1/15、豊島副都心開発調査特別委員会(以下、副都心委員会)が行われました。

 

〈調査案件〉

1 池袋西口公園等整備基本計画の概要について

2 中池袋公園整備事業について

3 池袋副都心移動システムについて

4 池袋駐車場整備計画について

5 南池袋2丁目C地区のまちづくりについて

6 景観計画の一部改正について

7 基盤整備方針について(池袋駅周辺地域)

 

【1 池袋西口公園等整備基本計画の概要について】

基本計画の概要についての報告がありました。

 

〈これまでの経過〉

H29 5.15 副都心委員会にて本公園整備について報告

H29 5.29 基本計画策定業務プロポーザル公募

H29 8.25 基本計画策定業務請負 契約締結

H29 9.15 副都心委員会にて公園整備・基本計画について報告

H29.11.13 副都心委員会にて公園整備・事業者選定について報告

 

〈基本計画策定事業者〉

契約事業者:三菱地所設計+ランドスケープ・プラス共同企業体

契約金額:9,590千円

契約工期:H29.8.25~12.20

 

〈計画概要〉

敷地面積:約3,123㎡

建ぺい率:12%(都市公園法)

→延べ面積:約390㎡(舞台160㎡、楽屋・倉庫等70㎡、トイレ80㎡、観光案内所棟80㎡(地上2階))

 

〈整備スケジュール〉

H29.12月 基本計画策定

H30.8月 基本設計、実施設計完了

H31.1~10月 池袋西口公園整備工事

H31.11月 開園予定

 

〈概算工事費〉

概算工事費:26.8億円

内訳

 公園工事費:15.9億円(パーゴラ(リング)8.7億円、舗装、植栽、トイレなど)

 観光関連工事:1億円(インフォメーションカフェ)

 防災関連工事:2億円(デジタルサイネージ1.7億円、非常用発電など)

 舞台関連工事:7.9億円(ステージ・楽屋・照明・音響など。野外劇場として高いグレードのものを想定。)

 

国のまちづくり交付金を申請する、対象は観光関連工事などを除く25億円程度で最大45%となる。H31年度に向け準備。

 

〈維持管理費用と収入〉

詳細はまだ出ない。

公園維持管理費 約2,300万円/年(照明2000万円、水盤200万円)

劇場設備等メンテナンス代 約1,500万円/年

 

公園の利用収入(イベントの主催者など。一般の来園者ではない。)も見込まれる。エリアマネージャーなどへの委託など検討。

 

区長答弁:維持管理費は確かに重要。カフェの貸付費や収益分配、東京メトロの占有料300万円/年、などの他、デジタルサイネージでの広告収入なども検討。

年間2000万円くらいは収入が得られるのではないか。

 

〈その他〉

・水盤は数センチ水を張っているもの。イベント時には水を抜くことができる。

・公園と地下通路をつなぐ計画もあったが、機能上必要のないものとして判断、費用の問題等も含め計画から外した。

 

〈区民説明会〉

3月下旬に区民説明会を開催。

センタースクエア、IKE・Bizで実施する予定。

 

池袋西口公園の整備について、概算費用を含めて基本計画の概要の報告がなされました。

当初案から、水のリング・ミストは機能上必要のないものとして判断、費用の問題等も含めて検討し、水盤の設置に変わりました。

東京芸術劇場の目の前という立地、公園内の舞台は地元の方の寄贈により設置されたという歴史的経緯東アジア文化都市の誘致や国際アートカルチャー構想の実現に向けて動くというタイミング、など、西口公園の整備の意義は大きいです。

今年の5月からクラシック音楽祭のラ・フォル・ジュルネが池袋で開催されるようになること、これまでも池袋西口公園では音楽やフラフェスタ・よさこいなどのイベントが行われてきたこと、など野外劇場ができれば有効な活用ができるだろうと思います。

工事費用および維持管理費用についての質問が各会派から多くなされました。

区長答弁にあるように施設を整備するにあたり維持管理費用を考えるのは非常に大事です。

持続可能な見通しを立てながら計画を進めて頂きたいです。

 

【2 中池袋公園整備事業について】

旧豊島公会堂の目の前にある公園。

豊島区の4つの公園構想の一つで、ハレザ池袋の一角としての機能を果たすものです。

※4つの公園…すでにリニューアルされている南池袋公園、造幣局跡地(広い空間を活かす)、池袋西口公園(クラシック音楽など芸術性の高いもの)、中池袋公園(アニメ文化の発信)、4つの公園。

 

〈スケジュール〉

H26.3 「現庁舎周辺まちづくりビジョン」の策定

H26.3~H26.12 「現庁舎地活用事業」事業者公募プロポーザル実施

H27.12~H28.1 中池袋公園並びに旧庁舎周辺区道整備計画デザインコンサルタント業務(基本計画)

H28.8~H29.3 中池袋公園改修工事設計業務(基本設計・実施設計)

H29.7~H30.3 中池袋公園改修工事補足設計業務(修正設計)

H30.7 整備工事入札(仮契約)

H30.9 整備工事契約議決(第 3 回定例会) 

H30.10 整備工事本契約

H30.10~H31.8 整備工事

 

〈工事費〉

約3.7億円

・基盤整備(既存施設撤去、樹木伐採他)…0.63億円

・施設整備(舗装工、給排水電気工、照明工)…2.94億円

・植栽整備(高木、地被類植栽、樹木維持工)…0.13億円

 

【3 池袋副都心移動システムについて】

〈候補車両の選定〉

プロポーザル方式で公募。1社のみ提案(契約金額300万円。契約期間:30年3月まで)

候補車両…低速電動ビークル eCOM-10/(株)シンクトゥギャザー

 

〈車両デザイン〉

受託者:ドーンデザイン研究所 代表:水戸岡鋭治(契約金額500万円。契約期間:30年3月まで)

 

〈運行主体公募〉

公募型プロポーザル方式(平成30年4月~6月頃を予定)

・車両は区が保有し、事業主体に貸与する。

・バス停等の整備費用は区が負担する。

・契約期間 平成31年から平成36年の5年間(運行に関する評価を行う)

・4つの公園を中心に池袋駅周辺を四季を感じながら回遊。ルートは事業者からの提案を受ける。

・料金は運行主体から提案を受ける。運行経費は運賃等の収入により賄うことを基本とする。

 

〈30年度予算〉

・2億8400万円を見込む。現在の内訳の想定は以下の通り(目安なので合計は合わない)。

運行計画策定:300万円

デザイン実施設計:2500万円

車両購入:2億3000万円

その他関連設備(バス停):2300万円

 

〈質疑〉

・現状は池袋大橋を渡ることができない。普通車しか通行できない規制がある。

→大型車はカーブの際に車線をはみ出るので規制、マイクロバスについては規制が外れないか当局と調整したい。

・補助金については?

→29年度の1600万円のうち、800万円程度は都の環境局の補助を見込む。

30年度の2億8400万円については、1.2億円程度は都からの補助金が見込めると考えている。

 

【4 池袋駐車場整備計画について】

パブリックコメントを実施した後の報告がありました。

今後のスケジュールとして、H30年2月に都市計画審議会へ附議、3月に交通戦略委員会が行われます。

 

【5 南池袋2丁目C地区のまちづくりについて】

表記の計画の現状についての報告がありました。

C地区は豊島区本庁舎の環状5の1号線を挟んで反対側のエリアです。

 

H30.2.1 豊島区都市計画審議会(報告)

H30.2.6 都市計画法第16条の意見に対する説明会及び個別相談会

H30.2月下旬 案の公告・縦覧・意見書募集

H30.5 豊島区都市計画審議会(付議)

H30.5 東京圏国家戦略特別区域会議

H30.5 国家戦略特別区域諮問会議

H30.5 都市計画決定・告示

H32年度 着工(市街地再開発事業)

H36年度以降竣工(市街地再開発事業)

 

関連して、副都心線の東池袋駅の新駅設置についての質疑がありました。

区長によると、東京メトロとの話しでは前向きな話も出てきているようです。

5万人の乗降客数が新駅設置の目安となるようで、現状は4.2万人(H11年頃は2.5万人)まで増えているとのこと。

区としても働きかけたいとの答弁あり。

 

【6 景観計画の一部改正について】

一部改正の内容

・「鬼子母神大門ケヤキ並木道」を景観重要公共施設に指定

・「雑司が谷地域」を景観形成特別地区に指定

 

〈スケジュール〉

H30.1.12~2.13 パブリックコメント

1.18 説明会

3.7 景観審議会デザイン検討部会

3.28 第6回豊島区景観審議会(諮問)

5月頃 豊島区都市計画審議会(意見聴取)

6月頃 施行

 

【7 基盤整備方針について(池袋駅周辺地域)】

表記のスケジュールにつき、報告がありました。

 

H30.2.14 議員協議会 パブコメ案の報告

2~3月 パブリックコメント(パブコメ予定期間 H30.2.14~3.9)

5月 基盤整備方針策定

 

次回の委員会は、4/13(金)に行われます。