5/13から臨時会に向けて連日行われていた、会派代表者会、正副幹事長会、世話人会が5/22に終了しました。
4年間の議会運営の基本的なルール、今年度の委員会構成など大小合わせて30項目以上に及ぶ議題について精力的な議論や調整を行いました。

いくつかの項目について記載いたします。
◆予算・決算特別委員会について

豊島区議会では予算・決算の特別委員会について、議席番号の奇数と偶数で2年に1度委員になるルールとしています。

私たちの会派は、重要な予算と決算の審議については全議員で毎年行うべきだと考えているため、その提案をさせて頂きました。

23区の状況を確認しても、議員の半数で審議している議会の方が圧倒的に少数派です。

臨時会に向けての議論で結論をみることはできないため、今後設置される議会改革検討会で改めて提案することとなりました。

 

◆正副幹事長会、議員協議会及び本会議に出席する理事者(説明員)の範囲について

本会議や議員協議会など議案や行政の報告に関わることは、区長以下の理事者が出席するという従来方針に賛成しました。

 

正副幹事長会については、区長、副区長、教育長、政策経営部長、総務部長、総務課長及び議案等に関係する部課長、となっています。

議会や行政の報告に関わる場合は、従来通り出席が必要だと考えます。

しかしながら正副幹事長会は議会内のみに関わる議論に時間を費やす場合も多々あります。

そうした時にまでこれらの理事者を拘束する必要はないと考え、必要に応じて出席して頂ければよいのではないか、という提案をしました。

他区の状況を確認しても、区長が正副幹事長会へ全て出席することになっている議会は本区を含めて5区のみで少数派。そもそも出席者になっていない区は7区あり、必要により出席が9区、その他2区(規定がないなど)となっています。

この件は各会派の意見がまとまらず、今後の正副幹事長会で必要な場合に改めて提案することとなりました。

 

◆請願、陳情者の意見陳述制度について

請願者の意見陳述制度は前期から試行が始まっています。既に何度も制度が利用されていることから、今期から本格実施するという事で合意に至りました。

陳情者に関しては、必要に応じて協議を行うということになりました。

 

◆会派控室について

会派控室(執務室、待機や会議場所として使用する部屋)は、豊島区役所9階のフロアに用意されています。

それぞれ大きさの異なる控室が5部屋に加えて、調整ゾーンとしている一人会派用控室(現行で3部屋あり)や議員応接室(3部屋。議員応接室1のみ大きなスペース。)などを含めたエリアがあります。

前期までの会派構成では既存の部屋にうまく入ることが出来ましたが、今期は1人当たりの面積の不均衡や、3名の会派、2名の会派、一人会派が4つ、と大きく構成が変わったために部屋が不足しており調整が必要になりました。

 

・これまで議員応接室で使用していた部屋は排水設備を整えるのに大きな工事が必要となり、すぐに控室へ転用できない。

・3番目に広い部屋へ7名の会派が移ると、控室使用基準の1人当たり最低面積の目安を下回る。

同様に2名の会派が現行の仮控室のままだと、やはり最低面積を下回る(当該会派ももう少し広いスペースを要望)

 

物理的に部屋数が足りないので、色々な知恵を絞る必要がありました。

・9階にミーティングルーム(区議会事務局の職員、議員の共同のスペース)を議員控室に転用しても構わない、という確認が庁舎管理課に確認が取れたため、これを議員控室に転用することで一人会派の部屋数を確保。ミーティングルームは排水設備の設置も比較的容易。

・6名程度で使用する部屋に天井まで壁を入れて防音措置を施した間仕切りを行い、3名会派と2名会派の部屋にする。

・7名会派の片方(都民ファーストの会・民主)は、6名程度で使用する部屋に入る。これだけだと最低面積を下回るため、別途旧議員応接室にスペースを確保する。

この際、議員応接室2と3をつなげた方が工事は容易だが、議員応接室1しか応接室がなくなってしまい不具合が生じる可能性あり。

従って、議員応接室1の一部に壁を新設し、議員応接室2をつなげる工事を施すこととする。

 

上記のように、調整ゾーンである議員応接室のスペースを含めて議員控室の調整を図る必要がありましたが、

・議員応接室を2部屋確保すること

・会派ごとの1人当たりスペースの均衡を極力図ること

などを満たすことができました。

 

 

その他、議席の配列及び割振り、議員協議会室の着席場所、所属委員会の割振り、附属機関の委員の割振り、など議論。

情報公開審査会委員の選出、災害対策本部設置要綱や広報編集委員会設置要綱の確認、議会改革についてなども。


会派同士で見解に大きく隔たりのあるテーマもあったため、すり合わせに多くの時間を費やしました。
この間、竹下ひろみ座長は会派間の調整に奔走してくださいました。
私たちの会派の主張は全て通った訳ではありませんが、各会派のご協力やお互いの歩みよりなどにより、納得できるところに落ち着いたと思っております。
期の初めの難しい調整がようやく終了しました。

5/23の議員協議会、臨時本会議を経て、いよいよ新たな構成による豊島区議会が本格的に始まります。
この内容については次のエントリーでご報告します。
交渉会派の幹事長としての責任をしっかりと果たす覚悟です。