1/15、豊島副都心開発調査特別委員会が行われました。

調査案件
1 大塚駅北口駅前整備について
2 グリーン大通りの賑わい事業について 
3 池袋副都心移動システムについて

【1 大塚駅北口駅前整備について】
関係機関との協議・調整が概ね整い、詳細な設計作業に移行する旨の報告がありました。

◆整備計画の主な変更点

※図面の赤字の箇所は変更点

4…廃止の方向だった横断歩道を確保し場所の移動
11…車両のスピードを抑制するため、ハンプなどを設置
13…乗降場所を設置
14…ヒマラヤスギを残したことによる形状変更
15…横断歩道は残すが信号は廃止、舗装の色や形状などで安全性確保
16…荷捌き場所を確保

・植栽計画についても見直しを行い、既存の樹木をできる限り残し、駅前空間に適した樹木を新植し、大塚駅北口全体のみどりを保持する計画にする


◆整備スケジュール


◆大塚まちづくりシンポジウムの開催結果について
・30年12/2に「大塚まちづくりシンポジウム」を開催、153 名出席。
・当日配布した意見シートでは、これからの大塚のまちづくりに対する期待や大塚駅北口駅前整備計画への前向きな意見が多く、区が進める大塚駅周辺のまちづくりへの理解がみられた。

◆私からの質疑(概要)
▷前回からの変更点の確認
Q:以前の質疑でも求めたタクシー乗り場の屋根の設置は?
A:タクシー協会と概ね合意。タクシー協会負担で屋根の設置の方向。
Q:都電とJRの乗換通路のロッカーの移設については?屋根の設置は?
A:ロッカーはJRと協議し移設の方向で動いている。場所は協議中。
国費が投入されている自由通路には置けないことになっている。
屋根は三ノ輪橋方面の停留場までは設置で決まっている。
早稲田方面の停留場は線路を跨ぐことや区の敷地ではないことから交通局と協議中、設置の方向で動いている。

▷整備スケジュールについて
Q:今回提示されたスケジュールはこれまで示してきたものより遅れているのではないか。理由は。
A:荷下ろし場所の調整、地元からの要望反映などで押した。第二回定例会で契約議案を上程するスケジュールに変更となった。
Q:当初より数ヶ月遅れとなる。地元向けの説明は。
A:北口連絡会(北口の商店会、町会等の代表などで構成される協議体)には説明済み。
地域住民への説明は行なっていない。8月頃に見込む工事説明会で説明。情報発信はHPや広報としまで行う。

▷駐輪場の廃止時期と新設時期について
Q:整備工事自体の日程が後ろにずれたが、駐輪場工事のスケジュールはどうなるのか。
駐輪場の廃止や移設の時期は?
30年第4回定例会で駐輪場の条例改正(北口のロータリーの駐輪場の移設など)を行なったが整合は。
A:駐輪場の工事は6月から着工(現在定期利用となっている場所を一部一時利用に変更。駅を背にして左側の橋のたもとの駐輪場)。一時利用の駐輪場の(一部の)代替施設は、駐輪場廃止時期前に整備を行う。
新設の駐輪場は周辺道路の整備工事後に設置予定。使用できない期間を出来るだけ短くする
→駅のロータリーにある駐輪場の利用頻度が高いため、廃止の影響が大きいです。
工程に影響のない範囲で極力長い期間、現在の駐輪場が使用できるようにし、その後の新設駐輪場が出来るまでのタイムラグをできる限り短くするよう要望しました。

▷ロータリーの街路灯、防犯カメラの設置、wi –fi整備などについて
Q:商店街からは、ロータリー内の街路灯や防犯カメラ等の設置だけでもかなりの費用がかかると聞いている。
駅前の治安維持や安全性の向上は商店街だけのメリットではない。ある程度の補助はできないのか。
A:具体的な施工について今後詰める。負担額については協議したい。他の地域での整備でも同じような話になることがあるので整合を図る。
Q:今後のインバウンド需要の取り込みをするため、駅前整備と併せてキャッシュレス決済の環境整備やwi –fi整備などを進めるべきではないか。
A:キャッシュレス決済の面的整備については31年度の新規拡充事業で行う予定。
wi –fi整備は拡げていく。

▷まとめ
Q:折戸通り側まで駅前空間の奥行きが拡がる計画。地元でも大変期待の大きい整備事業、住民にとっても来街者にとっても良いものとして欲しい。
地元の商店会長によると、北口はこれまで大きな投資がされて来なかったため、シンボルとなるようなものが必要だ、という認識だとのこと。
改めて北口整備にかける区長の思いは。
A:良い整備を行なっていきたい。一昨年までは北口駅前は都の管轄だったため区としては動けなかった。
タクシー乗り場の屋根、ロッカー、乗り換え通路、低木の配置など前進してきた。
公衆トイレは今までにないような素晴らしいものにする。
様々な変更点がありスケジュールのズレはあったが、十分に区民の声も活かした内容とする。
今まで手付かずだった北口だが、南口との連携を密にして全体的に広げていきたい。

◆その他質疑
Q:障害者への配慮は
A:目の不自由な方には立体の点字の取り組みなど。聴覚障害の方にはサインの工夫などに取り組む。
Q:街路樹の樹種の選定は
A:ロータリー部はソヨゴ、高木だが成長しても樹形があまり変わらない。
従来のイチョウは宮仲公園通り側に配置、成長すると大木になり光を遮るため。



【2 グリーン大通りの賑わい事業について】
グリーン大通りの賑わい事業について、大きく2点の報告がありました。
「再生ビジョンの策定、実現戦略の策定」、「歩道の再整備」

1.グリーン大通り再生ビジョンおよび実現戦略の策定
・グリーン大通りは、平成 28 年 4 月に国家戦略道路占用事業の適用区域に認定。
毎月1度のマルシェをはじめとする歩道空間を活用したイベントを定期的に開催
・これまでの実施主体は平成27年10月に発足した「グリーン大通りエリアマネジメント協議会(GAM)」。
年に数回協議会を開催し、イベント実施状況の報告や区のまちづくりに関する情報提供などを行ってきた。 
・区とGAMで改めてグリーン大通りの将来像を共有し実現に向けるため、「グリーン大通り再生ビジョンおよび実現戦略」を昨年 10 月に策定。
・法人化は国家戦略特区自体が民間主体で運営することを前提にしている。
法人化後も区は道路管理者としての立場、まちづくりを統括する立場で関わる。

◆グリーン大通り再生に向けた3つの実現戦略
戦略1 「人のつながり」が生まれる劇場空間の創出と賑わい空間の形成
1 誰もが主役になれるサードプレイスをつくる
2 賑わいが連続した回遊性の高い空間をつくる

戦略2 「みどりのつながり」がつくる公園のような憩いの場の提供
1 みどりのランドマークにふさわしい美しい街路“パークアベニュー”をつくる
2 快適性を備えたおもてなしの空間をつくる

戦略3「まちのつながり」を生かしたエリアマネジメントの推進
1 まちのブランドを地域主体でつくる 
2 継続的な取組みが可能な仕組みをつくる

2.歩道の再整備
◆再整備に関する戦略
1 誰もが主役になれる劇場空間をつくるための再整備
2 アフター・ザ・シアターをはじめとする人々の出会いと集いの場を設える
3 美しい街路樹を維持・保全する
4 みどりが有する多様な機能を活用したグリーンインフラを構築する
5 来街者にとって快適な街路を整備する

◆整備方針とポイント
・美しい街路樹を保全
・道路空間の活用したイベントなどに配慮した整備
・多様な来街者が集い・憩える空間を創出

◆その他
・散水栓を整備
・コンセント、給排水設備の整備
・キッチンカーの乗り上げを想定し、一部を車道仕様にする

◆今後の事業展開


※整備範囲とスケジュール



【3 池袋副都心移動システムについて】
池袋副都心移動システム(真っ赤なバス)の名称決定、と現時点でのスケジュールについて説明がありました。

◆名称の決定
・公募後の選考の結果、「IKEBUS(イケバス)」に決定

◆事業スケジュール


次回の委員会は、3/28(木)に行われます。