9/25(月)、安倍晋三首相が解散の意志を表明する予定の記者会見数時間前、驚天動地の会見を小池百合子都知事が行いました。
これまでの新党への動きを一旦リセットし、自らが率いる「希望の党」を立ち上げる、という内容でした。
新党結成で動いていた若狭勝衆議院議員ですら、会見当日に事実を知ったということですので、当然ながら私自身も知る由もありませんでした。

それから約一週間、政局が大きく動いています。
9/28招集の臨時国会で冒頭解散が行われました。
民進党の事実上の解体、東京・大阪・愛知の3知事の連携…毎日のようにニュースが飛び込んできます。

<解散のタイミングについて>
今回の衆議院の解散について「大義なき解散」と言われています。
所謂「解散権」は首相が事実上握っているものであり、必ずしも大義が必要なのかは議論の分かれるところです。
しかしながら今回はもっと丁寧に説明すべきことがあると考えております。
①衆参いずれも3分の2を所謂「改憲勢力」で押さえた状態だったにもかかわらず、憲法改正の発議をすることなく解散を打った理由は?
②国会で疑惑を追及されていた問題について、審議を尽くすべきだったのではないか。

私は特に①が納得いかないです。
戦後レジームからの脱却のために憲法改正が悲願である、との安倍首相の意見に賛同してきた支援者は多かったのではないでしょうか。
昨年の参議院選挙の時点で私は自民党所属の議員でした。
この選挙の結果で3分の2を占めることが出来た時、私はようやくここまで辿り着いたか、と強く思ったことを忘れられません(都知事選直前であり、自分自身が自民党の党籍を失う可能性があったため、非常に感慨深かったです)。
この好機を自ら手放すような解散を打った理由は、

(1)野党の選挙準備が整っていない

(2)森友・加計問題の追及逃れ

(3)来年9月の総裁選3選を果たすため

などだったのではないかと私は感じています。

<希望の党の方針について>
一方の「希望の党」についてです。
民進党から丸ごと合流の意向がありますが、小池代表は少なくとも(1)安保法案(2)憲法観、などへの見解が一致しなければ受け入れることはない旨を表明しています。
民進党がまた裂き状態になったのは、正に右派と旧社会党出身者などの左派との党内対立で重要政策すら一致をみることができなかったためです。
これまで新しい政党が出来ても、長続きせずに崩壊していく、ということが繰り返されてきました。
この歴史に学んだ時、現実的な安全保障等への考え方、国家観につながる憲法観、などが同じ政党に所属する人たちで共通しているのは大事なことだと思います。

 

消費税増税の凍結を打ち出したのもよかったと考えております。

原発政策については、コントロールできない技術である以上、代替手段を考えるのが当然であろうと思っております。

龍馬プロジェクト全国会の若手議員などと超党派で議論をしてきたことが、このような時に活きてくるのだなと実感しております。


<二大政党制を目指す場合に重要なこと>
政権交代が可能な二大政党制を志向していくのであれば、重要なポイントがあると私は考えております。
それは、外交や安全保障などの分野においては、ある程度与野党ともに共通の認識を持ち、どちらが政権を握っても継続性が担保されるようにすることです。
北朝鮮の脅威が現実のものとなっている現在、特にこの継続の重要性は顕在化しているのではないでしょうか。

<今後の展開と私の関わり方>
明日には「希望の党」の一次公認が発表され、数日以内には二次公認も発表される見込みと報道されています。
私自身は地域政党の「都民ファーストの会」に所属している地方議員ですが、国政では「希望の党」の党勢拡大に寄与したいと考えております。

「希望の党」の公認候補が一人も発表されていない中ですので確たることはこれ以上書けません。
地域回りをしていると、本当に沢山の方にご心配をかけているということが分かります。
皆様のお気持ちを大変ありがたく思っております。
数日以内に大きく状況が動くと思われますので、方向が固まったらご報告いたします。