12/14(木)、午前中は池袋中学校、午後は池袋第一小学校にてインターナショナルセーフスクール(ISS)の現地審査が行われました。
私は子ども文教委員会の委員として、いずれの現地審査にも出席しました。

 

いずれの学校でも授業参観後、プレゼン発表・質疑、認証委員指導講評、という流れ。

(池袋第一小学校では時間が押してしまったために途中退席し、私は指導講評は聞けませんでした)
 

池袋中学校の授業の視察。

体育館では消防団の方にご協力いただき、止血固定法、搬送法(簡易担架)の訓練。

 

武道場では、実際に救援センターを立ち上げた際の誘導のシミュレーション。

 

校庭では、仮設トイレの設置訓練。

 

かまどベンチで火をおこす訓練

 

D級ポンプの放水訓練も行っていました。

防災関連の訓練を積んでいる中学生は、万一災害が起きた時にはかなり頼もしい存在となりそうです。

 

授業視察後はプレゼン、指導講評。

プレゼンでは、

1.安全安心な学校を目指した生徒主体の活動(生徒会や7つの委員会を中心に活動。心のけがを未然に防ぐ取組み、いじめ防止・SNSルール含む運動など)

2.校内のけがや事故データ分析をもとにした安全システムの構築(授業、部活動でのけがを未然に防ぐ取組みなど)

3.地域防災の拠点として学校・家庭・地域が連携(木造密集地域を背景とした。消防・警察と連携した防災訓練など)

など3つの取組みを中心とした活動について説明。

 

なお、池袋中学校が認証取得すると、都内公立中で初のISS認証校となります。

指導講評の締めくくりに「Congratulations」と言われたので、問題がなかったのだろうと思います。


お昼は池中の給食を頂きました(^^)


午後は池袋第一小学校の現地審査。

歓迎セレモニーの後は授業の視察。

 

1~6年の学年を縦割りにしてグループ活動をする「かしわ班」の話し合い活動が授業の内容でした。

議論していたのは、みんなで遊ぶ遊び方について。

どのよう全学年が混ざっていても楽しく遊べるか、高学年にどのようなハンデを与えるか、など。

遊びたい内容は、王様ドッジ、氷鬼、ドロケイ…など、班ごとに色々なアイディアが出ていました。

このような縦割りのグループ活動を通じて、学年を超えた信頼関係が結ばれるのだろうと思います。

 

写真はプレゼン会場。

プレゼンでは、これまで池袋第一小学校が取組んできた

1.安全な学校づくり(けがの未然防止、危険を回避する能力の育成)

2.安心な学校づくり(心のけが、いじめの未然防止)

3.PTA・地域の安全意識の向上(地域とともに交通安全)

などについて説明がありました。

 

6年生のスマホ所持率は約80%という驚きのデータも。

最早スマホやSNSのルールや注意点は必須です。

 

2校とも認証取得をした場合、昨年認証取得した池袋本町小学校を含めて中学校区の3校すべてがISS認証取得校となり、これは本区では初めてとなります。

 

豊島区教育委員会の方針は、当面8つある中学校区の中で、ISS活動の拠点となる少なくとも1校が認証取得をすることを目指しています。

ISSは学校と地域・家庭が連携するため、地域コミュニティが強化されるきっかけとなる取組みです。

この狙いは文科省が進めるコミュニティスクールと通じるものがあります。

29年第1回定例会で一般質問もしましたが、ISSは認証取得後も3年ごとの再認証が必要になり、そのためのコストが嵩むという難点があります。

ISS活動自体には有用な内容がありますので、この内容をうまく引き継ぎながらコミュニティスクールの取組みを進めるのがよいと私は考えております。

 

まずは認証取得のための活動で学校・地域・家庭の連携を密にすることが肝要ですし、拠点となる学校はその活動を同じ中学校区にある学校へ伝播せねばなりません。