規模の面積なので9掛けした平米当たり単価と面積を掛け合わせ、期待利回り率を掛けたもの。

Q:賃借の関係は?賃借料の水準は?収益の扱いは?

A:建物は指定管理者が建てる。土地は区が指定管理者へ貸し、賃借料を指定管理者が区へ支払う。

指定管理者がアニメイトカフェへ建物を貸す。賃借料の水準は示してもらっている。

毎月20万円程度の収益がある見込み。ここから種々の運営費を支出。

収益の扱いは指定管理者に入る(という説明。指定管理料の扱いなどは後日かくにんします)

 

Q:エリマネの制度は収益が根幹。カフェの裏側の壁やデジタルサイネージの広告費の扱いはどうなるのか?

A:今のところ企業広告などではなく、自社のアニメコンテンツなどを検討。

広告費が打てるかどうか、という前提もある。都の許可の内容にも左右される。

条件が整えられない。

Q:賃料との兼ね合いは?

A:土地の使用料は収益事業とは切り離して算定している。

 

指定管理者の再委託に見えるような内容については整理が必要です

区の説明では再委託にはならないとのこと。

 

賃借料の水準や広告費等の扱いについても重要です。

エリアマネジメントの制度は、独自の収益事業を行いながら運営費を賄っていく手法です。この収益が大きくなれば指定管理料が軽減されますし、札幌市のような規模だと自主的に運営しているところもあります。

この扱いについては注視していきたいです。

 

【3 池袋駅周辺地域の市街地再開発事業等の動向について】

池袋駅周辺の市街地再開発事業等の動向について報告がありました

概要は図面をご覧ください

 

8.東池袋一丁目地区は国家戦略特区(東京圏国家戦略特別区域。都市再生プロジェクト。)に指定されました。

期待される効果は、都市再生プロジェクトの都市計画決定時期の目標設定・手続きのワンストップ化により、都市計画決定手続きのスピードアップを図ろうとするものです。

 

【4 造幣局地区のまちづくりについて(防災公園整備・キッズパーク整備) 】

1.防災公園の事業費増額

・造園工事の計画変更による増額(プロムナード・園路灯・舗装構造の変更等)

…約 293 百万円 

・建築工事の計画変更による増額(カフェの新設・常設トイレの増設等) 

…約 256 百万円

 

これにより以下のように総額が変わりました。

防災公園整備事業費総額…18829百万円→19406百万円

(うち、区の起債と一般財源の合計から財政調整交付金の対象となる額を除いた区の負担額は約615百万円)

 

2.(仮称)キッズパーク整備

造幣局跡地に建設中の「池袋保健所」に隣接した敷地に、(仮称)キッズパークを整備しようという計画です。

 

目的:保健所を利用する幼児や保育園児、また、防災公園の来園者等が安心して利用できる施設として整備

敷地:土地所有者はUR 都市機構。「広場」用途として「池袋保健所」と共に無償で区が借用した土地。使用期間は平成31年3/1から令和6年12/31まで。

開園時期:防災公園と同じ令和2年6月開園予定。

 

位置図とパースは以下の通りです。

 

パースにあるミニトレインは、区の電気バスのデザインをなさった水戸岡鋭治さん

が手がけてくださる予定とのこと。

令和6年12月一杯までの期間限定の施設では勿体無いのではないか、という意見が複数の議員からありました。詳細はまだこれからですが、その後の活用についても並行して進めることになりそうです。

 

【5 豊島区案内サインガイドライン策定について】

表記のガイドラインについて、パブリックコメントを経て策定された旨の報告がありました。

 

目的:多様な来街者による快適な観光、回遊を促進し、区内で一貫した案内誘導サインを整備するため策定

効果:設置者・管理者が異なっても同じ基準・同じコンセプトでサインを設置・整備されるようになる

対象範囲:豊島区全域

 

【6 池袋駅地区バリアフリー基本構想の策定について】

表記の基本構想について、パブリックコメントを経て策定された旨の報告がありました。

 

【7 豊島区住宅マスタープランの策定について】

平成29年6月から策定が始まった住宅マスタープランについて、31年3月の審議会からの答申について報告がありました。

今後、令和元年10月、令和2年3月に住宅審議会が開催される予定となっています。

 

次回の委員会は、7月16日です。