6/27(水)、一般質問を致しました。
記事が長いので2回に分けて掲載します。
①ナイトタイムエコノミーを中心としたインバウンド需要の取込みについて
②としまGOOD STARTプロジェクトについて

タイトル「現状の問題に取り組みながら、中長期的なビジョンをもって環境を整える」
 

質問項目
1.ナイトタイムエコノミーを中心としたインバウンド需要の取込みについて
2.としまGOOD STARTプロジェクトについて


【1.ナイトタイムエコノミーを中心としたインバウンド需要の取込みについて】
ナイトタイムエコノミーとは、いわゆるアフターファイブ以降の夜の経済活動のことで、ロンドンやニューヨークなどが先進地として知られています。
本区でもインバウンド需要の取り込みを行うために必要だと考えますが、夜の時間帯に着目した取組みは、治安維持、酔客の対応、騒音、衛生の問題、などマイナスのイメージをもたれがちです。
本区では深夜帯の時間ではないナイトタイムエコノミーの考え方について、「豊島区アフター・ザ・シアター」の構想に託しています。
アフター・ザ・シアターとは、「観劇や映画鑑賞、音楽会などの後の余韻を楽しめる場」のことで、「セーフコミュニティ」認証都市という強みを生かし、安全安心なイメージをもってもらうというのが本区で取組む際のポイントです。
アフター・ザ・シアターの受皿として池袋だけではなく大塚も着目されています。
商業地だけではなく閑静な住宅地がある大塚では、安全安心な取組みを行うという姿勢が不可欠なので、その点も触れながら質問しました。
アフター・ザ・シアターは中長期的に取組む施策です。しかしながら国際的なイベントなどは待ったなしで訪れます。そのため短期間で対応できるインバウンド需要取り込みの方策として、キャッシュレス決済を面的に広げるべきという提案もしました。今後前向きな取り組みにつながるよう、私自身も研究していきたいです。

Q:本年度の具体的な審議はどのようなことを行うのか
A:豊島区アフター・ザ・シアター懇談会は昨年12月に設置し既に2回開催。

ファミリーや女性、高齢者など誰もが「暮らすように楽しめる場」をコンセプトとする。

今年度は大塚地域の皆さまにもご参加頂き、大塚にスポットをあてたアフター・ザ・シアターの実現可能性について議論したい


Q:アフター・ザ・シアターは、行政と民間との役割分担が必要な分野。
行政が担うべき役割にはどのようなことがあると考えるか
A:本区では来年以降数々の国際的なイベント開催を予定。アート・カルチャーの鑑賞後の余韻を楽しんで頂く環境づくりが課題。豊島区が培ってきた安全・安心まちづくりに向けて地域と一体となって取り組むことが行政の役割としてもっとも重要ではないか。
 

Q:どのようにセーフコミュニティとの連動を図っていくのか
A:セーフコミュニティ活動では「繁華街の安全」を重点テーマの一つとしている。

新たに「としまセーフシティ作戦」を展開。これは繁華街での客引き、ポイ捨て、路上の違法看板等をなくす活動であり、大塚駅周辺でも南北の商店街における環境浄化パトロールを展開していきたい。
 

Q:アフター・ザ・シアターの受皿は池袋が中心になるが、区長は大塚もその役割の一端を担うという見解をもつ。

我が国屈指のターミナル駅である池袋駅周辺と、商業的なエリアを少し抜けると閑静な住宅街となる大塚駅周辺部では自ずとまちづくりの考え方は違ってくる。

アフター・ザ・シアターの受皿としての期待を踏まえ、池袋と大塚はどのように連動すると考えるのか、また本区における大塚の役割はどのように考えるのか。
A:2020年度完成の防災公園、東京国際大学の誘致など開発を進めている造幣局跡地は池袋と大塚の中間に位置する。二つの地域の回遊性が向上することで池袋と大塚との連動は必然的に高まる。大塚は個性的で個人経営の飲食店が多く、鑑賞後の余韻を楽しめる場としての魅力を十分に持つ。アフター・ザ・シアターの試みが、大塚の新たな魅力の発信に繋がり、巣鴨を始め区内各地域に広がることを確信。
 

Q:大塚駅北口整備計画における「光のファンタジー」の具体的内容及びアフター・ザ・シアターとの関係は。
A:基本計画では北口を象徴する造形テーマとして「O(オー)」を設定、4つの円形モニュメントによる駅前空間の形成。夜間でも目標物となるようライトアップ、時間帯により色を変えるなど。4つのリングが幻想的な雰囲気を醸し出す、大塚の新たなシンボルとなる。
観劇後の余韻を楽しむ方々の雰囲気づくりに大いに寄与するものと考える。
 

Q:治安維持に必要な設備の整備については
A:夜間でも安全で安心して歩ける照明の明るさを確保、照明との関係に配慮した街路樹の樹種や配置を計画。

ソフト対策として「としまセーフシティ作戦」を実施。
 

Q:都や周辺区との連携を視野に入れてはいかがか
A:国際都市東京のブランドを高め、インバウンドに対しても大きな魅力になる。今後都内各地域の活動と連携を図り、取組みを進める。
 

Q: インバウンド需要の取込みの観点から、地元金融機関などと協力しながら、キャッシュレス決済の導入を面的に進めていくべきでは。情報発信やアドバイスなど、区が積極的に関与すべきではないか。
A:外国人観光客を呼び込むために有効な手段の一つ。率先してインバウンドを集客する効果や必要性、キャッシュレス化による経済効果、他自治体の先進的な取り組みなどの情報を改めて全ての商店街を対象に提供する。また、日々進化するキャッシュレス決済システムに詳しい金融機関や企業などからも意見を伺い、面によるキャッシュレス化についての研究を積極的に進める。
 

【豊島区議会録画配信】
豊島区議会のインターネット中継は、豊島区議会のホームページでご覧になれます。
コチラ

※6/29(金)現在では、まだ私の一般質問の動画はUPされておりませんが、近日中にUPされる見込みです。