2月26日、子ども文教委員会が行われました。

【審査案件】
1 第24号議案 としま区民センター条例
2 第25号議案 としま南池袋ミーティングルーム条例の一部を改正する条例
3 第26号議案 豊島区立芸術文化劇場条例
4 第27号議案 豊島区トキワ荘関連施設整備基金条例
5 第28号議案 豊島区ひとり親家庭等の医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例

【報告事項】
1 豊島区トキワ荘関連施設整備 寄附募集について
2 豊島区子ども・子育て支援事業計画中間の見直し(素案)に対 するパブリックコメントの結果について
3 長崎健康相談所改築計画概要について
4 豊島区式保育需要調査について
5 平成29年度教育に関する事務の点検・評価報告書について
6 平成30年度入学予定者隣接校選択制希望申請状況について
7 学童クラブ入退室管理システムの導入及び運用状況について
8 インターナショナルセーフスクール認証取得について

〈1 第24号議案 としま区民センター条例〉
〈2 第25号議案 としま南池袋ミーティングルーム条例の一部を改正する条例〉
〈3 第26号議案 豊島区立芸術文化劇場条例〉
3議案一括で審議しました。
24号議案は、新区民センターの設置・管理・運営等を定める新設条例。
利用料金は旧区民センターの70%の水準(平日の全日料金で、多目的ホール(500名)は43500円。小ホールは16000円。会議室(50名程度)は11300円)。
区民利用の料金を100%とすると、営利目的(2000円を超える入場料を取る場合)は200%、区民以外は200%で営利目的だと400%

25号議案は、新区民センターが開設するまでの間に不足する会議室を補う為に設置した南池袋ミーティングルームについて、利用が多い午後の利用区分を現行の4時間から2時間ずつに区分を分けるもの。

26号議案は、新ホールの設置・管理・運営等を定める新設条例。
利用選定委員会を設置し、2年から2年半前に利用団体を決定。
32年10月~33年3月の利用に対する募集期間は、30年8~9月、10月には利用団体が決まります。
こけら落としの期間として、開業する31年11月から32年9月を設定しており、この期間の事業はほぼ決まって来ている。

◇主な質疑:細川
・利用選定委員会はどのように設置するのか。委員はどのような方にするのか。
→昨年度からとしま未来文化財団と打ち合わせ。指定管理者が利用選定委員会を運営することになるが、正式に指定管理者が決まるのは31年度からになるため、それまでは区が直営で行う。あうるすぽっと、南大塚ホールで同様の方法。規模が違うあうるすぽっとなどと同じ委員でよいかどうか含めて検討。

・利用選定委員会の根拠規定は?選定から漏れた団体とトラブルになる可能性は?
→別途要綱を定める予定。選定から漏れた場合のトラブルなどは、あうるすぽっと等では特に起きていない。

・としま未来文化財団を指定管理者とする随意契約理由は?
→区のパートナーとして、これまで公共の文化施設等を運営して来た実績。Harezaの一角なので、区がある程度関与できる団体であること。この2点が大きな理由。

・利用が決定した後に、例えば反社会組織などだったことが判明した場合の対応は?
→申請段階で虚偽記載等があった場合には、利用承認の取りやめを行うことができるようにする。

・区立芸術文化劇場条例では設置の目的について「区民に良質な芸術文化を鑑賞する機会を提供し、区民の福祉を増進するとともに、芸術文化が生み出す波及効果で地域のにぎわいを創出することを目的」にするとしている。
全ての公演とは言わないが、区民が優先して鑑賞する枠を設けたり、区民割引を設けるなどの還元は必要では?
→区民優先の枠は、こけら落としの宝塚歌劇団などで押さえる方針。興行主などとの調整も必要になることだが、優先枠や割引などは検討していく。

◇その他質疑
・区、長期利用、区民利用の利用日数想定は?
→区は、成人式、学校行事では連合音楽会やPTAの音楽の集いなど。名刺交換会も検討中。10日弱程度。
区民利用は想定日数はない。500人を超える利用は、旧豊島公会堂などでも5%弱だった。
長期利用だけで全てを埋めることは考えておらず、メンテナンスの期間など長期利用と長期利用の間に意図的に1週間くらい空けて区民利用が可能にすることを想定。

・公共施設予約システムでの予約になるのか?
→新ホールはシステムではなく、対面で書類を提出する方法。
新区民センターはシステムを利用する。

・新ホールの収支見込みは?
→収入は4.5億円、支出は7.4億円。収入を増やして均衡化するには、利用料金を1日あたり約100万円増やさねばならず難しい。

24号、25号議案は全会派一致で可決。
26号議案は賛成多数で可決。

〈4 第27号議案 豊島区トキワ荘関連施設整備基金条例〉
〈報告1 豊島区トキワ荘関連施設整備 寄附募集について〉
◇基金の設置目的
トキワ荘ゆかりの地である南長崎地域において建設するトキワ荘の再現施設 「(仮称)マンガの聖地としまミュージアム」の整備に当たり、今後、区民等からいただく寄附金を施設の整備・運営に充てるため、豊島区トキワ荘関連施設整備基金(以下「基金」という。)を設置する。

基金の目標額は1億円。
29年度中の寄付目標額は1000万円。

◇寄付の募集について
トキワ荘再現施設の整備に当たり、寄附募集キャンペーンを開始しています。

(1)寄附目標額を1億円とする。
(2)平成 30 年度の寄附募集について
 1.インターネットを活用した寄附募集を展開する
 2.トキワ荘関連の貴重な資料の寄贈受付けを開始する
(3)個人、法人ともに 3 万円以上の寄附をいただいた場合、ミュージアム敷地内又は南長崎花咲公園内に設置する銘板に名前を掲載する

・銘板の設置可能な枚数は?
→約2000枚のスペースは確保。場合によっては増設可能。

・今回の補正予算では基金からチラシの費用は出ていない。今年度は基金の設置をするところなので理解するが、次年度以降はトキワ荘復元に関わる費用は基金から支出という考えの方がよいのでは?
→今年度は南長崎マンガランド関係の費用から寄付のチラシの費用を捻出。
今後はわかりやすく一本化したい
今後の広報は寄付を促すチラシ、インターネットでのPRなどを行う。

27号議案は全会派一致で可決。

〈5 第28号議案 豊島区ひとり親家庭等の医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例〉
「所得税法等の一部を改正する等の法律(平成29年法律第4号)」が平成29年3月31日に公布された所得税法の一部が改正に伴い、関係規定の整備を図るもの。
文言の改正など。

全会派一致で可決。

〈報告2 豊島区子ども・子育て支援事業計画中間の見直し(素案)に対するパブリックコメントの結果について〉
パブリックコメントの結果について報告がありました。
これを踏まえ、豊島区子ども・子育て支援事業計画中間期の見直しは、2/22の子ども子育て会議で決定したとのこと。
今後は保育の質についての議論を深めることになるだろうとの担当課からの説明がありました。

〈報告3 長崎健康相談所改築計画概要について〉
表記の報告がありました。

今後の予定は、
30年3月 基本設計完了、実施設計着手
30年5月 長崎健康相談所仮移転
30年春頃 計画説明会、30年夏頃 解体工事説明会、工事着工
31年1月 実施設計完了
31年夏頃 新築工事説明会、工事着工
33年10月 竣工
34年1月 開設

〈報告4 豊島区式保育需要調査について〉
国の定めた保育ニーズ調査では、実際の保育需要を正確に掴めないという問題があり、独自の保育需要調査に取り組むことになりました。
29年度で国のニーズ調査と実際の保育需要数は782名ものズレが生じています。
豊島区の独自調査は、妊婦が妊娠届けを提出するタイミングで実施し、妊娠後に転入なさった方々へも追加調査を行うというもの。
傾向を的確に掴むことができれば、対策を講じやすくなるのでよい取り組みだと思っております。

〈報告5 平成29年度教育に関する事務の点検・評価報告書について〉
表記につき報告がありました。

点検・評価を行なったのは、
1 ICT機器整備(学習及び校務支援システム)の推進と活用状況
2 特別支援学級の教員による巡回指導システムの確立及び新たな特別支援学級(固定学級)の設置について
3 学校給食の状況と今後のあり方について
4 教育支援員等の配置と活用状況について
5 学校施設環境改善交付金対象事業

評価は3段階(A:高い B:適正 C:低い)
効率性はいずれもA、有効性は2、3、5がA 1、4はBという評価でした。

〈報告6 平成30年度入学予定者隣接校選択制希望申請状況について〉
表記の報告がありました。
入学予定者は小学校が22校で1592名、中学校が8校で1330名です。

〈報告7 学童クラブ入退室管理システムの導入及び運用状況について〉
区内の学童クラブの保護者を対象に、ICタグによる子供達の入退室の情報を登録しているメールアドレス宛に送信するサービスを昨年11月から開始している旨の報告あり。

〈報告8 インターナショナルセーフスクール認証取得について〉
池袋第一小学校、池袋中学校のISS取得に関する報告、今後の取り組みについての報告などがありました。
次年度は高南小学校、清和小学校でISSの認証に向けた取り組みを行います。
当面は8中学校区での認証取得を目指すという方針があり、この2校が取得できると、残りは千川中学校区、明豊中学校区の2校区となります。

私からは、
・中学校区に拠点校を作る方針は承知しているが、拠点校はどのように校区内へ取り組みを広めるのか
・朋有小は次年度が再々認証となる。今後認証取得校が増えてくると、3年ごとの再認証を続けると費用面や事務コストなどが膨大になるのではないか。今後の再認証のあり方は。
という確認をしました。
1点目はまだ明確な青写真を描けてなさそうでしたが、必ず取り組まねばならない課題となります。
2点目は教育委員会も課題と認識しているので、特に再々認証は費用を抑える方策含めて検討していくことになりそうです。

今回の質疑の中で、
・ISS活動により地域の支援が非常にいただける。地域コミュニティが広がり、これが学校への支援につながること。
・ゆくゆくはコミュニティスクール化をしていくことに繋げたいこと。
なども確認できました。

以前の私の一般質問で、ISS活動からコミュニティスクールへ繋げることを提案しております。大きな方向性としては、提案通りに進んでいると思われます。
地域コミュニティが学校を中心にまとまっていく姿を私自身は描いております。
そうなれば、学習、治安、防災、福祉…全てに資すると思っております。

以上で子ども文教委員会は終了しました。