7/2、子ども文教委員会が行われました。

〈審査案件〉
1 第55号議案 豊島区立幼稚園条例の一部を改正する条例
2 第56号議案 豊島区放課後児童健全育成事業の設備及び運営の基準に関する条例の
一部を改正する条例
3 30陳情第5号 旧朝日中学校跡地に園庭のある認可保育園建設を求める陳情

〈報告事項〉
1 (仮称)マンガの聖地としまミュージアム整備について
2 旧第十中学校跡地活用等基本計画の策定について
3 バングラデシュ人民共和国を相手国とした「ホストタウン」の取組について
4 子ども若者総合相談窓口の開設について
5 豊島区子ども・若者の未来応援あり方検討会報告書について
6 ひとり親家庭等医療費助成事業の一部負担上限額の見直しについて
7 児童相談所の設置準備状況について
8 (仮称)豊島区保育の質ガイドラインの作成について
9 平成30年度(4/1)の待機児童数について
10 豊島区式保育需要調査の報告について
11 私立認可保育所の設置について
12 平成30年度豊島区教育大綱について
13 豊島区教育ビジョン2020(豊島区教育振興基本計画)の策 定について
14 「豊島区の幼児教育のあり方検討委員会最終報告書-としまG OOD START プロジェクト-」について
15 区立小・中学校の児童・生徒数及び学級数の状況(平成30年 5月1日現在)について

【1 第55号議案 豊島区立幼稚園条例の一部を改正する条例】
現在実施している区立幼稚園の預かり保育(14〜17時)は、長期休業中は対象外でした。
30年度から長期休業中の預かり保育を実施することとなりました。
先行して池袋幼稚園、次年度からは南長崎幼稚園、西巣鴨幼稚園でも実施。
これを受け預かり保育の長期休業中の日額を条例上設定することとなりました。
なお、長期休業中は定員の設定、就労等条件を設けて対象者を制限します。
(学期中は制限がなかった)

私からは色々と細かいところも確認しましたが、主なやり取りだけ記載します。
・就労等の条件とは?
⇒週3日以上月11日以上などの他、介護、産前産後、看護など。保育所よりは緩やかな基準としたい
・しかし就労時間などの条件は必ずしも保育所より軽くない。保育の担当部署などと調整して検討したらいかがか
⇒子ども家庭部と情報交換する
・豊島区立幼稚園預かり保育要綱(以下、要綱)の修正は?
⇒長期休業中に預かり保育が出来るように文言を見直す
・それだけだと足りない。定員を定め、就労等の要件を定めるのであれば、恣意的にならないよう先行方法や基準を決めて要綱に謳っておくべき。
⇒先行する池袋幼稚園で事例を積み上げ、ルール化したい
・今回は条例の審議で、その内容には賛成するが、要綱整備はお願いしたい。

全会派一致で可決

【2 第56号議案 豊島区放課後児童健全育成事業の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例】
放課後児童支援員の資格要件につき、学童クラブの設備や運営に関する基準を定めた厚生労働省令が一部改正されたことによる条例改正。
資格要件の新設や緩和が3点なされます。

⑴教員免許状の更新を受けていない場合でも放課後児童支援員の資格として有効であることを明確にした(これまでも有効だったが、条例上明記)
⑵平成31年4月1日施行の学校教育法の一部改正により専門職大学が創設されることに伴い、専門職大学の前期課程を修了した者を既存の大学を卒業した者と同等に扱うことを新たに規定
⑶「5年以上放課後児童健全育成事業に従事した者であって、区長が適当と認めたもの」 を新設。5年以上の実務経験があれば、高校を卒業していなくても放課後児童支援員となることができるようにした

・正規職員は所長が各1名で計22名、所長補佐の指導員(正規)が9名。
学童指導専門員(非常勤16名)、支援員90名、サポーター4名、合計で非常勤110名。定数には25名足りない。

※放課後児童健全育成事業とは
保護者が労働等により昼間家庭にいない小学校に就学している児童に対し、授業の終了後等に小学校の余裕教室や児童館等を利用して適切な遊び及び生活の場を与えて、その健全な育成を図るもの。
⇒本区の場合は、子どもスキップ、がこれに当たります。

全会派一致で可決

【3 30陳情第5号 旧朝日中学校跡地に園庭のある認可保育園建設を求める陳情】
旧朝日中学校(現巣鴨北中学校仮校舎)跡地は、特別養護老人ホームの建設を行うことが決まっています。
同敷地内に、その他園庭のある認可保育園を作って欲しいという主旨の陳情です。

・西巣鴨エリアの保育園の定員などの状況
⇒認可保育所2園、小規模保育所2園。それぞれ欠員が出ている状況
・園庭のない保育園はどのくらいあるか
⇒全116施設で84施設、72.4%
・近隣で大きなマンションの予定など、人口が大きく増える予測はあるか?
⇒そのような開発などは把握していない。
・跡地活用の方向性は?
⇒特別養護老人ホームの計画。敷地は4677㎡、特養は3000㎡くらいあれば出来る。
複合施設にするか含め、その他は地元の意見を聞きながら検討中。
区民ひろばは強い要望あり。若者を呼び込めるような施設、防災公園のような空き地、保育園などの意見。
・仮に新園を設置した際、既存の園に移転してもらうなどの可能性も考えられるのでは。意向など把握していることはあるか
⇒保育所は長期契約をするケースが多く、認可保育所2園のうち1園は11年、もう1園は20年の契約。途中で移転したら違約金の可能性。
都の補助金も10年以内に移転だと返還の必要が生じる。
・学校の校庭の開放は?
⇒朝日小は月に2回開放。中学校はまだ例はない。
・限られたスペースをシェアしていく考えも必要では。
⇒複数の園がシェアするような考えも必要だろう
 

<結論>
・旧朝日中の跡地活用の方向性がまだ決まっていない中で、特定の施設を入れることを決める段階ではなく見極めが必要なこと
・このエリアは保育需要が現時点で必ずしも高くないこと
(お寺が多い、すでに大通り沿いはマンション化している、など人口が爆発的に増えるという見込みがあるわけではない)
・限られたスペースをシェアする考えでないと、物理的にスペースの確保が出来ないこと
・これに関しては教育委員会との連携を更に深める必要がある。
教育委員会が前向きな姿勢であること
などにより、閉会中の継続審査にすべきと考えました。
 

結論は賛成多数で閉会中の継続審査となりました。
 

〈報告事項〉
【1 (仮称)マンガの聖地としまミュージアム整備について】
花咲公園内に整備する「トキワ荘」の復元施設の整備について、現時点での報告がありました。
整備費用(28〜31年度):約9.4億円
寄付の状況(6/27現在): 
合計…297件12,451,000円 (個人…257件9,697,000円、法人…40件2,754,000円)
寄付の受付⇒区HP「トキワ荘関連施設整備寄附金について

平成29 年 10 月〜30年2月 (仮称)マンガの聖地としまミュージアム開設に伴う観光振興基礎調査
30年 9月 工事請負契約議案上程(平成 30 年第3回定例会)  
30年11月 地域工事説明会、建築工事(公園整備含む)、展示品制作着手
31年 2月 ミュージアム設置条例議案上程(平成 31 年第1回定例会) 
31年12月 竣工、展示品、備品調整(~3月)
32年 3月 ミュージアムオープン

【2 旧第十中学校跡地活用等基本計画の策定について】
基本計画が策定されました。
住民説明会、パブリックコメントなども行われたので、その説明もありました。
詳しくはリンク先をご覧ください⇒区HP「第十中学校跡地の整備

【3 バングラデシュ人民共和国を相手国とした「ホストタウン」の取組について】
東京オリンピック・パラリンピックにおけるバングラデシュ人民共和国の「ホストタウン」となることが決まりました。

先方の大使館より本区へ依頼があり実現することとなりました。

 

<ホストタウンとは>

大会参加国と地方公共団体の人的・経済的・文化的な相互交流による地域活性化を目的とする。
住民と大会参加来日選手、参加国関係者等の交流・取組により「スポーツ振興」「教育文化向上」「共生社会実現」を図ろうとする地方公共団体で「内閣官房」の登録を受けた団体のこと。

 

<本区とバングラディシュとの繋がり>

・池袋西口公園で 2 月「国際母語デー」、4 月「ボイシャキ祭り」を毎年開催
・平成 18 年 4 月、バングラデシュ国より、同公園にモニュメント寄贈
※国際母語デー・・・ユネスコが定める国際デーのひとつ。

1999 年に、文化や言語の多様性、それぞれの母語を尊重することを目的に制定。

1952 年、当時パキスタンの一部だったバングラデシュのダッカで、ベンガル語を公用語に求めるデモで死者が出たことにちなみ、バングラデシュでは独立運動の重要な事件の一つとして、この日を「言語独立記念日」としている。
※ボイシャキ祭り・・・バングラデシュの新年を祝って、平成 12 年から毎年 4 月に開催しており、池袋西口公園での春のイベントとして定着してきた。


バングラディシュは、2012年ロンドン大会で選手5名(アーチェリー、陸上100m、体操、射撃、競泳)、2016 リオ大会で選手7名(アーチェリー、陸上100m、ゴルフ、射撃、競泳)の規模で参加。

東京大会でも同規模程度の選手団となる見込みとのこと。

 

今後、交流事業を展開する予定となっております。

以上で1日目の審議は終了しました。
次回の委員会は7/4(水)です。